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第62話 ゲームマスター緋戸出セルが登場、衝撃発表

ゲームのNPCと人間であるプレイヤーの意識が入れ替わった世界の話。国王ゼレラとの授業対決は勝利で幕を下ろし一息ついて次の旅を考えていたレトファリックの前に突然画面が現れゲームマスター緋戸出セルの生配信が始まった。ドゴスペラ王国、ウェルジーナ王国、アルグレット諸島王国、第2サーバーアニープ都にいる仮NPCの人間たちがゲームマスターへ怒りをぶつける。彼は生配信の意味とこのデスゲームの意味を語り始める。

大きなスクリーンにはDESSQのゲームマスターが映っていた。


「ここまでの君たちの葛藤、困難を乗り越える姿見させてもらった。感想だが、悪くない。人間もNPCも生きやすくなろうと足掻く様はよかった」


レトファリックとツキレニーは画面を見ていると、近くの仮NPCの人間が今回のデスゲームについて訴えていた。


「お前がこのサバイバルゲームを作った緋戸出セルなんだよな。ふざけんなよ。お前のせいでエレミルの元兵士は全滅しちまった。ちゃんと説明しろよ」


村人の恰好をした女性もゲームマスターに物申していた。


「ゲームマスター緋戸出セル、あなたのせいで、私の仲間はエルフとドワーフに殺されたわ。その後もプレイヤーに追い詰められて死ぬような思いをした。説明とゲームの廃止を求めるわ」


ゲームマスターは彼らの質問に答えた。


「何か騒いでいるものがいるな。生中継であることを証明するために反応するか。毎度毎度アップデートの度に、質問をされて丁寧に答える社畜は飽きたよ。いいよ説明する。このゲームを始めたのは君たちを試したかった。そしてこのサーバーの新しい王の誕生を見てみたかった」


ゲームマスターは話を続けた。


「最初にカードのスキルを手に入れたレトファリック君一行には遺言を通じて説明したんだけれど、僕はトランプのような万人が扱える新しいゲームを作りたい。そんな大衆が望むゲームを作れる王を見てみたいと思ったからゲームを始めた。だが、これは単なる娯楽ではない。君たちは、今まさに選別されている。誰が支配者になり、誰が敗者となるのか――すべてはゲームで決まる。NPCもプレイヤーも関係なく、ただ生き残る者だけがこの世界のルールを塗り替えられる」



話をするとゲームマスターは光る球体を目の前に出して球体からは数字が現れた。


「49754。これは、このDESSQから現世に戻るためのゲームで亡くなった人間の数だ。始まりのロードアーム王国と、コレックエレミー王国が白藍麟竜ログウィル・ミルに崩壊された時に死亡した人間の数が多かったと思っている。その後もプレイヤーが襲来したり、エルフが動き出したりしたことが影響しているな」


ゲームマスターの発言に六衛田芽助、峯未雨、鯱千が反応した。

鯱千はゲームマスターの復活に驚いていた。


「まさかゲームマスターは生きていたなんてどゆこと。それじゃこの遺言は何」


峰未雨はYobaseさんの話題になったためゲームマスターに懇願した。


「Yobaseさんを返せ。ゲームマスター緋戸出セル」


六衛田芽助も峰未雨に呼応してYobaseさんの身を案じていた。


「僕もYobaseさんの復活を望んでいます。何かの救済措置はないのでしょうか」

ゲームマスター緋戸出セルは彼らの質問を聞いた上で答えた。


「救済措置は後で話そう。六衛田芽助、峯未雨、鯱千、そしてレトファリック。君たちは私の作ったゲームを実際にプレイして僕の遺言まで聞いているはずだ。それならなぜ私が生きているのか疑問に思うだろう。結論から話すと私が死んだと信じ込ませるためだ。君たちに私の登場を驚いてほしかった。いわばサプライズがしたかった。それと理由はもう一つ」


ゲームマスターは帽子を被り答えた。


「全てのサーバーを統治できる権限を持つNON PLAYER CROWNは私が手にしたくなったから」


ゲームマスター緋戸出セルの言葉に人間やNPCは驚いていた。


「それじゃ。もしかしてあなたは」


ゲームマスターは皆の推測が正しいという表情をして頷いた。


「そうだ。これからは私もゲームに参加する」


ゲームマスターは驚愕の話を続けた。


ゲームマスターは帽子を軽く直し、冷静な口調で言葉を続けた。


「NON PLAYER CROWN。皆が候補として並ぶこの状況で再びそれを手にすることで、この世界の在り方を根本から変えられる可能性があると考えた」


彼の目には揺るぎない意志が宿っていた。


「君たちはこれまで、このゲームの理不尽さに抗い、数々の困難を乗り越えてきた。その努力は認める。しかし、それでもなお、運命を決めるのは個々の力ではなく、システムそのものだ。だからこそ、私はこの権限を手にする必要があった。この世界をただの戦場で終わらせるのではなく、新しい秩序を作り出すために」


彼の言葉に、人間もNPCも静まり返った。それは単なる支配の意思ではなく、明確な目的を持った決断のように響いていた。


「だが、それが正しいかどうかを決めるのは私ではない。君たち自身だ。もしこの世界の未来を変えたいのなら、選択し、行動しろ。それがゲームのルールだ」


ゲームマスターの言葉は、単なる宣言ではなく、一つの提案のように聞こえた。


「それと、救済措置の話だがカードのモンスターの中に一度死んだ人間を復活させられるカードが存在している。もし復活してほしければカードを探すといい」


ゲームマスターの言葉に六衛田芽助と峰未雨は反応した。


六衛田芽助はゲームマスターの話を聞き嬉しくなった。


「峰未雨さんすごいですよ。もしそうならカードのモンスターを探すべきです。Yobaseさんを復活させられる」


しかし、本気でYobaseさんを復活させようと考えている峰未雨は作戦を考え始めていた。


「先に見つけた人しか復活のスキルを使えないなんて事もあるかもしれない。気を付けて誰よりも早く見つけないと」


鯱千も峰未雨の話に答えた。


「そだね。早く見つけないといかないね」


ゲームマスターは話を続けた。


「人間を復活できるスキルを持ったカードがどんなカードでどんな仕様なのかは教えられない。しかし、それを知るための手がかりは、この世界のどこかに必ず存在する。君たちのやる気を出させるために、復活の能力を持ったカードモンスターがいる事だけは伝えようと思う。ただし、そのカードを手に入れるには相応の試練が待ち受けているだろう。甘い考えで挑めば、逆に全てを失うことになるかもしれない。復活させたい人がいる場合は、ぜひ覚悟を持ってカードを探してみるといい」


ゲームマスターは話を続けた。


「現在カードのモンスターについて認知され所持しているカードから述べてみよう。

まずは、プレイヤー名レトファリック。所持カード幸運のカード、レオリープカメレオン、スキル名、避役の変貌。カード、クラブの7。


同じくレトファリック、始発のカード、モルホデフタ、スキル名不動赤鉱鳥の意識指示。カード、ダイヤの3。


同じくレトファリック、重複のカード、レッサーパトラ、スキル名小熊猫の分身。カード、ダイヤの3。


プレイヤー名、獅子川宙炊、所持カード神々のカード、セト・トルエド、スキル名雷神の乱怒。カード、スペードの10。


同じく獅子川宙炊仮所持カード神々のカード、ルーピル、スキル名時神の四次元目。カード スペードの10。


プレイヤー名六衛田芽助所持カード北極のカード、テママリナネット、スキル名多憑依獣の転転移。カード、ダイヤの3。



ゲームから4日が経過した今、カードのスキル所持者は3人。所持カードの数は6枚。悪くない結果だ。賛辞を贈ろう。たった4日でこれほど攻略できるとは思わなかった。


そこで今までのイージモードを辞め攻略難易度を変えてみようということで私は今日君たち仮NPCである人間の前に現れた」


そういうとゲームマスターは自分のいる場所をDESSQ世界中の画面に映した。


「私がどこにいるか分かるか。第3サーバーダンジョンカジノだ。これからここで皆とゲームをしてみたい。命を賭けた超愉快なゲームを」








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