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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
楽しい楽しい?新婚旅行編

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結論はいつものアレ

 さて、とりあえずこのお兄さんは味方とみていいだろう。そんな彼に国の内情を聞かせてもらった。お兄さん、なんと騎士団長の息子さんなんだとか。私があまりにも暴れるので抑える目的で派遣されたそう。

 か弱い人妻をなんと心得る!これはもう間違いなく有罪だわ。


「屈強な男が何人居てもロザリンドを止めるなんて無理なのにね」


 クスクスと笑うディルク。信頼は嬉しいが、これでも一応、いや立派な私はか弱い人妻なのよ?


「それはディルクも盛大にブーメランでは?」


「まあ、ね」


 我々には兄とか弱点があるものの、武力だけなら……軍隊相手でもどうにかできる自信がある。


「聞きたいのは一つだけ。この国が最も尊ぶものは?」


「それは………」








 はい、こちらバーディアのロザリンドでーす。控えめに申し上げて大暴れなう。ヴァルキリーで島ごと撃墜してやろうかとも思ったが、非戦闘員が結構いるので仕方なくディルクと二人で暴れてます。メイン武器は拳。つまり己の肉体です。ノースプラッタの精神です。


「わはははははははははは!!」

「ロザリンド、落ち着いて!なんか暴走してるジェラルディンさんみたいになってる!!」


「あ、ハイ」


 あの暴走特急快速機関車みたいなおっさんと同列にされるのは嫌なので瞬時に落ち着いた。


「あまり強い人はいないけど、万が一もあるから俺から離れないようにね」


「はーい!」


 ディルクと長年冒険をしていたが、彼はいつも私が動きやすい立ち回りをしてくれる。難所といわれたダンジョンにおいて、彼がいるといないでは、難度が段違いになるのだ。


 とりあえず禍根を残してはいけないので、殺しはなし。全員気絶させるなど無力化してお兄さん……バードルさんに捕縛してもらっている。


「……ふ、二人とも凄まじいですね……」


 何故かバードルさんにドン引きされてるなう。


「あら、そんなことはありませんわ。少々皆様方の鍛え方が足りないのでは?」


 そう言いながら襲いかかる兵士を淀みなくしばいていく。私は戦闘職ではなくデスクワークメインの侯爵夫人……か弱い人妻だというのに情けない。


「…………恐ろしいことにうちの妻はまだまだ手加減してますからね?彼女がその気になれば、この島周辺が一瞬で焦土ですよ」

「できてもしませんんんんん!!ディルクの方こそ嫉妬で破壊神になりそうだったくせにぃ!」


 この国は私のぶりっ子により全壊を免れたのだ。己の羞恥心をポイ捨てして破壊神を鎮めた私に感謝するがいい。


「………できてもしないって……正直どっちもどっちだと思います。でもまぁ……1番バカなのは貴方がたに喧嘩を売った王子でしょうね」


「「完全に同意」」


 アルフィージ様の毛根をいたわるべく大人しくしてたけど、もう外交問題とか知らないもーん!!彼らが最も尊ぶものは、強さ。物理でねじふせ、奴らのボスになってくれるわ!!そして、最終的に責任者アルディン様に押し付ける!だってアルディン様は私の上司だもん。つまり責任者!主君に捧げちゃえばいいってことで………好き放題暴れてくれるわ!!

 後始末がアルフィージ様になるのは考えない。もう叱られてでも私はやり通すと決めた。兄の説教は………兄は多分ちゃんと説明すれば今回は怒らないでくれるに違いない。







 大暴れすることしばし。







「………は、ははは……え、この二人だけで本当にバーディア、滅ぶ?」


 彼は勝てない勝負と思いながらもついてきたのだろうか。それほどまでに追い詰められていたのかしら。


「ちなみに私を殺る気にさせたのは貴方ですからね」


「え」


「子供が悲しむような国は許さん!!王として、貴族として生まれたからには、民の幸せに尽力すべき!!それがわからん大馬鹿野郎は私にしばかれるがよいわ!!」


 特権階級であるのなら、厳しく自らを律するべき。少なくとも私は両親からそう教わり、それが正しいと思う。責任の重さを知るからこそ、王になんてなりたくないの。今の立場だって結構重荷。他にやる人がいないし、やりたいこともあるから仕方ないのでやってるだけなのだ。

 夢はディルクともふもふスローライフなわけだし。今はそのための基盤を固めているところ。スローライフも平和で治安の良い国があってこそだからね。


「子供が悲しむような国は……ゆるさない……」


 え、ごく普通の話だと思うんですけどぉ?あ、大群がやってきたから蹴散らさないとね。鳥だから骨が脆い可能性あるし気をつけないと。広範囲の眠り魔法を使いたいけど敵を前にしてる相手には効きにくいからやはり物理が手っ取り早い。


 バードルさんがボロボロ泣き出したのは気のせいだよね?私、またガタイの良い成人男性を泣かせてないよね??


 とりあえず目の前の手際よく気絶させつつチラチラとバードルさんの様子をうかがうのだった。え?そんな泣くようなこと言ってないよね??

 アワアワする私をディルクが慈愛に満ちた瞳で見つめている……。


 いや、優しく見つめてないでフォローか説明プリーズ!!

いつもの得意技力押しモードのロザリンドさん。


ディルクはうちの嫁、本当に人たらしだよねぇ……と思ってます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] エタってなくてよかった…本当によかった……
[一言] 軍隊程度でこの二人を止めるなんて、到底叶わない夢なんだよなぁ。 例え神であろうともカバディで泣かされるのがオチ。人の身でどうこう出来る二人では無いのです。 兄?兄は兄という生き物で人からも…
[良い点] 更新ありがとうございます。 [一言] 「か弱い」「人妻」もいなけりゃ、「か弱い人」の「妻」もいないな〜。腕っ節めちゃ強の御夫婦ならいらっしゃいますが…
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