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⑮ 従兄妹様がやって来ました。


学園生活での普段使いに、と渡された髪飾りを付け、出来上がったハンカチを彼に渡し、二人でギルドの依頼を受けたり、リズに「お付き合い始めました」と報告したり、学友たちに噂の真相を聞かれたり、なんやかんやで半年が過ぎた頃。


ランチタイムの食堂の談話スペースにシャルル殿下、エリザベス様、私、そして謎の青年が一人・・・

「初めまして、ジーク・ドゥ・シアンと申します。」

国名シアンの前に「ドゥ」が付く家名は王家から下り、継承権の有る公爵家です。

「同い年のわたくしの従兄妹ですわ。帰国したマーシーの勧めで、とりあえず一年という事で留学に来ましたの。」

『ひょっとして!』という驚きの表情でリズに顔をふります。

おもむろに頷く彼女を見て固まります。

「いやあ、帰国して報告に来たマーシーがね、面白い事がある国だから一度行ってみたら、ってうるさくってね。」

『貴方にとって、だけだから』

「まあ、ぼくも外交官を目指してるから勉強になるかなって。」


そんな会話をしていると「楽しそうですね。」とアルが声を掛けながら近づいて来ました。

事情を知る殿下が黒い笑顔で迎えます。「やあ、アルフレッドも座りたまえ。」

「彼はね、シアンの王弟のご子息でジーク・ドゥ・シアン。エリザベス嬢の従兄妹にあたる方だ。」

「・・・お初にお目にかかります、3学年のアルフレッド・グレインと申します。」

「初めまして。アルフレッド様はシャルル殿下方とは親しのですか?」

「いえ、エリザベス様のご学友のリリィと懇意にさせて頂いております。」

「「「・・・」」」 それぞれの想いで変な空気が漂います・・・


   ~~~   ~~~   ~~~


昼食後、とある3学年の講義室

「どういう用件で留学してきたんですか?」

「さっきもだけど、そんなに敵意むき出しにしなくても良くない?話を聞いたところでは何も知らされていない様だったよ。只々面白い事がある国だからと・・・」

「面白い事がある国ってだけで納得して、態々《わざわざ》国一つ越えてまで留学して来ないでしょ。」

「それは私も思ったよ。元々交流があるんだから、今更新しい発見っていうのもないと思うし。まあ、昔、国から流出した秘宝でも見つければ凄い発見かもなあ。それなら面白いこと間違いなし?」

「そんな事、面白くもなんともないですよ!どうするんですか、返せなんて言われたら。」

「そりゃ本人達次第だろ。個々の事情に口出しは出来ない。そのくらいの権利、あちらの国もこの国も認めるよ。」

「保証はありますか?!」

「ああ。本人達次第。」と言い切って下さった。言質は取りました!!

「そんな事より、私とはそんなに親しい仲では無かったのではないか?」

ニヤリと黒い笑顔を向けられた。


従兄妹かれ殿が父親である残念勇者様の血を濃く受け継いでいる事を祈った。




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