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第一話

この世界に神は居るのか……？

この世界に天国と地獄はあるのか……？

分かるのは…それは…死した人間だけが分かることである………………。

ガサガサガサ！！

「はぁはぁはぁ…」

草むらを掻き分ける少女が一人。

彼女の名前は広瀬歩（ひろせあゆむ）

歩には霊が見える。

歩は力が強いため、霊にいつも狙われている。

歩は昔両親を亡くし、親戚の家をたらい回しにされている。

彼女には霊が見えるという変な力があるため、誰も引き取りたいという人はいない。

なので、今はバイトをしながら一人暮らしをしている。

「まてぇ！お前の力をよこせ！！！」

そして歩は今日も霊に追われていた。

「ひやぁ！どこまで着いてくるのぉ！たいてい霊は神社に入れないから、とりあえず神社に逃げ込もう！！」

歩は神社へと急ぐ。

神社には強い力があるため、霊は入ることが出来ない。

歩は神社の門をくぐる。

「はぁはぁ…ここまで来れば大丈夫だよね…？

助かった！」

ガランガラン……

神社の鈴の音が聞こえる。

音がするほうを振り向

いてみると、そこには知らない男の子が手を合わせて何かを拝んでいる。

その立ち姿はとても綺麗で、見惚れるくらいだ。

彼は歩に築き、ニッコリ笑う。

そして彼はゆっくり歩に近ずいてくる。

男

「こんなところで息切らせて何やってるの？」

――ヤ…ヤバイよ！幽霊から逃げてたなんて言えないよ！

歩は少し黙りながら恐る

恐る喋りだす。

歩

「えっと…あっ！そうそう！拝みに来たの！」

男

「ふーん…。ま、いいや。俺学校行かなくちゃ。あんたも急いだほうがいいんじゃない？制服来てるってことは学生だろ？」

歩

「あ！忘れてた！急がなきゃ遅刻！そうだ！名前教えてよ？」

彼は意味深そうに少し笑う。

「今教えなくてもそのうち分かるさ。じゃーな。」

彼はスタスタ歩いて行った。