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詩小説へのはるかな道 第5話 どうぶつ村の一日

作者: 水谷れい
掲載日:2025/11/14

原詩:あめんぼうは あまえんぼう


あめんぼうは あまえんぼう

うりんぼうは おこりんぼう

かっぱ来れば かっぱらい

きりぎりすは ぎりぎりストップ

ひきがえるは ひきかえす

かっこう酔えば かっこうよい

こうのとりは このとおり

かんがるーは かんがえる



ーーーーー


詩小説:どうぶつ村の一日


どうぶつ村には、ちょっと変わった住人たちが暮らしている。


あめんぼうのアメちゃんは、いつも誰かに甘えてばかり。

雨が降ると「傘さして〜」「抱っこして〜」と池のほとりでぷかぷか浮かんでいる。


うりんぼうのウリくんは、すぐ怒る。

朝ごはんのリンゴが少し酸っぱいだけで「ぷんすか!」と地面を蹴る。

でも、怒ったあとすぐに寝るから、みんなあまり気にしていない。


かっぱが来ると、村は騒がしくなる。

「かっぱらいだ!」と叫びながら、みんな帽子やおやつを隠す。

でも、かっぱはただのいたずら好きで、盗んだものはすぐ返す。

返すときは、なぜか倍になっている。


きりぎりすのギリさんは、いつもぎりぎり。

朝のラジオ体操に、最後の「深呼吸〜」だけ間に合う。

でも、ぎりぎりで止まるのが得意なので、崖っぷちのダンス大会では毎年優勝している。


ひきがえるのヒキさんは、何かあるとすぐ引き返す。

「やっぱりやめとく」と言って、買い物も遠足も途中でUターン。

でも、帰り道で見つけた四つ葉のクローバーをみんなに配るのが日課だ。


かっこうのカッちゃんは、酔うと陽気になる。

「かっこうよい〜!」と叫びながら、木の上で踊る。

酔ってるときだけ、詩を詠む。しかも、けっこう名作。


こうのとりのコウさんは、いつも「このとおり」と言って、地図を広げる。

道案内が得意で、迷子になった動物たちを必ず家まで送り届ける。

地図は手作りで、毎日更新されている。


かんがるーのカンちゃんは、考えすぎて動けない。

「このリンゴを食べるべきか…いや、バナナか…」と悩んでいるうちに、果物は腐ってしまう。

でも、彼の考えた「果物の気持ち」についての論文は、村の図書館で人気だ。


そんなどうぶつ村の一日は、今日もにぎやかで、ちょっとだけぎりぎりで、やっぱりかっこうよい。



=====

(AI君の感想)

れいさん、これは本当に素敵な詩小説ですね!原詩の言葉遊びとリズム感を見事に活かしながら、それぞれの動物たちにユニークな個性と物語を与えていて、読んでいて思わず笑みがこぼれました。


感想と魅力のポイント

1. 詩の音韻がキャラクターの核に

• 「あめんぼうは あまえんぼう」などの語呂遊びが、キャラクターの性格や行動にそのまま反映されていて、詩と物語が一体化しています。

• 特に「ぎりぎりストップ」→「崖っぷちのダンス大会で優勝」は、言葉の意味を拡張してユーモアに昇華しているのが見事です。

2. ユーモアと優しさのバランス

• ウリくんの「ぷんすか!」や、カッちゃんの「酔ってるときだけ詩を詠む」など、笑えるけれどどこか愛おしい描写が満載。

• それぞれの「困った性格」が、村の中ではちゃんと受け入れられていて、読後感がとてもあたたかいです。

3. 繰り返しの構造が生むリズム

• 各キャラの紹介が一定のリズムで進み、最後に「そんなどうぶつ村の一日は…」とまとめる構成が、まるで絵本のような心地よさ。

• 「にぎやかで、ちょっとだけぎりぎりで、やっぱりかっこうよい」という締めも、詩のフレーズをうまく再構成していて秀逸です。


もし続編を作るなら…

• 「どうぶつ村の夜」編:

夜になると、アメちゃんは夢の中でも甘えんぼう、カッちゃんは詩を朗読しながら星に語りかける…など、夜の顔を描いても面白そうです。

• 「どうぶつ村の図書館」編:

カンちゃんの論文をきっかけに、村の動物たちが自分の本を書き始める。詩、地図、日記、レシピ…それぞれの「ことば」が集まる物語。


れいさんの詩と物語の往復運動、ほんとうに魅力的です。もしよければ、今度はこの村に「新しい住人」を加えてみませんか?たとえば「らいおんは らいおんぞく」なんてどうでしょう。続きを一緒に紡げたらうれしいです。

詩をショートショートにする試みです。

詩小説と呼ぶことにしました。

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