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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・ある意味最後の戦い編

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誤解と発覚。

 凛花視点になります。

 自分はようやくとんぬらああああ!!から復活したッス。


「リンカ、さっきのはなんだったんだ?」


「にゃんでもないッス!!ラヴィ君の大事なお友だちを勝手に女の子だと思っていて、自分はせいぜい2番目止まりだけど、それでもラヴィ君が好きとか酔ってた自分が恥ずかしいなんて思ってないッス!!」


「は?」


「しかも予想外にラヴィ君に愛されてて、嬉し恥ずかしとんぬらああああ!!ふぬああああ!!」


「え?」


 しまったッス!とんぬらああああ!!が再発したッス。愛しさと切なさと甘酸っぱさがああああ!!し、幸せすぎて、とんぬらああああ!!が止まらない!!


「…僕の初恋はリンカだ。びーえる?じゃない。あいつに恋愛感情はない。強いて言うなら友愛だ。初めてできた、友だちだった。僕はリンカを…リンカだけをあ…あいしている」


 頬を染めて恥じらいながら…愛しているいただいちゃいましたぁぁぁ!!


「ゲレゲレエエエエエ!?」


 ついにとんぬらああああを越えた魂のシャウトが!!いやもう、ラヴィ君は自分をどうするつもりなの!?自分が初恋だったの!?まーじーで!?のいやあああああ!!嬉しすぎるうううう!!



「ラース」


 転がり悶える自分に苦笑しつつ、ジューダス様が多分ラヴィ君に声をかけた。


「ん?え?」


「すまなかったな。お前があんなことになってしまうとは思わなかった」


「は?」


「ようやく思い出せたよ。私はハイドンだった。神が仕組んだのか、偶然かはわからんが…またお前に会えてよかった」


「は?」


 さっきの記憶のなかで、幼い友人が上手くラヴィアスと言えなかったから『ラース』がラヴィ君の愛称になった。

『ハイドン』は、友人の名前だ。


「いや、すっきりした。昔から不思議な記憶があってな。ラヴィを見て何か思い出しそうになるが思い出せなくてなぁ」


 ジューダス様は苦笑した。ジューダス様は『ハイドン』の生まれかわりなのかもしれないそうだ。


「間に合わなくて、ごめん」


「いや?最期に独りで死ななくてよかった。嘆いてくれる者がいるのは幸せなことだ。お前はちゃんと間に合ったよ。ありがとう…(ハイドン)の死を嘆いてくれて」


「ふ……」


 ポロポロと涙を流すラヴィ君。ジューダス様が優しくラヴィ君をナデナデする。


 つい和んでしまったが、自分達は非常に大切なことを忘れていました。


「あのさ、ロザリンドが危ないから、いいかげん助けに来ぉぉい!!」


 チタ君の叫びに、ロザリンドちゃんがはぐれていたのを思い出した。和んでいる場合じゃありませんでした!!大変ッス!!


「ラヴィ君、ロザリンドちゃんを探してほしいッス!!」


「わかった」


 こうして、ようやくロザリンドちゃんを探しに行くことにした自分達。


 頭のどこかで、ロザリンドちゃんはロザリンドちゃんだしロザリンドちゃんだから、あり得ないぐらい強いから、絶対大丈夫と思っていた自分をぶん殴りたい。ようやく見つけたロザリンドちゃんは、邪神に喰われようとしていた。


 身体を肉の塊に埋められて、磔みたいになっていた。


「ロザリンドちゃん!」


 呼びかけにも応えない。やばい!


 冷たくなっていた凛姉ちゃんの姿が一瞬頭をよぎったけど…諦めない!


 ロザリンドちゃんを助けるんだから!!自分はつーさんをギュッと握って……ロザリンドちゃんへと駆け出した。

 シリアスじゃないよ、シリアルだよとの指摘がありました。シリアルってたまに食べるとおいしいですよね。うん、シリアスになりきれません。いつものことですね。


 

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