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一話
新作を書きました!
よろしくお願いいたします!
「ねぇ、地味ちゃん。いつも何しているの?」
僕とは合わない方に声を掛けられた。
「窓から外を見ています」
「楽しい?」
「なんとも」
こんな僕に構うのは、学校一の美少女ギャルと言われる天音愛子さんだ。
「なんともって、面白い回答だねぇ」
「どうとでも捉えてください」
「そんなつっけんどんにしないでよ、かわいくしなって」
指で頬をつつかれる。
「愛子ちゃん、そんなつれない人放っておこうよ」
「いいや?私は地味ちゃんと話したいから放してるだけだよ?」
「あの、天音さん?」
瞬間、彼女はかなり驚いた表情になった。
「地味ちゃんが、自ら私の名前を?!」
「どうして、僕の事地味ちゃんって呼ぶんですか?」
「地味だから」
「真率にお答えいただきありがとうございます」
「あのさー、同じクラスメイトなんだからそんなビジネスライクな対応やめてよ」
背中を痛くない力加減でばしばし叩く。
その後はいつも通りホームルームを受けて、放課後となった。
この無邪気さもご本人が人気者たるゆえんなのだろう。
ありがとうございました!
よろしくお願いいたします!