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第48話 獅子川一行がアニープ都の電脳城に侵入する

ゲームのNPCと人間であるプレイヤーの意識が入れ替わった世界の話。第1、第2サーバーにプレイヤーが襲来しウェルジーナ・コフィレットとリーベアレイル・マニーレックは逃げることに。その間、獅子川らはプレイヤーを討伐しお金を強奪していた。Yobaseらは巨大なビリヤード台の前で身を潜めていた。獅子川らは今夜アニープ都の電脳城に侵入することを企てる。

その頃、峯未雨一行はビリヤード台の前で身を潜めていた。


「プレイヤーを倒したら景品が手に入るかもしれないのになぜここに留まるんですか。」


峰未雨は田芽助に反論を始めた。


「リスクとリターンが見合ってない。今プレイヤーと交戦して勝てると思うか。もっとlevelをあげてからだ。」


鯱千が峰未雨の方を向いた。


「でもカードのスキルがあればそれなりに戦えるっしょ。一番強いプレイヤーに寄生して他の雑魚をボコせばいいじゃん。」


峰未雨はまた首を振った。


「できるとは思うが駄目だ。このまま身を隠して時間を待とう。」


彼女は田芽助に忠告した。


「あんたのスキルだとモンスターを常に使役している必要がある。モンスターテイマーにならないと。」


田芽助は忠告を素直に聞いた。


「わかってます。まずはジジベム辺りを使役したいですね。」


それから時間は流れ、自由の時が来た。

第2サーバーのアニープ都

獅子川は強力なプレイヤーと対戦していた。

雷神セト・トルエドの能力を使用して相手を翻弄していた。

相手のソードマスターは技を見切って近距離に攻め込んだ。

丁度その時squiから連絡が入った。


[本日のプレイヤー活動時間は終了となります。プレイヤーの皆様は直ちに対戦を辞めてログアウトしてください。対戦を続けたものはログイン権利を剥奪します。]


「今日はここまでだ。明日も来るからな。」


「覚悟していろ。人間共。」


ウェルジーナ・コフィレットはマニーに抱きついた。


「ふー怖かった。いつ襲われるか分からなかったもん。」


リーベアレイル・マニーレックはプレイヤーがいなくなり安堵していた。


「良かった。これで今日は安心して眠れますね、コフィレットお嬢様。」


そして9月11日の夜


獅子川 宙炊は仲間を集めて前から企てていた事を話し出した。


「よし、じゃあそろそろこのアニープ都を牛耳ってる軍団をつぶさないか。」


瀬高がこの言葉に反応した。


「こ、こ、この第2サーバーVARMARD PARADOXのアニープ都を支配している研究者たちがいる。ど、どうやら第3サーバーでNPCのモンスターをこ、殺し合いさせてそれをエ、エンタメ化させてるらしい。」


血潮見が瀬高に本音をぶちまけた。


「趣味悪いなそりゃ。で、その研究者たちをぶっつぶせば第2サーバーを牛耳れるってことか。おもしれえ。」

獅子川が仲間と話をしているとレトファリックが酒場の前に現れた。


「おーい獅子川さん、瀬高さん、血潮見さん、お待たせしました。」


「おお、レトファリックも来たな。では作戦会議を開こう。」


獅子川から作戦について提案があった。


「まず、瀬高に内部のシステムをハッキングして僕と血潮見、レトファリックで乗り込もう。瀬高はバックからサポート。大丈夫。多分僕一人いれば勝てる。」

獅子川の作戦に瀬高と血潮見は頷いた。


「よし。じゃあ行こうか。アニープ都の電脳城に乗り込みにいこう。」


第2サーバー VARMARD PARADOXアニープ都 電脳城、「雲上貝ビル」


研究者たちはNPCの研究に勤しんでいた。


「ミノタウロスA-11、正常に言語を読み取れています。近々会話可能かと。」


「よし引き続き研究を進めろ。要らなくなった不良品は第3サーバー ダンジョンカジノに送り込め。」


「は、はい。かしこまりました。」


研究員の一人がボスに質問をした。


「スケルトンB-24機能障害を発見。廃棄しますか。」


「第3サーバーにおく・・・。」


ピーピー。警報音がビル中に鳴り響く。

研究者は思わず手を止めて警報した画面を眺めていた。


「一体何事だ。」


「レパス先生、内部システムがハッキングされました。」


何が起こっているんだ。


「雷神セト・トルエドの10、それと捕縛鉄網。」

雷神のスキルで敵を麻痺にさせた後、もう一つのスキル捕縛鉄網で敵を拘束した。


「セト・トルエドのスキルで死なないとは。さすがアニープ都を占拠してるだけあってレベルが高いね。」

レトファリックはレオリープ・カメレオンの能力を使用。

「カメレオンの7。毒エキススライム。」

彼は水の塊に化けて毒を吐き出すスライムのような物体に擬態した。


獅子川の見立て通り第2サーバーの研究者は皆30レベルを超えていて手ごわい。2日目の夜に侵入して牛耳れる人間などありえないはずだった。しかし、彼のスキルは神の能力。30レベルがあるNPCにも効いた。


「今、ここが1階で最上階が20階か長くなりそうだ。」


獅子川と血潮見、瀬高が現れた一階から最上階まではかなりの階数がある。


「ひとまずエレベーターに乗ろう。」


一階のエレベーターの位置は正面入り口の反対側にあり道中の研究者と戦わなければならなかった。


「エレベーターまで敵だらけだったら研究者全員拘束してしまえばいいじゃねえか。」


血潮見がスキル、ゲラリオレミニールを使用。植物のつるが体から生え相手を拘束した。


「コ、コールド、アーチャー。」


続いて瀬高が後ろからコールドアーチャーを使用。凍結の効果がある矢を使い水晶色の弓で相手を射抜く能力だった。


そして3人はエレベーターで上の階へと進んだ。


電脳城、雲上貝ビル5階


獅子川はエレベーターで20階を押したのに5階に止まったことから相手が来ている事を悟った。


「敵が来るぞ。君たち構えろ。」


5階の中にはミノタウロスの群れがいた。


この雲上貝ビルではモンスターが人語を話せるようになる実験を行っており、ここにいるミノタウロスは実験材料としてこの5階に集まっていた。


「侵入者だー。殺したやつは牛肉食い放題だ。」


ミノタウロスの群れが襲いかかってきた。


「時神ルーピルの10。雷神セト・トルエドの10。」


獅子川は早速スキルを使用した。


「植物巻。」「凍結弓。」「ジジベムパワー」


血潮見と瀬高、レトファリックも能力を使用した。


敵の大半は彼らのスキルで身動きが取れなくなった。


「よし。これで問題な…。」


突如獅子川と瀬高、血潮見は動けなくなった。


「振動停止。油断大敵だったな、お前ら。」


すると階段の方から一人の男がやってきた。


「これはかなしばり。夢を見ているかのように相手の動きを止められるスキルだ。カードのスキルになっている。クラブの2の能力の一部。なぜカードのスキルを俺が使えるか気になるか。」


すると一人の研究者は自慢げに自分の研究を話始めた。


「スキルの複製をモンスターで実験している。例えばスライムにスキルを覚えさせて分裂させたらスキルは重複すると思うか。その現象を使ってカードの遺伝子からスキルの複製に成功した。」


獅子川は身動きが取れず困っていた。時神のスキルの一部時間停止は一度使うと30分は使用できなくなってしまう。

突如エレベーターが1階から5階へ動き出した。


「まずい。隠れないとかなしばりを使用できない。」


研究者の男は周りに聞こえない程度に話すと階段の隅に身を隠した。クラブの2のスキルは相手から視認されると使えないらしい。

獅子川は瞬時にその事に気が付き大声で叫んだ。


「5階に敵がいる。視認さえすれば倒せるはずだ。」


エレベーターのランプが5階で止まった。

5階に止まりそこから人が現れた。


「敵を視認すればいいってことか。おーい。俺の大胸筋を見ないか。」

筋肉質の男は自分を自慢しながらエレベーターから出てきた。


「俺と同じく電脳城の占拠を企む者がいたんってことか。さて、実験材料の敵はどこに。」


獅子川は彼らにスキル解除を依頼した。


「獅子川だ。相手のスキルにやられた。視認される前に捕まったから、先に視認すれば問題ないはずだ。」


獅子川の言葉に筋肉質の男が答えた。


「名は式部と言う。だるまさんが転んだみたいだな。見られたら負けだから厳密には違うが。」



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