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ゆく雲のままに。
天正12年(1584年)。
肥前佐賀(現在の佐賀県佐賀市)。
たんぽぽ片手に歩く夢ちゃんの腰には、
名刀 備前長船派おだんごだんだんだんご剣。
青空を高くとんびが鳴いて、
お日様ぽかぽか日曜日。
気持ちがいいね。
どこかから、たんぽぽのわたげふわり。
その隣を、歩くのは、歌ちゃん。
歌ちゃんの腰には刀は無くて、
その代わりに慈しみをも破壊する鉄の塊、
オートナインがホルスターに収まっている。
夢ちゃん、歌ちゃんのふたりは、
全国あちこちを旅して、
各地のおいしいものを食べたり、
手をつないだり、
ご当地限定ぬいぐるみをくすぐったりして、
なにものにも縛られずに生きる人生。
。『ゆるやか。』
これ風流だね。
。『ゆるやか。』
てゆー感じの剣士とガンマン。
『夢ちゃん先輩、ぽかぽかで気持ちいいですね。今日はどこまでお散歩に行きましょうか。』
峠の茶屋で買ったココアクッキーを片手に
歌ちゃんのサラサラの髪が光に透けてきれい。
『んー。ゆく雲のままに。』
雲は流れて。
そろそろ夜も入り口。
ふたりは、レトロ古民家をいー感じにアレした、宿屋を見つけて歌ちゃんはフロントで
チェックインの手続き。
夢ちゃんは、その心、雲の如く、
ココアクッキーを、もこもこ食べながら
ばんごはんのことだけを考えていた。




