第十三話
レ「……ヨカロウ、ナニヲカンガエテイルノカワカラナイガワクワクシテキタゼ…」
彰「そうこなくっちゃーつまんねぇよな……! 身体能力向上!白熱ver!」
(デッドヒートモードになると、かなりの高速になるのだ!)
レ「クッ…… ドコニイッタ……?」
彰「ここだよ!オラッ!」
彰はレオの背後に周り、さっき奪ったチェーンソーで攻撃するところだった。
レ「アマイ!オレノちぇえんそおノノウリョクヲワスレタカ!」
彰「しっかり覚えてるよ! 「切ろうとした物をなんでも切る」能力だろ!!使わせてもらうよ!」
そう言うと、彰は残ったレオの右手のチェーンソーとレオの左手だったチェーンソーを叩き合わせた。
ガギィィィ―――ン
二つのチェーンソーは互角と見えたが、途端に両方共折れてしまった!
レ「ッ―――!! ナゼダァァァ!!」
レオの絶叫する姿を横目に彰は不敵な笑みを浮かべながら話し始めた。
彰「なぁレオ、『矛盾』ってしってるか? お前のそのチェーンソー、もう一度いうが、能力は『切ろうとした物をなんでも切る』能力―― 考えてみろ。なんでも切る能力を持った剣が打ち合ったらどうなるかを!!」
そう、彰がさっき香織にかけてもらった言葉、それは――
レ「!!!」
彰「そう、矛盾の影響で、相打ちになっちまうことなのさ!!」
レ「チッチクショオオ!!!」
レオの叫び声が木霊するなか、彰――じゃなくて、香織が口を開いた。
香「気絶しなさい! 裁判官の判決!」
レ「イダァァア゛アァァア!」
レオは短く悲鳴をあげ、その場に体を伸ばして倒れ込んでしまった。
彰「なんで香織が最後決めんだよ! 白熱の戦場発動さしてくれよ!!」
香「努力は認めるわ――だけど、留めを刺すのは私よ!!」
彰大空透「はぁぁぁぁぁ!?!?!?」
無事? 初戦、対レオ戦は幕を閉じたのだった……