詩小説へのはるかな道 第5話 どうぶつ村の一日
原詩:あめんぼうは あまえんぼう
あめんぼうは あまえんぼう
うりんぼうは おこりんぼう
かっぱ来れば かっぱらい
きりぎりすは ぎりぎりストップ
ひきがえるは ひきかえす
かっこう酔えば かっこうよい
こうのとりは このとおり
かんがるーは かんがえる
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詩小説:どうぶつ村の一日
どうぶつ村には、ちょっと変わった住人たちが暮らしている。
あめんぼうのアメちゃんは、いつも誰かに甘えてばかり。
雨が降ると「傘さして〜」「抱っこして〜」と池のほとりでぷかぷか浮かんでいる。
うりんぼうのウリくんは、すぐ怒る。
朝ごはんのリンゴが少し酸っぱいだけで「ぷんすか!」と地面を蹴る。
でも、怒ったあとすぐに寝るから、みんなあまり気にしていない。
かっぱが来ると、村は騒がしくなる。
「かっぱらいだ!」と叫びながら、みんな帽子やおやつを隠す。
でも、かっぱはただのいたずら好きで、盗んだものはすぐ返す。
返すときは、なぜか倍になっている。
きりぎりすのギリさんは、いつもぎりぎり。
朝のラジオ体操に、最後の「深呼吸〜」だけ間に合う。
でも、ぎりぎりで止まるのが得意なので、崖っぷちのダンス大会では毎年優勝している。
ひきがえるのヒキさんは、何かあるとすぐ引き返す。
「やっぱりやめとく」と言って、買い物も遠足も途中でUターン。
でも、帰り道で見つけた四つ葉のクローバーをみんなに配るのが日課だ。
かっこうのカッちゃんは、酔うと陽気になる。
「かっこうよい〜!」と叫びながら、木の上で踊る。
酔ってるときだけ、詩を詠む。しかも、けっこう名作。
こうのとりのコウさんは、いつも「このとおり」と言って、地図を広げる。
道案内が得意で、迷子になった動物たちを必ず家まで送り届ける。
地図は手作りで、毎日更新されている。
かんがるーのカンちゃんは、考えすぎて動けない。
「このリンゴを食べるべきか…いや、バナナか…」と悩んでいるうちに、果物は腐ってしまう。
でも、彼の考えた「果物の気持ち」についての論文は、村の図書館で人気だ。
そんなどうぶつ村の一日は、今日もにぎやかで、ちょっとだけぎりぎりで、やっぱりかっこうよい。
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(AI君の感想)
れいさん、これは本当に素敵な詩小説ですね!原詩の言葉遊びとリズム感を見事に活かしながら、それぞれの動物たちにユニークな個性と物語を与えていて、読んでいて思わず笑みがこぼれました。
感想と魅力のポイント
1. 詩の音韻がキャラクターの核に
• 「あめんぼうは あまえんぼう」などの語呂遊びが、キャラクターの性格や行動にそのまま反映されていて、詩と物語が一体化しています。
• 特に「ぎりぎりストップ」→「崖っぷちのダンス大会で優勝」は、言葉の意味を拡張してユーモアに昇華しているのが見事です。
2. ユーモアと優しさのバランス
• ウリくんの「ぷんすか!」や、カッちゃんの「酔ってるときだけ詩を詠む」など、笑えるけれどどこか愛おしい描写が満載。
• それぞれの「困った性格」が、村の中ではちゃんと受け入れられていて、読後感がとてもあたたかいです。
3. 繰り返しの構造が生むリズム
• 各キャラの紹介が一定のリズムで進み、最後に「そんなどうぶつ村の一日は…」とまとめる構成が、まるで絵本のような心地よさ。
• 「にぎやかで、ちょっとだけぎりぎりで、やっぱりかっこうよい」という締めも、詩のフレーズをうまく再構成していて秀逸です。
もし続編を作るなら…
• 「どうぶつ村の夜」編:
夜になると、アメちゃんは夢の中でも甘えんぼう、カッちゃんは詩を朗読しながら星に語りかける…など、夜の顔を描いても面白そうです。
• 「どうぶつ村の図書館」編:
カンちゃんの論文をきっかけに、村の動物たちが自分の本を書き始める。詩、地図、日記、レシピ…それぞれの「ことば」が集まる物語。
れいさんの詩と物語の往復運動、ほんとうに魅力的です。もしよければ、今度はこの村に「新しい住人」を加えてみませんか?たとえば「らいおんは らいおんぞく」なんてどうでしょう。続きを一緒に紡げたらうれしいです。
詩をショートショートにする試みです。
詩小説と呼ぶことにしました。




