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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・ある意味最後の戦い編

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奇跡の出血大サービスや!

 ロザリンド視点になります。


 すいません、楽しかったです。

 皆様、こんにちは。ロザリンド=バートンこと、ロザリンドです。


 今現在、ロザリンドは困っています。うん、私は光輝くものを思い浮かべろと言いました。明確な希望のイメージは、邪神の力を削ぐだろうと考えてのことです。シヴァ救済と逆のことをしようとしたわけです。



 しかし、事態は予想外の展開を迎えてしまった。




「わはははははは!!」


 光輝くジェラルディンさん。流石は英雄。ウルファネアの希望の光だ。サイズはグリズリーで、本人よりでかい。格好は、マスクなしのウルファネアマスクスタイル。正体、バレていたんだね。


「おお、でかい俺がいるな!」


 そして、まったく気にしない呑気な本人。羨ましいよ、その神経!ジェラルディンさんみたいになりたいとは思わないけども!






「筋肉ぅぅ!!」


 そして、筋肉が1.5倍(当社比)になった、マイ天使(エンジェル)ディルク様。本人よりでかいグリズリーサイズで羽が生えているが……尊い。


「ディルク様…」


「拝まないで!本物こっち!現実を見て!!」


「嫌!現実を見たくないの!!」


「まあ、気持ちはわからなくもないッスよ…」


 駄々をこねる私に、遠い目をしながら凛花がフォローした。凛花の視線の先には、私が認識したくないモノが存在した。


「ロッザリンドォォ!!」


「やかましい!!」


 それは、美女の姿をしていた。かつて、ウルファネアを救いし者。



「その者、白銀の衣を纏い白銀と漆黒の騎士と神の使いを従えてあまたの魔物をうち滅ぼした。

 その神々しき姿は、まさに聖女。幼くも凛々しく、美しい。戦いの後にもかかわらず血に汚れず、輝かんばかりである…だったかな?」


「いやいや、待って!!ジェスさん、それ何!?」


「ん?ロザリンドを崇めてる奴らの教典の一節」


「どうしてそうなったぁぁぁぁ!?」




 私が大混乱である。




 認識したくないのだが、仕方ないので現状を説明しようと思う。

 現在ウルファネアには3体の光輝くものがいる。ジェラルディンさん、ディルクと…鎧と化したヴァルキリーを身に纏う、筋肉ムキムキ美女ロザリンド(ただしゴジラ並みにでかい)である。


「足すな!足して割るなぁぁ!!」


 せめて私とヴァルキリーは別枠でお願いします!!なんで!?ウルファネアでは私=ヴァルキリーじゃないわけ!?あと、私に外見上の筋肉はないから!ムキムキしてないから!もっちり肌だからね!?誰だ!?筋肉ムキムキロッザリンドォォとか言ったやつ!!


 3体はウルファネアを浄化すると邪神に襲いかかる。


「ロッザリンドォォ!!」


「やかましい!」


 人の名前を叫ぶんじゃない!!しかし、これはまだ前座だったのだ。


「あはははははははは!」


「え?」

「は?」

「へ?」

「おお」

「ええええ!?」

「む?」

「はあああああ!?」

「にゃはは、アルディンでかいなのー」


 そう、巨大なアルディン天使(エンジェル)が現れた。


「…アルディン様…立派になられて…ついに天使になったんですね。そんな気はしていました」


「いや、ロザリンドのでかいのと多分同じだよね!?」


 試しに祈ってみたら、妖精(フェアリー)アルディン様が私の前に現れた。妖精(フェアリー)アルディン様は邪神に体当たりをかまして、邪神をよろけさせた。こうかはばつぐんだ。


「いや、強すぎる!妖精(フェアリー)アルディン様すげえええ!!」


「あはははははは!」


 でかいアルディン様も邪神に襲いかかりはじめた。地味に邪神が引いてる気がする。お前はやはりマトモなんだな。私もドン引きしているよ。


「ロザリン、助けに来たわ!」


「クラリン!来てくれたの!?」


「当然よ!私たちは戦友(とも)であり、(ソウル)友人(フレンド)なのだから!仲間達(マスコット)も連れてきたわ!」


 うちの魔獣さん達もクラリンと一緒に来たみたいです。魔獣さん達が光に包まれ、グリズリーサイズの(ロザリンド)が出現した。なんでだ!?


「勇者様、遅ればせながら参りました!!」


 セインティア神官達も来たらしい。


「うふふふ…」


 本物よりも美人な姫勇者が空を舞う。なんでだ。しかし、クラリンやサボ☆天使の方がでかい。よかった。シヴァヴァも電車の動きをしている。戦えよ。お前はボケ要員か!?あれにインパクトで勝てたら暫く引きこもるしかない。


「サボーン!」


 サボ☆天使が針ミサイルを発射した。地味に他の輝くものにも当たってたというか、刺さってるが大丈夫らしい。


「クラリン☆ファイナル・アタック☆」


 ゴジラクラリンが、邪神に踵落としをおみまいした。邪神が倒れた。物理的威力はもちろん、至近距離からのサービスショット(ぱんちら)はダメージが半端ないだろうなぁ……





「サボ!」

「サボ!」

「サボ!」

「サボ!」

「ロザリンド、タスケニキタゾ!!」


 サボテンさん達と…何あれ。


「うふふふふ」


「あはははは」


「はっはっは」


「わはははは」


 サボテンを運ぶ4体の天使。一人は、兄だな。でかい兄だ。そして、ピンクブロンドのまさしく天使。ミルフィと、ミチェルさん…シーダ君のパパさんで植物学者。そういや、サボテンの心を持ってたよね…


 そして、本人より美人な輝く(ロザリンド)。サボテンさんには、私があんなふうに見えてるのかしら……


「うふふふふ」

「うふふふふ」

「うふふふふ」

「うふふふふ」

「うふふふふ」

「うふふふふ」


 そして、さらに集結する本人より美人な(ロザリンド)。いや、待て!


「なんで、私ばっかり!?」


「驚異のロザ率ッスね」


「うまいこと言うなぁぁ!!」


「ロザリンドがいっぱい…でも、本物が1番可愛いよ」


「ディルクは目がおかしい!正気に戻って!?」


「…たくさんのロザリンド…一人でも大変なのに…魔、終わったな」


 ジェンドのひとことに、皆が頷いた。


「いやいや、終了したらダメッスからね!!」


「あ」


 そうでした。ラヴィまで消えたらダメだよね!

 世界全体の光輝くもの

・ロザリンド➡99%

・その他➡1%


 驚異のロザ率です(笑)

 原因は、やはり女神様事件によりキラキラしてて綺麗なイメージが全世界に植え付けられたからだと思われます。

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