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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
楽しい楽しい?新婚旅行編

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そんな気はしていたと彼女は言う

 到着した大図書館、それは大きな木をくりぬいた中に………いやこれすごく見覚えある。

 


 すごく見覚えあるんだが???!




「ロザリンドちゃ〜ん」


「あ、こんにちは……」


「来てくれるの楽しみにしてたのよぉ!なんの本読む?大図書館にようこそ!ここでは読みたい本が読み放題なのよぉ!」


 ユグドラシルさんというか、緑の精霊王がお出迎え。うちのユグドラシルさんそっくりだったからすぐわかった。


「そうなんだ?」


 試しに冒険者の面白い小説が見たい、と思ったら手元に本が来た。


「え、めっちゃ面白そう……」


 私の手元にふわふわとでもこれ読むのかなり時間かかる……。とりあえずタイトルメモっとこ。ええと『女冒険者のドタバタ冒険譚』ね。絶版じゃないことを祈る。


「これはどこに戻したら……」


 本が自動でふわふわ戻った。面白〜い。目的は別にあるけど1冊ぐらいは読みたいかも。


「あ、ロザリンドちゃんにこれあげるね」


「…………眼鏡??」


「そうそう。ニメガ特製眼鏡。これをつけると疲れ目知らずなのよ」


「へー」


 はっ!!ディルクかっこいい!!


「変な感じ……」

「そんなことないよにあってるよかっこいいよ後でお写真撮ろうね絶対だよ」


 レアな眼鏡ディルクに大興奮。たま〜に眼鏡してる時あるけど、このレトロな感じの丸眼鏡はレア!!


「ロザリンドは眼鏡の人が好きなの?」


「いえ?ディルク以外の眼鏡に興味はないです。裸眼の方が好みです」


「普段と違う珍しい姿だからってことかな?」


「そうだね。は〜、私の旦那様最高………」


 ところでニメガ……?2メガ?


「ふふふ、喜んでもらえてよかったわ」


「2メガって、何??」


「この世界では超マイナーな眼鏡の女神。略して2メガ。インジェンスの部下。よくわからないけど贈り人はようりょうちっさって言って怒られるらしいわ」


「ようりょうちっさ??ナニソレ」


「あ〜……贈り人……特に現代人かな。単位なのよ、データ……ええと、器みたいなのの単位?」 


 知らない人にメモリの容量教えるの難しい。私もなんとなく理解してるだけでそこまでよくわかっとらんし。


「そうなんだ?」


 きっと理解してないディルク可愛い。まあ、会うこともなかろうと思っていた。





 


「ようこそ、大図書館に。私は知識を司る女神、ニメガ」

「知識を司るのはインジェンスでは……?」


「「………………」」


 いや、なんで女神が司書してるんだとか色々色々言いたいことはあったが、さしあたっての疑問がポロリした。


「………から」


「え?」


「キャラ被りの上、マイナー神なの!言わせないでよおおおおお!私だって……私だって別の世界じゃ知識の唯一神としてブイブイいわせてるのよ?!インジェンスより劣ってないもん!超眼鏡というスーパースキルを愛し子に与えられるすごい神なんだから〜〜〜!!」


 女神が号泣した。いや、うん。すまんかった。


「ええと………供物です。あったかいお茶もどうですか?」


「大図書館は飲食禁止です。バックヤードにいきましょう……」




 そして、ニメガは肉まんを貪り食っていた。


「魔力がたぎる……!そして美味しい!!おかわり!!」


「はーい。たんとお食べ」


 美味しいと言われたら悪い気はしない。眼鏡の女神ねぇ………。眼鏡で思い浮かぶ兄と姪。なんとなくだが、凛花と相性良さそうだわ。


「ん?何?」


「ニメガ、肉じゃが好き?」


「ニクジャガ??」


「その肉まんは頭の代わりで」

「待って物騒!!!」


 ディルクの尻尾が驚いたのかピーンてなってる。可愛い。


「いや、その昔人の頭の代わりに肉を詰めた饅頭を川に流して神を鎮めたとかなんとか……だから弱った神への供物としてその肉まんを出してたんだけど」


「ああ、そういう……どうりで力がみなぎってくるはずだわ……」


「ニメガに似た身内が肉じゃがって料理好きなの。供物になるかは分からない。ただの嗜好品扱いかもだけど」


「食べる!」


 食欲の女神の間違いでは?そしてちゃっかりご相伴にあずかっているディルクと緑の妖精王(恐らく分体)さん。


 今日も平和だ。


「美味しい〜〜〜〜!!!」


 ニメガは大喜びでなんか金色のメガネをくれた。そして、秘密書庫に入れるようにもしてくれた。え、いいの?肉まんと肉じゃがで買収されるとかちょろすぎない??





「……………つけないの?」


「凛花に(押し付けて)あげようと思う!」


「うわぁいい笑顔……でもなんとなくだけど……相性良さそうだよね、リンカさんと」


「それな」


 まあ、そもコミュ力オバケの凛花と相性悪い人はそうそういないのだが。


 緑の精霊王に導かれ、大図書館の最深部へとたどり着く。


「こんにちは。私は大図書館の管理AI、ナビモトです。こちらは一般の方の閲覧は………ニメガがまた勝手に許可を……失礼しました。奥の書庫へご案内します」


 すごく見たことあるフォルムなんだが?


「ロザリンド」


「しっ!」


 そんな気はしていた。もう、古い施設の大半はこと姉ちゃんの仕業ってことかな!?

間が空いてすいません。本業が……忙しくて……

エルフ祭りの前にまだイベントがありそうな予感ですね(笑)


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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
古い遺跡に旧勇者の香り…DKS(だいたいこと姉ちゃんのせい)というパワーワードもそろそろトピックに追加すべきか… 悪なりコミックRe読みました^q^ 13話まで行ってたのに、2巻で終わってもったいな…
押し付けるなwww
12月に図書館の最深部……まさか!?流通に乗らない薄い本ばかりが集められているの(@_@)その部屋の名前は、『大側の間』だなっ!!
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