表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/35

第22話 生徒会執行部



 「君、魔法使いでしょ!!」


 ようやく異世界生活に慣れてきたという頃、再び僕の平穏が乱される一言が廊下に響いた。


 「え!?なんで知っ……いや、全然!!違います!!魔法使いじゃないですよ!!」


 声が、声がデケェよ馬鹿野郎!!

 他の人に聞こえてたらどうするつもりだこのアホ!!


 「ふーん。そう、誤魔化すんだね。まぁいいよ。大事になったら困るしね!!」


 「いや、ですから僕は魔法なんて持ってないですよ………。」


 確信。そう取れる態度を彼女はしていた。

 何を言っても考えを変えない。

 僕が魔法使いであることは揺るぎない事実であると知っているように……。


 「ねぇ、どーして君が魔法使いかわかったか教えてあげよっか?

ふふふっ、それはこの目 ガァ!?」


 突如、アルコの頭部にチョップが直撃した。


 「………痛ったいな、急になにすんのよディノ!!!」


 「何してるはこっちのセリフだバカ。初対面の人に迷惑かけてんじゃねぇよ。」

 

 そうしてアルコの背後に現れたのは男子生徒。………背高っか。180……いや190cm近くはあるんじゃないか?


 「悪いな転校生。コイツ、デリカシーマジでないんだ。」


 「あ、いえ、大丈夫………じゃないですけど、ありがとうございます。」


 「そっか。俺はディノ・クライス。コイツと同じ生徒会でクラスは1組だ。よろしくな。」


 「トウヤ・クロキです、よろしく。」


 ディノ・クライス。

 またしてもこの世界では珍しい容姿だ。

 白髪でモデルみたいなスタイルと高身長。

 なにより目立つのは褐色の肌だ。


 この国は全体的に白人的な容姿の人が多い。 

 見た目完全に日本人の僕と有色人種の彼は非常に稀だ。

 まぁ、隣にいるアルコ(虹色の髪・目)が強烈過ぎてインパクト薄まるんだが。


 「悪いなトウヤ。アルコは特殊体質で、あらゆる魔力を見通す『目』を持っているんだ。」


 特殊体質……‼︎ ニーナが話してたやつか!!


 「そう!!それでこの前トウヤくんを見かけたら魔法使い特有の魔力をしててね!!それで確信したの!!」

 

 うわぁ、最悪だ。

 こんなノンデリで騒がしいやつに持たせちゃダメだろその特殊体質。


 「だから、それがわかったところで本人に直接『魔法使いでしょ?』なんて聞いちゃダメだろうが!!」


 「あ痛っ!!」


 再びアルコの頭上にディノのチョップが炸裂する。漫才でもしてんのかコイツら。

 ん?待てよ……もしかして……


 「部室棟で、魔法使いの話をしていたのはあなたたちですか?」


 アニア先輩からきたメッセージ。

 僕が魔法使いだと部室棟で話していた複数人の生徒。おそらく彼ら(主犯:アルコ)だ……!!


 「え、聞こえてたの?」


 「ほら、だから言ったろ!!あんな大声で話して他の人に聞かれてたらトウヤの迷惑になるだろうが!!」


 「ううっ、ごめんなさい!!」


 怒るディノと謝るアルコ。 

 さっき会ったばかりなのに、もう見慣れてきたな。

 はぁ……心臓がうるさい。ほんの数分で、これまで隠し通してきた秘密が崩れるかと思ったわ。


 「あ!!こんなことしてたらもう次の時間じゃねぇか!!」


 「え?もっと早く言いなさいよ!!」


 「お前がトウヤにダル絡みしてたからだろバカアルコ!!」


 「はぁ!?なによバカってバカディノ!!」


 鐘が鳴る。次の授業が始まる合図。


 「トウヤ、一緒に行こうぜ、次お前の教室で俺たち生徒会が体育祭の説明をするんだ。」


 「トウヤくん!!早く行くよ!!」


 目の前で騒がしい七色と凛々しいモノクロが僕を呼ぶ。


 「うん、急ごう!!」


 アルコ・バレーノとディノ・クライス。


――これが、生徒会執行部との最初の出会いだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ