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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
楽しい楽しい?新婚旅行編

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忘れた頃に来る〇〇

 不本意過ぎる盛大なロッザリンド祭りの翌日。ディルクと共に案内された朝食の席につやつやしたエルフの長老様と、げっそりしたシュガーさんがいた。ありがとう、シュガーさん(察した)

 きっとスイも頑張ってくれたに違いない。おいしいおやつでねぎらおう。


 そしてもちろんセクシーで美しいダークエルフのローズさんと…………疲れた表情の昨日生贄になってくれたダークエルフさんがいた。


「おはようございます」


「ロザリンドちゃん、おはよう!昨日の祭りは盛大だったのう!レインボーなロッザリンドと、黒くてレインボーなロッザリンドと、なんかサボテンと羽生えたじいさんが……」

「おじいちゃん、羽の生えたおじいちゃんは新しい愛の神です」


「………………え、昨日神様参加してたの?」


 やっぱり見間違いではなかったのだなと思いつつ頷く。


「じゃあ、もしかしてムキムキなサボテンとメガネのサボテンとセクシーなサボテンと白いサボテンも……?」


 ピンポイントで4柱の神(しかも無駄にイイ笑顔)が思い浮かぶ。クラリンはともかく、お前らも来てたんか〜〜い!

 今夜は彼方さんの夢でカバディフェスティバル開催決定だな!彼方さんには申し訳ないけど、お手伝いしていただこう!!今夜は泣かす!いや、むしろ泣いてからが本番です!!

 日本の儀式、かごめかごめもサービスしてやろうか。2人かごめかごめは狭いからポッポちゃんにもご協力いただいて……夢にヴァルキリーとロージィ君は持ち込めるんだろうか……。


「ロザリンド?顔が怖いけど………」


「大丈夫……ディルク、私は大丈夫です。復讐方法についていろいろと考えていただけで」


「誰に復讐する気なの?!」


「大丈夫、今夜ロージィ君を少し貸していただけます?」


「何させる気?!」


 ディルクに説明したところ、まあいいんじゃないかなと承諾してくれた。あくまでも平和的復讐です。精神的に傷を負うだけですよ。


「クックック……我を怒らせてタダですむと思うなよ……!」


「うわぁ、悪い顔………。まあ、ロザリンドが楽しいならいいか。ロージィ(ロザリンドがやりすぎないように)頼んだよ」


「え〜?う〜ん……善処シマス?」


 なんか副音声が聞こえた気がしたけど、ロージィ君も参戦……夢では初参戦だね!


「ふふ、楽しそうだけど朝食が冷めてしまう。席に着いてくれないか」


「あ、ハイ」


 はちみつをふんだんに使ったパンケーキとフルーツ。サラダにヨーグルト。う〜ん、おしゃれな朝ごはん!エルフって菜食メインなのかな?私はいいけどディルクは物足りないかも。後でお肉だそうかな。


「そういえば昨日は助けていただいてありがとうございました。お怪我はされてませんか?」


「え?あ、ハイ。驚きましたがなんとか……」


 めっちゃ目を逸らしてらっしゃる。馬車ごとわっしょいされたんだから、打撲とかあったに違いない。


「ええと、お礼をしたいのですが、何か欲しいものはありますか?」


「あります!その、クリスティアでとても流行しているというウサメガネ先生の作品が欲しいのです……!!1冊でもいいのです!無理なら借りるだけでも……!」


 うん……そっか。その人知ってる〜というべきか悩む。そしてこの地を腐界にしてしまうのはちょっと……でも恩人だし………。


「ロザリンド、その本持ってたよね?」

「本当ですか?!」


「エッ、あの、はい……」


「図書館で人気すぎて借りることすらできず……!神は私を見捨てていなかった………!!」


 私は負けた。名前は知らんが恩人のダークエルフさんの熱意に負けた。

 そう、熱意に負けたのであって、この地が既に腐界となっていたことに絶望したわけでは……。


「アネモネ!私にも!私にも読ませてくれ!!」


 ローズさんも興奮したご様子だ。ローズさんまで……だと?!


「その本、そんなに面白いの?」

「おじいちゃんには有害図書なので閲覧禁止です!!」

「え、怖!どういうこと?!」


 これ以上腐らせるわけには………!この地はもうダメだ!完全に汚染されている……!


「…………毎回思うけど、ロザリンドはなんでそんなにショックを受けるわけ?」


「そうですね……例えるなら学校でエロ本持ってきたら先生にバレてクラス全員に己の性癖が晒されたかのような共感性羞恥というか……」


「例が具体的過ぎる……」


「私が凛花……腐の伝道師をつれてきたせいで腐界が広がり続けることに罪悪感があるというか………」


「ふかい??」


「ええ、あれは女子の性癖をねじ曲げる、中毒性のある恐ろしいものなのです…………。一度摂取するとBLなしではいられない。ディルクは理解できなくていいのです」


 世の中には知らない方がいいこともあるというか、知ってほしくないというか。


 そして思った以上の速度でこの世界を侵食している腐界に恐れ慄くのだった。とりあえず帰ったら凛花にお前増販したろうと問い詰めるとしよう。もう無駄かもしれないけど、少しでも腐界の侵食を食い止めなければという謎の使命感を感じるのであった。

ディルクさんの感想→別に百合の逆バージョンなんだからそんなに騒ぐものでもないのでは……?俺はあんまり好みじゃないけど、そういうの好きな人がいるのは理解してる。迷惑かけなければ別にいいんじゃない?


案外そこそこ理解しているディルクさんであった。


久々更新なのにこんなネタで申し訳ないです。忘れた頃に来る腐界でした(笑)


新作も頑張ってますんでぜひ!

最近出番少ないポッポちゃんがくるっぽーしてますんでぜひ(笑)


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― 新着の感想 ―
過ぎたるは及ばざるが如し、何事もほどほどが一番。もふもふさえあれば拙者は満足でござるもふもふもふもふもふ。←もふもふはほどほどに。
魔界になるよりは、いいよね(笑) 私的には、薔薇(男×男)も百合(女×女)も(ついでにロリ&ショタも)美しければ問題ないから。 イス〇ム教の、棺に片足突っ込んだような爺とロリの婚姻が認められているとか…
ですから、 貴女の隣りにも、腐女子はいる 貴女の後ろにも、腐女子はいる 貴女の身近にも、腐女子はいる んだってばあ(笑)
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