表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
楽しい楽しい?新婚旅行編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

686/729

温泉テーマパーク、楽しい!!

 スライダーが楽しくて更に数回滑ってしまった。いやこれはあかんわ。めっちゃ楽しい。


「ロザリンド、とりあえずスタンプラリーが終わったらまた来ようよ」


「そうだね。私、延々と滑り続けてしまうかも……」


「よほど気に入ったんだね」


 相当付き合わされたにもかかわらず、嫌な顔ひとつしないマイダーリン。優しすぎる……!いや、こっちにテーマパーク的な娯楽無かったし、こういう娯楽に飢えていたのかもしれないね。


「気に入りました。絶対ここまた来よう」


「そうだね。また来ようか。次は……飛び石?」


「カップル向けコースの方は、旦那様が奥様を抱っこして渡ってください!こちらはコースによって難易度がございまして、ハードコースクリアで粗品をプレゼントしております!失敗して落ちてもスタンプは押しますよ!」


 順路の先に飛び石を渡っていく温泉アスレチックが……!うわ、楽しそう!ハードコースは飛び石が動いているのね!


「ハードでいいかな?」


「もちろん!いざ、ハード!」


 もちろんディルクなら危なげなくクリアする……と思ったらやばかった。


「うわ!?足が滑る!」


 前に落ちたカップルのせいで飛び石が濡れて、ディルクが足を滑らせた。


「あわわ!?」

「よっ、は!」


 足を滑らせたものの、私の抱き方をお姫様だっこから片手縦抱きに切り替え、ついた左手一本で体を支えてそのまま次の石へ飛び移り、なんなくクリアしてしまった。筋力すごっ!!


「びっくりしたぁ。ロザリンド、大丈夫?ロザリンドがしっかりつかまっていてくれたから、落ちずに済んだよ」


「好きです結婚してください」


「え?」


「ディルクかっこいい!好き!!」


「え?あ、ありがとう??」


 語彙力が死んだ。いやんもうかっこいい!!私はディルクにメロメロです!!真剣な顔を間近でみられてもうサイコー!!


「粗品でーす。どうぞー」 


「わ、かわいい!」


 粗品はニャンコのペア根付。尻尾を合わせるとハートになる。いいお土産をいただきました!残念ながら白猫だけど、シャムキャッツは白猫を神聖視してるし仕方ないかな。


「どうぞ引き続きお楽しみくださいませー。お二人共とても仲が良いのですねぇ。奥様は旦那様が落ちないと確信しておられましたし、旦那様は咄嗟に奥様を庇おうとなさってましたね。羨ましいですにゃー」


「えへへへへへ。ありがとうございます!」


 お世辞とわかっていても、嬉しいなぁ!


「……えっと、ロザリンドは俺が落ちないと思ってたの?」


「ディルクならなんとかしてくれるだろうから、邪魔にならないようしがみついてた」


 落ちそうになったとして、ディルクは私を庇ってくれる。だから、私が彼にしっかりしがみつけばディルクに動く余裕が出るのだ。


「本当にロザリンドはいい奥さんだね」


 ディルクはまだ私を片手で縦抱っこしている。反対の手で頭を撫でられた。嬉しい!


「えへへへへへ。ディルクは最高の旦那様だよ!何度も何度も惚れ直しちゃう!さっきもすっごくかっこよかったよ!凛々しくて素敵!」


 ほっぺにちゅーしたら、私にもお返しにとキスしてくれた。幸せ!今私はクイーンオブリア充に進化したに違いない!!

※ロザリンドはスーパーハイテンションロッザリンドォォに進化した!


「……もう少し抱っこしてていいかな?」


「ほんと?やったあ!ご褒美ゲットだぜ!」


 ディルクに抱っこされたままスタンプラリーを回ることになった。





「次は……迷宮サウナ?」


 ジャングル風の迷路になったサウナでした。各所にブザーがあり、迷子になったり体調不良時に鳴らすらしい。

 ディルクがアッサリとクリアしてくれた。


「微妙に匂いが違うし、森の中とかの方が難度高いからね」


「ディルク……頼もしい。かっこいい……!!」


「えへへ、そうかなぁ」


 そして、かっこいいと言われて照れる姿は可愛い。可愛いはいうと嫌がるので言わないけど……なんて素敵な旦那様なのだろうか。


「ロザリンドってわりと方向音痴?」


「ええと……多分そうでもないのですが……考え事をしながら歩いたりすると高確率で迷子です」


 魔法院みたいに入り組んでる上似たような建物ばっかとかでなければ迷いません。方向感覚はおかしくないはずだし、そんなにしょっちゅう迷子になってるわけではない。


「……俺がいる時はいいけど、一人の時は気をつけてね?」


「はい!気をつけます!」


 はにかんだ旦那様に元気よく答え、テンションが大変上がったのだが、次にこのテンションは一気に下がることになるのだった。





さて、お次にくるのは何でしょう?

ここ数日毎日更新しておりますが、まだまだ続けられそうです。

それもこれも、感想をくださる皆様のおかげ!感謝であります!


追伸、カクヨムでずっと書きたかった悪役令嬢は次元の壁を超えたくないを連載しました。

悪なりより現時点で人気なんだが……解せぬぅ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
[一言] ロッザリンドォォ!(挨拶) 最近読み返して思った。 クラリンの脳内cvでしっくり来そうなのが山寺宏一さんくらいしか浮かばねぇ…倉之助さんのほうでも切り替わっても違和感なさそうだし。
[一言] リア充め…爆h以下略(笑) 温泉アミューズメントって楽しいよねぃ!わかりみしかない…!!ただね?暖かい時期ならイイけども寒い時寒い地方でそれやったら風っぴきコース確実なんでな!雪降る前にい…
[一言] 結婚している旦那様にプロポーズって・・・これも重婚と言うのだろうか? ディルク様とロザリンドちゃんのペアでクリア出来ないイベントなんて、この世にクリア出来る者はいないのではないでしょうか。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ