温泉テーマパーク、楽しい!!
スライダーが楽しくて更に数回滑ってしまった。いやこれはあかんわ。めっちゃ楽しい。
「ロザリンド、とりあえずスタンプラリーが終わったらまた来ようよ」
「そうだね。私、延々と滑り続けてしまうかも……」
「よほど気に入ったんだね」
相当付き合わされたにもかかわらず、嫌な顔ひとつしないマイダーリン。優しすぎる……!いや、こっちにテーマパーク的な娯楽無かったし、こういう娯楽に飢えていたのかもしれないね。
「気に入りました。絶対ここまた来よう」
「そうだね。また来ようか。次は……飛び石?」
「カップル向けコースの方は、旦那様が奥様を抱っこして渡ってください!こちらはコースによって難易度がございまして、ハードコースクリアで粗品をプレゼントしております!失敗して落ちてもスタンプは押しますよ!」
順路の先に飛び石を渡っていく温泉アスレチックが……!うわ、楽しそう!ハードコースは飛び石が動いているのね!
「ハードでいいかな?」
「もちろん!いざ、ハード!」
もちろんディルクなら危なげなくクリアする……と思ったらやばかった。
「うわ!?足が滑る!」
前に落ちたカップルのせいで飛び石が濡れて、ディルクが足を滑らせた。
「あわわ!?」
「よっ、は!」
足を滑らせたものの、私の抱き方をお姫様だっこから片手縦抱きに切り替え、ついた左手一本で体を支えてそのまま次の石へ飛び移り、なんなくクリアしてしまった。筋力すごっ!!
「びっくりしたぁ。ロザリンド、大丈夫?ロザリンドがしっかりつかまっていてくれたから、落ちずに済んだよ」
「好きです結婚してください」
「え?」
「ディルクかっこいい!好き!!」
「え?あ、ありがとう??」
語彙力が死んだ。いやんもうかっこいい!!私はディルクにメロメロです!!真剣な顔を間近でみられてもうサイコー!!
「粗品でーす。どうぞー」
「わ、かわいい!」
粗品はニャンコのペア根付。尻尾を合わせるとハートになる。いいお土産をいただきました!残念ながら白猫だけど、シャムキャッツは白猫を神聖視してるし仕方ないかな。
「どうぞ引き続きお楽しみくださいませー。お二人共とても仲が良いのですねぇ。奥様は旦那様が落ちないと確信しておられましたし、旦那様は咄嗟に奥様を庇おうとなさってましたね。羨ましいですにゃー」
「えへへへへへ。ありがとうございます!」
お世辞とわかっていても、嬉しいなぁ!
「……えっと、ロザリンドは俺が落ちないと思ってたの?」
「ディルクならなんとかしてくれるだろうから、邪魔にならないようしがみついてた」
落ちそうになったとして、ディルクは私を庇ってくれる。だから、私が彼にしっかりしがみつけばディルクに動く余裕が出るのだ。
「本当にロザリンドはいい奥さんだね」
ディルクはまだ私を片手で縦抱っこしている。反対の手で頭を撫でられた。嬉しい!
「えへへへへへ。ディルクは最高の旦那様だよ!何度も何度も惚れ直しちゃう!さっきもすっごくかっこよかったよ!凛々しくて素敵!」
ほっぺにちゅーしたら、私にもお返しにとキスしてくれた。幸せ!今私はクイーンオブリア充に進化したに違いない!!
※ロザリンドはスーパーハイテンションロッザリンドォォに進化した!
「……もう少し抱っこしてていいかな?」
「ほんと?やったあ!ご褒美ゲットだぜ!」
ディルクに抱っこされたままスタンプラリーを回ることになった。
「次は……迷宮サウナ?」
ジャングル風の迷路になったサウナでした。各所にブザーがあり、迷子になったり体調不良時に鳴らすらしい。
ディルクがアッサリとクリアしてくれた。
「微妙に匂いが違うし、森の中とかの方が難度高いからね」
「ディルク……頼もしい。かっこいい……!!」
「えへへ、そうかなぁ」
そして、かっこいいと言われて照れる姿は可愛い。可愛いはいうと嫌がるので言わないけど……なんて素敵な旦那様なのだろうか。
「ロザリンドってわりと方向音痴?」
「ええと……多分そうでもないのですが……考え事をしながら歩いたりすると高確率で迷子です」
魔法院みたいに入り組んでる上似たような建物ばっかとかでなければ迷いません。方向感覚はおかしくないはずだし、そんなにしょっちゅう迷子になってるわけではない。
「……俺がいる時はいいけど、一人の時は気をつけてね?」
「はい!気をつけます!」
はにかんだ旦那様に元気よく答え、テンションが大変上がったのだが、次にこのテンションは一気に下がることになるのだった。
さて、お次にくるのは何でしょう?
ここ数日毎日更新しておりますが、まだまだ続けられそうです。
それもこれも、感想をくださる皆様のおかげ!感謝であります!
追伸、カクヨムでずっと書きたかった悪役令嬢は次元の壁を超えたくないを連載しました。
悪なりより現時点で人気なんだが……解せぬぅ……




