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記憶とお胸

 恒例のスーパーイチャイチャタイムです。

 性的なことを匂わせる描写がありますので、苦手な方はスルーでお願いします。

 ディルクは結局お泊りになりました。カーティス、ジェラルディンさん、自由な風さん達もお泊りです。ジェラルディンさんはジェンドとルーミアさんで川の字で寝るらしいですよ。いいですよね、家族って。


 現実逃避しましたが、私の部屋には緊張したディルクが居ます。そして、私のベッドに枕が2つ。結局一緒に毎回寝てるんだからいいんじゃないですか?とマーサに言われた結果が今。


 それでいいのか、公爵家。疑問は残るが仕方ない。ディルクと寝るのは好きだし、拒否する理由はないし。

 落ち着かないらしくソワソワするディルクに声をかけた。


「ディルク、寝よう」


「あ、うん…」


 何故か乙女のように恥じらうディルク。自然と向かい合い、腕枕をしてもらう。言わなくてもしてくれるようになった辺り、慣れなのかな?


「…ロザリンド」


「はい?」


「あの、酔っ払った日なんだけど、俺本当にキスしかしてない?」


「……」


「なんで無言で満面の笑みなの!?」


 ディルクのテンションが上がりそうな気配がしたのでおなじみの防音結界を展開する。


「あー、舐めたり触られました」


「…どこを?」


 私は目を逸らした。どうしたものか。言いたくない。


「…言いにくいので実演と私の記憶見るの、どっちがいいですか?」


「ちなみに実演は」


「されたことと、同じことを私がディルクにします」


「き、記憶で!」


 身の危険を察知したのか記憶を見せることになりました。まぁ、実演は冗談だったんだけどね。私にディルクレベルの技術はありませんから。

 ディルクに闇魔法で私の体験を夢を使って見せた。魔法は終了したが、ディルクは前屈みで顔を真っ赤にして固まっている。


「……ちょっと行ってきます!」


 ディルクは部屋からでていった。男の子だから仕方ないかな?






 待つことしばし。ディルクは帰還しました。解除してた防音結界をまた展開します。


「ロザリンド…」


 私の肩を掴み、私と目を合わせたディルク。青ざめて涙目です。どうしたんだろ。


「はい」


「…全部思い出しました」


「…よかったね?」


「よくないよ!最低だよ!嫌がるロザリンドに無理矢理あんな…」


「いや?テンパってはいたけど、嫌なわけないでしょ。相手はディルクだよ?」


 ディルクは一瞬固まったけど、赤くなりながら私に言った。


「だ、だっていやとかやめてとか待ってとか言ってたし…」


「言ってるだけだもん。本気で嫌なら実力行使するよ。記憶見たんでしょ?その…気持ちよかったです。本当にそっちの経験は…」


「ありません!ロザリンドも抵抗してよ!」


「それがまさかの出来ないレベルの技術でした。いざとなったらアルコールを解毒するつもりが、まさか魔法を使えないレベルの行為をされるとは私も予想外だったし、ディルクの色気にあてられて正常な思考が不能になってたし」


「あ、あうう…責任はとるから!」


「もちろんです。お嫁に行けない身体にしたんですから、貰ってくださいね」


「うん。大好きだよ。可愛い俺のお嫁さん」


 おでこにキスをされました。首に手をまわして、キスをねだると要望通りキスをされた。


「久々にディルクを可愛がりたいな。ディルク、獣化して」


「うん」


 私の目の前に黒豹が現れる。どんな姿だって、私の大好きなディルクだ。


「ディルク、ディルク」


 抱きついてもふもふを堪能する。冬毛だからもふもふ度が上がっている。サラサラな毛並みにフワフワがプラス。無敵のモフ心地である。久々に私のゴールドフィンガーでゴロゴロいわせてやりますよ!


「みゃあ…ふにゃぁん」


 おうふ…可愛いとセクシーも共存できたのですね。新発見です。私のテクニックでディルクはウットリと私に身を任せています。子猫のように甘えつつ、ウットリした瞳は色気MAXです。


「ふみゃ…ロザリンド、もっとぉ…」


 声だけで妊娠しそうなセクシーボイスありがとうございます。ごちそうさまです。


「ディルク可愛い…」


 別にいかがわしいことはしてないのですが、ディルクのセクシーボイスのせいか変な気分です。顎下大好きですよね。ゴロゴロ喉が鳴ってますよ。

 ふは、胸元にスリスリされるとくすぐったいな。


「みゅう…」


 ペロリと口元を舐められて、大人のキスをされ、胸に手がきた。


「…そういえば、胸ってマッサージすると大きくなるらしいんですよね」


「へ?」


「しませんか?」


 ディルクは私の発言で素に戻ったらしい。素早く私から飛びのいた。


「しないしないしない!」


「やはりぺたんこな胸は触っても面白くないですよね」


「そうでもないけどまずいから!」


「ディルク以外に頼めないんですが。ラビーシャちゃんは悪のりしそうだし、マーサには頼めないし、男性は却下だし」


「そ、それはそうかもしれないけど、本当になんでそこまでこだわるの!?」


「リンはぺたんこでしたからね。憧れなんです。可能性があるなら大きく育てたいんです!」


 現在ほぼぺたんこな胸を撫でてため息をつく。


「それを俺にさせたい理由は?」


「結局出来上がりを見る人だから。夫婦初の共同作業ですよ!あと、アワアワするディルクをいじるのが楽しいから!」


「後半が本音だよね!?そんな夫婦の共同作業聞いたことないから!」


 しかし結局ディルクは私の熱意に負けてマッサージをしたのですが、途中鼻血が出たので中止となりました。ディルクは気を遣ってぺたんこでも興味ある発言をしていたと思っていましたが、本当だったんだなぁと実感しました。


「楽しかったですか?」


「やめて!思い出させないで!今興奮すると確実に鼻血が悪化するからやめて!」


 さすがに鼻血が悪化したらかわいそうなので治癒魔法で止血・冷却して落ち着いたところで一緒に寝ました。


 ちなみにディルクは酔った日の記憶がかなり曖昧だったのでどこまでが記憶でどこまでが妄想か不安で仕方なかったのですが、全部妄想じゃなかったと知って結構ショックを受けていたようです。

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