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01.イマジナリーフレンド
イマジナリーフレンドと呼ばれる存在を知っているだろうか。
いわゆる「空想上の友達」と呼ばれる存在である。田中三絵の中に宿っている2人の少女、ミエとアスカは物心ついたときからそんな関係だった。2人は同性で同い年、それもあって非常に仲が良かった。
弱気な性格のミエに対して、強気な性格のアスカ。2人の息はぴったりだった。
また、敬語を使う癖があったミエは下手に出せなかったこともあり、アスカが対外的なことを担当していた。
「(ありがとうございます、アスカさん)」
「いやいや、こういうことは得意だから」
それは、1997年12月23日の夜のこと。
アスカがミエと話しているところへ、親族がやってきた。その親族―――ミエの叔父は、ミエが誰もいない場所に話していることを疑問に思ったらしい。
「誰と話してるの?」
「今? ミエと話してるよ」
「ミエ?」
「うん、ミエと」
アスカが出ているからミエと話しているとなるのだけど、叔父はついに頭がいかれたと思ったらしい。
「た、大変だ……!!」
数分後、父親と母親が呼ばれてアスカとなっている三絵と対峙した。




