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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
楽しい楽しい?新婚旅行編

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昔の夢、叶っちゃった!!

 翌朝、美味しい米のない和食風の食事に我慢ができず、ついに米を炊いてしまった。厨房の方が親切で良かった。かなりたくさん炊いたので、みなさんもどうぞと宿の人に分けたら大変好評でした。


「炊きたてのお米は正義……」


 そこに味噌汁と焼き魚に卵焼きとおひたしに煮物……。おいしい。


「うん。おいしいね、お米」


 ディルクは別に米なしでも不満は無かっただろうが、わざわざ宿に交渉してくれた。私の旦那様がスパダリすぎる件。私が米ぇ米ぇぇ言ってたからだと思う。うざい嫁でごめんね。




 さて、やって来ましたニャンダーランド!入り口でチケットを確認。


「夢の国、ニャンダーランドへようこそですにゃ!こちらは冒険マップになりますにゃ!プリンセスと勇者様、どうか楽しい旅を!」


「ありがとうございます」


 プリンセスと勇者様?首を傾げつつ入場ゲートをくぐった。このニャンダーランド、地下にあるらしくゲートから緩やかに坂を下る。


「わ、これは……!」


 楽しげな音楽と、不思議な町並み。きぐるみが風船を配り、轟音と共に走るのは、ジェットコースター?遠くには観覧車も見える。


「遊園地!?」


「ユーエンチ?」


 ディルクが首を傾げた。そっか、クリスティアにもウルファネアにも遊園地なんてないものね!


「ディルク……ジェットコースター!ジェットコースターに!乗りたい!!めっちゃ乗りたい!!」


 ウォータースライダーはね、凛もそこまで心臓に負荷ないからほぼ滑り台みたいなショボいのを滑ったことあるの。でもねでもね、ジェットコースターとか、絶叫系は無理だったの。医者の許可がおりなかったの。

 遊園地……それは憧れの地。行っても観覧車とメリーゴーランドと回転ブランコしか乗れなかった日々はもうさようなら!私は今日、真の遊園地デビューするんだからああああ!!


「じぇ?うん、もちろんいいよ。どれのこと?」


「ディルク好き!!あっちのゴーッていってるやつ!!


 ちょうど近くをジェットコースターが走り去った。園内を一周する長いジェットコースターであるらしい。


「あれか。えっと……うん。乗り場も近いみたいだ。こっちだよ」


 マップを確認したらすぐ連れて行ってくれた。なんて頼りになる旦那様だろうか。


「並んでるね」


 ぶっちゃけ、○時間待ちとか言ってる超有名遊園地に行ったことがある私としては大したことのない行列だ。


「並んで待つのも醍醐味なんだよ!」


「そうなの?」


「次はどこ行こうかとか、いかにして効率よくまわるか考えるんだよ!どれが楽しそうかなって話すのもいいね!」


 そう言いながらマップを広げる。


「そっか。それは楽しそうだね」


 穏やかに微笑むマイエンジェルディルク。幸せ過ぎる。こんな素敵な旦那様と遊園地デート!!待ってる時間も超楽しい!


「今現在、すでにものすごく楽しい!!」


「まだ何も乗ってないけど……ロザリンドが楽しそうで良かった。来てよかったね」


「うん!!」






 念願のジェットコースターは、最高だった。全力で叫んで全力で楽しんだ。


「シャシンはいかがですかにゃ?記念シャシンはいかがですかにゃー?今なら特製フレームにお入れしますよー!」


 買いました!即決です!


「ディルクディルク、私目をつぶっちゃってるー!」


「そうだね、これはなかなか撮れない写真だね。いい記念になったね」


 ニャンダーランド限定というフレームに入った写真は可愛らしくデコられていた。ジェットコースター落下途中に撮られたものらしく、私は目をつぶって叫んでいる表情。隣のディルクは私を見て微笑んでいた。


「えへへへへ!楽しーい!」


「また乗る?」


 ウォータースライダーの事があったからか、ディルクが聞いてくれた。でもいいんだ!他のもたくさん乗りたい!


「ううん!別のに行こう!」


 ニャンダーランドは三つの区画に分かれている。ニャフウゾーンは和風テイストなエリア。ミニャイゾーンはSFっぽい未来ゾーンなのかなってエリア。アドベンニャーゾーンは、森の真ん中にお城がある謎仕様。


「そういえば、ここって地下なのに明るいね」


「確かに……」


 普通に青空が見える。あれ、こんな場所を知っているような……ふと脳裏にラストダンジョンやらが浮かんだ。そして、その予測を裏付けるかのように隠れ家のカギがピコピコ言い出した。


「ナビィ君……ごめん……私、普通に遊園地楽しんでからでいい?」


 涙目で鍵に懇願したら、鍵はピコピコ言わなくなった。ありがとう、ナビィ君。君の優しさを忘れない。いつもありがとう、ナビィ君。隠れ家はいつも君のおかげで快適です。


「ごめん、俺余計な事言った?」


「ディルクは何も……誰も悪くないです。とりあえず楽しみましょう!遊園地、遊び倒す!!」


「うん、行こうか」


 お互い笑顔で歩き出した。楽しまなきゃ損だよね!健康って素晴らしい!久しぶりに実感したわー!


ストック切れなので明日更新できるかわからないですが、とりあえずなんとか!!


悪なり8巻、来月発売!

かわいい魔法院の制服着たロザリンドが目印ですよ!

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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
[一言] 遊園地ではスマホの位置情報のみ使用!ラインもメールもTELもガン無視でおけっ!←社会人としてどうかという言葉は受け付けない! お休みの日にお仕事持ち込みたくなーーいーー!!←おそらく全ての…
[良い点] > ウォータースライダーはね、凛もそこまで心臓に負荷ないからほぼ滑り台みたいなショボいのを滑ったことあるの。でもねでもね、ジェットコースターとか、絶叫系は無理だったの。医者の許可がおりなか…
[一言] ハイテンションもローテンションも関係なくロザリンドはロッザリンドォォー!! またラストダンジョン見つけたか………後何個ダンジョンあって、何個傘下にするんでしょうかね。ボスモンスターからもボス…
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