最強のペガサスを手に入れた俺の天にも昇る超最強スローライフ
掲載日:2026/02/23
「さぁ飛べーーーーー!!!! 俺の最強の相棒、ペガサスよ!!」
翼が風を切り、地上はみるみるうちに豆粒のようになっていく。
目指すは雲の遥か上、聖域。
「よーーし、このまま神々の領域までいくぞーーー!! はっはっはっはっは! なんて最高の気分なんだ! 俺は今、神々と同じ高みに立っているぞーーー!!」
酸素の薄さも、凍てつくような冷気も、全能感に酔いしれる俺の耳には届かない。
「もうこんな高い所まで来たのか。そろそろ神々の顔を拝めるかもしれ――」
その瞬間だった。
神聖な領域の境界線を越えた途端、世界が「不純物」を拒絶した。
すぽっ
「あ!?」
鞍ごと、あるいは俺の存在そのものが、ペガサスの背中から「消音」で抜け落ちた。
重力から解放されていたのはペガサスだけであり、俺はただの「飛べない人間」に戻ったのだ。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
神々の祝福を受けたペガサスは、主を失ったことにも気づかず、優雅に、光り輝く天へと昇っていった。
一方、放り出された男も、数分後には地面という名の終着駅に到達し、無事にペガサスの後を追って(あの世へ)昇ることができたという。
(完)




