表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dissociative Disorder  作者: 藍美
2/3

02.増える人格

親の期待に応えるために解離した―――。

それが出された答えだった。



「じゃあ、あなたは明日香というのね?」

「そう。三絵なら中にいるけど出せないよ」


親は三絵だけが娘だと、三絵を出せと一点張り。

しかし明日香にも数年間回してきたプライドがある。そう簡単に変われるはずもない。

それに三絵は全文敬語だ。世間から見たらおかしい部類に入るだろう。

だからこそ、出すわけにはいかなかった。


「出す気がないのなら警察に送ろう」

「どうぞご自由に。警察は取り合わないよ」


明日香は笑いながら風邪薬を一気飲みした。

いや、明日香は薬が嫌いな人格であり薬を口にはしない。また増えたようだ。


「俺は七哉、女だ、よろしく」


煙草をバリバリと食べながら挨拶をしてくる七哉と名乗った人格。

煙草は食べ物ではないと分かっている親は全く焦る様子もなく、後で苦しめこのバカ娘と呑気に思っていたらしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ