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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド16歳・始まりと終わり

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悪役令嬢にはなれないようです

 ロザリンド視点になります。

 あれから2年が経ちました。ディルクからの願いで、皆学校に通うことになりました。


「ロザリンドと過ごすのはこれから先たくさん時間がある。でも、学生でいられるのは今だけだよ」


 この上ない正論に私は頷いた。そしてせっかくなので皆も誘ったら、なんと全員が来てくれました。


 そして学校に通ってから『天羽故』を思い出した。本来来るはずだったヒロインは、どうなるのだろうかとシヴァに聞いた。


「ん?死ぬよ」


 あっさり言いやがったシヴァにアックスボンバーをかました私はきっと悪くない。いのちだいじに!!


「いや、凛花を身代わりにしたから暫くは生きるけど、結局死の運命からは逃れられないんだよ。凛花もどっちにしろ近いうちに事故死する運命だったから、変わらないよ」


「なら、私が彼女(ユエ)の幸せを願う。彼女の未来を歪めた償いをしたい。勇者を勤めた2つ目の対価は『天羽故の幸せ』にして」


「…なんというか…君らってさぁ、似てるよね。言葉もさぁ、似たような願いを言ったんだよ」


 シヴァの瞳は優しかった。しかし、こと姉ちゃん珍プレー集を聞かされたばかりの私は嬉しくなかった。


「仕方ないじゃない。そもそも自分の幸せは自力で掴むべきだし、今がありえないぐらい幸せなんだから、そのぐらいしか願うことなんてないのよ」


「…本当に、君らのそういうとこが大好きだよ」


「そりゃどーも」


 軽口をたたきながら、シヴァに笑いかけた。そして、天羽故はなんとフィズリア=ロスワイデ…フィズの元に行ってしまった。


 根っこが真面目すぎるフィズは喚んでしまった償いにと天羽故に尽くしているらしい。ちなみに、恋愛に発展するには遠そうだとのこと。ジャッシュさんから情報です。しかし、フィズは何を願ったから彼女が来てしまったのだろうか。いつかディルクと酔い潰して聞き出してやろうと思います。




 というか、役者が揃ってしまったわけだし、どうせなら『素敵な恋しちゃお☆胸キュン☆ときめきマジカルアカデミー☆願いを叶える贈り人☆』を再現したいと思った。


 しかし、予想以上に大変だった。大根役者が…いや、むしろアルディン様は大根だった。役者ですらない。練習しても駄目だった。王様として大丈夫か?アルフィージ様が補えばまあいいか。


 ちなみに演技の上手さランキングは以下。

1位➡ラビーシャ。流石の女優様。完璧。

2位➡ジェンド。仕事(諜報系)では必須スキルだからだそうです。

3位➡兄様。安定のお兄様。仕事で必要だからだそうです。

 4位以下はほぼ僅差。ただし最下位はダントツでアルディン様。最近黒さを隠さないアルフィージ様に猫をかぶっていただいたら違和感がはんぱなかったです。


 天羽故はゲームを知っていたからか、まさかのいきなり違う学校に入学しようとした。慌てて全員が転入するはめになりました。


 スタートから波乱含みだったプロローグの再現は、案の定上手くいかなかった。いや、最初は上手くいったのだ。


「貴女、人にぶつかっておいて謝罪もできないんですの?」


 入学早々のヒロインとのイベント。この日のために、ついにドリルも装備した。悪役令嬢、ロザリア=ローゼンベルク参上である!


「…すいません」


 頭を下げる天羽故。実は本当に向こうからぶつかってきたのであっちが悪かったりする。

 ついでにフィズのお相手として大丈夫か観察する。


「ロザリ…ア、そのぐらいにしてやりぇ」


「「………………」」


 噛んだ。


 あんなに演技指導したのに俺様が台無しだ。バカ殿涙目である。しかも、自分の婚約者の名前が怪しいとかどうなんだ。ロザリンドが長年しみついた結果、実は全員怪しいがな!


「……あ、アルディン様が言うなら仕方ありませんわね。次はありませんわよ!」


 私はとりあえずフォローした。戦略的撤退である。向こうもこれ以上絡まれたくなかったらしく、頷いた。


「ありがとうございます」





 天羽故に聞こえないようコッソリアルディン様に話しかけた。


「アルディン様、大丈夫ですか?治癒かけます?」


「…大丈夫…」







 そして他の出会いイベントは概ね問題なく行えた。メインヒーローが大根なのはもう仕方ない。

 次のイベントは…と凛花と話していたら、向こうからやってきた。


「たのもう!」


「え!?」


 なんと天羽故は私に単身突撃した。なんという行動力!


「ロザリア=ローゼンベルク!私はフィズ…フィズリア=ロスワイデしか好きじゃない!逆ハーはゲーム以外はありえない!!しかも、私はゲームの攻略対象全員が好みじゃないです!!」


 なんと!そうだったのか!私も全員好みじゃないです!わかります!!


「わかりました!その一途さ、気に入った!!貴女の恋を応援します!!」


 こうして、私と天羽故はわかりあった。今では友人になってます。天羽故はサバサバした剣道少女でした。


 まあ、結論として…私はやっぱり悪役令嬢になんかなりません。

 それ以前に侯爵夫人だから令嬢じゃないし、悪役令嬢にはどうやってもなれないようです。そもそも他人の足をひっぱるとか、妬むとか、自分の価値を落とすと思う。意味ないよね!

 自分を磨いて振り向かせるか、浮気する男なんざスッパリふってやるかですよ!


 今日もロザリンド=バートンは素敵な旦那様と、友人たちと幸せに暮らしています。

 死亡フラグはようやく全回避!ここからが私の人生です!!

 これにて本編は終了・完結となります。悪役令嬢・死亡フラグ回避はこれにて完全回避ですね。


 蛇足として続きを別小説として立ち上げる予定です。他連載のため多少更新スピードは落とすつもりですが、ロザリンドのお話はまだまだ続きます。最低でもチビモフ出産は書きますんでお付き合いいただけると嬉しいです。


 新しい方に関しましてはシリーズから行けるようにしておきますので、気が向いたら読んでいただけると嬉しいです。


 ここまでお付き合いくださいました皆様、感想をいつもくださる皆様、本当にありがとうございました!

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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
え?どうした?あまりにも設定を忘れてたから最後にぶっ込んだのか?
[良い点] シリアスさんが全力で仕事を回避してたところw [一言] 普段は完結したところで感想を書かせていただいているのですが今回は一応本編完結のようなのでここで。 大変、大変、たいっへ~~~ん面白か…
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