⑩ 来週はお誕生日、成人です。
♪ 急接近 (n*´ω`*n)
常識人を目指して頑張ります。
「あのー、アル先輩。倒したワイバーンってどうやって持ち帰るんですか?」
「ああ、ぼくが収納魔法で運ぶんだ。まあそれもあって討伐隊に同行してきたんだよ。まさか二体も仕留める事になるとは思わなかったけど。一体は君に権利があるけど、どうする?」
「私はウルフ討伐の依頼で来たので、ウルフを持ち帰らないといけないんです。」
「えっそうなの?ウルフって何体くらい?群れの討伐だよね。持って帰れるの?」
「あのー、その事でちょっと教えて頂きたいんですが、収納魔法って珍しいんですか?」
「そうだねぇ、一つのギルドで一人、二人いるのは珍しいくらい?」
「ですよねぇ。あまり聞かないですよね。”使えます”っていう人。」
「まさか、使えたりする?」「・・・はい。できれば他言無用でお願いします。」
「じゃ、とりあえずワイバーンは僕が預かるよ」「あのー、ワイバーンはいらないので、今日の事は出来るなら内密にしていただけませんか。」
「それは構わないけど。ほかのメンバーも絶対とは言えないけど、助けて貰った恩人の頼みだから無暗に口外しないだろう。」
「ええ、一応口止めって事でお願いします。」「了解。」
「あっ、ギルドまで一緒に帰ろう。ウルフは収納済み?」
「はい。倒しながら収納したので。」
「じゃあ此処が片付くまでもうちょっと待っててね。」
初めて湖近辺まで来たので、ぶらぶら時間を潰します。
「 ”そのうちまた” なんて言って別れると今度はいつ会えるか分からないから。ちょっと待たせてしまったけど帰ろうか。」アル先輩が声を掛けてきました。
「ほんとうに。なかなか顔を合せなかったですね。」
ギルドに向かって歩き始めます。
「先ずは今日の討伐の分配のことだけど、僕たちは特別依頼ってことで臨時パーティーを組んでて、依頼料と素材を均等に分けることになってるんだ。」
「じゃあ私も皆さんと同じでいいです。」
「そうはいかないよ。回復魔法も使わせちゃったし。」
「勝手に使ったし、自分の依頼済んでるし、飛び入り参加だし、本業別にあるし、目立ちたくないし...諸々の事情で特別手当は辞退します。」
「本心?」「はい。心から。」
「じゃあ、遠慮なく。」「はい。そのほうが気が楽です。」
「じゃ、この話はここまで。」
「ええっと、名前は教えてもらったし、両親が冒険者なのも聞いたし。そうそう、リリィのランクは?」
「今はシルバーだけど年齢制限で保留になってるから、来週の誕生日でゴールドにランクアップです。」
「そうか、誕生日なんだ。じゃあ今日のお礼もかねて、お祝いにランチでもどう?」「えっ、いいんですか。私結構食べますよ。」
「もちろん。ご馳走し甲斐がある。」
で、色々話しているうちにギルドに到着。討伐報告やら素材引き渡しやらを済ませて、タウンハウスへ帰るアル先輩に手を振ります。
「じゃあ来週の土の日、広場の噴水前で。」
学園で会えるか分からないので、ランチの約束の確認をして別れました。




