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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
楽しい楽しい?新婚旅行編

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思っていたより深刻な事態です

 とりあえず諜報といえば元敏腕メイドのラビーシャちゃん。一応は留学中なんで誰か紹介でもいいと連絡したら呆れられた。


「……お嬢様はなんでこうも頻回にトラブルとぶつかるんですか?」


「……………わからないけどぶつからなかったときのほうが被害甚大になったであろうケースが多い……」


 今回はスタートからトラブル続いてるけど、もしそのままにしてたら………どれほどの命が失われたかわからん。


「確かに。お嬢様ってそういう運命力的な何かありそうですよね。気がつけば人を助けてますし」


「今回は人助けではなく私が困っているから助けてプリーズ」


「もちろん、このラビーシャ!お嬢様の願いとあらばどこへだってはせ参じますとも!」


「単位とかは大丈夫?いろいろ頼んじゃって申し訳ない……」


「ハイ!教授の弱みを………んん!バッチリ単位は足りてますとも!そろそろ生活費を稼ごうかなってとこでしたので問題なしです!」


 できすぎるラビーシャちゃん。留学先でもなかなかに色々やっているようだ。とりあえず奴らの規模とかはラビーシャちゃんネットワークに任せれば何とかなるにちがいない。


 そんなわけで安心して寝た。




「いや、ほんま人の夢をレンタルスペースかなんかみたいに使わんといてくれへん?」


「今度無償でタコ提供」

「ドウゾお好きに!!」


 たこ焼き大好き彼方さん。美味しいタコの魔物は深海にいるので大変お高いんです。日本のタコより強い魔物のタコは美味しい。デカくても大味にならんのです。ストックもあるからね。持っていくと美味しいたこ焼き焼いてくれるし。私も焼けなくはないけど彼方さん作ほどおいしいのは無理。


「さて……お仕置きのお時間ですよ!」


 すでに縛られた捕獲された。駄神どもめ!!よくも好き勝手してくれたな!!


「ロザリン!ノーよ!それどころじゃないの!!」


 なんとなく捕獲していなかったクラリンからそんなことを言われた。


「そうなの?」


「そうよ!緊急事態スクランブルなの!」


「どうスクランブルなの?」









「このままだと、ロザリンは邪神ロッザリンドになるわ!!」







 脳が理解を全力拒否しました。






「……もうすでに女神みたいなとこあるやん?」

「そんなことないもん!私は普通の侯爵夫人だもん!ちょっと……だいぶ……かなりヤンチャしてるのは否めないけど、だれにも迷惑かけてないから、個性だもん!!」


「んえ?あ〜まぁ……そう、やろか??」


「そうなんどすえ〜〜〜〜!!」


「なんで京都弁?!」


「そこはどうでもいいの!クラリン!聞きたくないけど詳細教えて!!」


「ロザリン、神は何でできてる?」


 何で?以前シヴァで散々実験したよねそういえば。


「………信仰、とか?」


 神とは基本的に人の祈り、願いで形作られた存在。クラリンはイレギュラーとして……。


「そうよ。このままだと、信者がたくさん増えて邪神ロッザリンドにクラスチェンジなの!!」

「とりあえずボコればいいかな?!」


「ダメよ、ロザリン!!暴力ステゴロで信仰は消えないわ!」


「そらそうやろけど……ご本人がボコった場合はどうなるんやろか。ちゅーかそもそも……」


 彼方さんがなんかボソボソ言ってたがききとれなかった。それより私はクラリン(本日のパンツはくまさん)にすがりついた。


「お願いクラリン!どうすればいいか教えて!!」


「クラリンを崇めたらいいと思うの!!」

「私もそう思う!!」


 確かに万事解決。クラリンの信者不足が解消され、愛の神クラリンは大空に羽ばたくのだ……!


「そ、そんなうまくいくかぁ?そもそも相手はロザリンドちゃんつ〜か………ヴァルキリーを信仰しとるんちゃうの?」


「………………そういえば、ご神体ヴァルキリーだった」


 ヴァルキリー、ツクモガミから神になっちゃう??


「せやろ?別にヴァルキリーが神になってもそんなに困らへんやろ」


「いやそれがね、信者たち違法薬物キメてるんだわ」

「そらあかんな。クスリはあかんわ」


「それに、ヴァルキリーではなく姿は違えど崇められてるのはロザリンなの。ロッザリンドもロザリンなの」


 クラリンによれば、名前により紐付けられているから姿が違うものの私として認識されてるそうな。迷惑過ぎる!!


「………つまりこのままだと邪神ロボ☆ロッザリンドちゃん爆誕?」


「ぐふっ………くそ、面白くないけど想像したら笑える……!ネタが私じゃなければ爆笑ものなのに!」


「あ〜、俺もなんか手伝おか?ロザリンドちゃんには色々助けてもろてるし……とりあえずそこで空気になってるバ神共にかごめかごめしつつ考えよか」


「そうしようか。クラリンおいで。ロージィ君も。ヴァルキリー………なんでロボ姿?」


「それガ………ヒトの姿になれないのでス……」


 チラリとクラリンを見る。


「……邪神化してきているわ。事態はかなり深刻なようね……」


「猶予はあまりないということですね……」


「嫌〜〜〜〜?!イヤー!怖い怖い!!」

「真面目な話しながらかごめかごめしないで!怖い!」

「これなんの儀式?!生贄?!そんなことしても邪神化止まらないしむしろ神の枠減ったら邪神化進むぞ!」

「………?!(怯えている)」


 駄神達に恐怖を与えてノリでエレクトリカルパレードすんなと強く脅しつつ、打開策を考えるのだった。

 むしろ邪神はヴァルキリーでは、と思えば多少気が楽だけどセットで邪神化とか勘弁してくれないかなほんと!!


 本当に、どうしてこうなった?!

大変楽しゅうございました。

ロザリンドは邪神化を止められるのか……。

タイトルも私は普通の邪神ですになるんですかね??普通の邪神ってなんだろうwww

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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
最初の頃に世界が滅びる原因とされていた“邪神”。 渡瀬凛を召喚したことで歴史線が変わったのかな?(愛神の権能をクラリンに移したことで、邪神核が別の出口を求めロザリンドに取り憑いたとか。) ロザリンドを…
神様全柱消してしまえば唯一神になるから邪神呼ばわりはされないよね
くっ、左手の手首の小指側のくるぶしみたいなところ(尺骨茎状突起)に封じ込めた闇の邪神がっ←
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