凛花さんとクリスティア城
今回も凛花さん視点です。
ロザリンドちゃんが何をどうやったかは不明ッスけど、何故かクリスティア城もフリーで入れます。たまたまお城を探検していたら、まばゆいアルディン様に会ったッス。
「やあ、リンカ」
「こんにちはッス」
挨拶をする。まばゆいので目をそらす。目に優しくないッスよ。
「…リンカもか」
「?何がッスか?」
「最近、俺に会うと皆が目をそらすんだ」
それは(物理的に)まばゆいからだと思います。しかしアルディン様は悲しげだ。なんか無かったかなぁ…
あ、あれなら多分いける。
「アルディン様」
早速思いついた品を装備した。うん、まぶしくない!
「…………………」
「「……………………!!」」
固まるアルディン様と、シンクロするマナーモードの騎士2人。笑いの沸点低すぎッス。
「リンカ、それは…」
「グラサン鼻眼鏡ッス!笑いを取るためのジョークグッズッスけど、これをかけてればアルディン様まぶしくなくなるッスよ。目をそらさなくても大丈夫になるッス」
「そうなのか?」
「現に自分は今大丈夫ッス」
「確かに」
ところで、マナーモードの騎士2人はいつになったら通常モードに切り替わるッスかね?むしろもっと笑わせるか。自分は渾身の踊りを披露したッスよ。
くらえ!これぞ、かの有名な魔法陣がグルグルする系の来た踊り!注・誤字ではないです。
「「あ、あはははははは!!」」
ついにマナーモードの騎士2人は爆笑しだしたッス。アルディン様は固まっている。そして、激しくダンスをする自分。自分、やりきったッス!
アホな騒ぎを聞きつけたのか、アルフィージ様もカーたんと来たッス。
「アルフィージ様、チャオ」
とりあえず、ご挨拶したッスが、室内だからアルディン様と違ってアルフィージ様は輝いてないから見えにくいッス。
「………何をしているんだ?」
「キタ○タ踊りを披露してたッス」
「いや、そうではなく」
どうやら踊りの種類を言えという意味ではなかったようッスね。アルフィージ様の背後でカーたんがマナーモードしてるッス。王子の護衛はマナーモードが仕様なんスかね?眼鏡をクイクイすると、痙攣がひどくなるッス。
「よう…リンカ……ぶひゅっ!?ぎゃははははは!アホだ!アホがいる!!ひゃはははは!!」
キタ○タ踊りを見せたらカーたんがふいて爆笑したッス。騎士って皆して笑いの沸点低いんスかね?アホだって?誉め言葉ッスよ!
「…そのふざけた眼鏡はなんだ?」
「あ、レンズが黒いからアルディン様がまぶしくなくなる眼鏡ッス」
「………そうか」
アルフィージ様は何かを諦めたご様子だったッス。
「…あ、クラリンッス」
アルフィージ様の後ろにクラリンを見つけたッス。指差した瞬間、カーたんがクラリンに斬りかかった。
え??
「きゃあああああ!!」
ブリブリしながら逃げるクラリン。けっこう余裕ッスね。
「捕まえろ、カーティス!」
「今日こそ逃がさねぇぞ!」
双子騎士もやる気……いや殺る気マンマンッス!とっさにクラリンの前に出た。障壁でカーたんの斬撃を弾き、変身する。
「つーさん、変身!!」
それは、刃物のスペシャリストにして世界最強の女性職…清楚な白き衣に身を包む、強く優しき存在……
お母さん!
※母ちゃんでも可!!
「…そこに座んなさい」
「……え?」
「座んなさい」
「…………おお…」
「違う!正座よ、正座!!」
「………………おお?」
「いいかい、人様に剣を向けるんじゃない!」
「いや、仕事…」
「仕事だからなんだってんだい!人間としてしちゃいけないことをこっちは教えてあげてんだろ!」
カーたんが足がしびれて泣くまで、凛花・母ちゃんモード…略してりんかーちゃんによる説教は続きました。
「マジですんませんでしたぁぁ!!」
「あのカーティスが泣いている…だと?」
「あの…そのぐらいで許してあげてくれないかしら?」
「あ?」
「…いえ、すいませんでした!」
アデイルさんのお辞儀は、それはもう綺麗でした。
「もうちょっと粘れよ、アデイル!」
「うるさいわね!仕方ないでしょ!なんか勝てる気がしないのよ!」
「カーティス、まだ説教が足らないみたいだねぇ」
「いやもう、勘弁して、母ちゃぁぁん!!」
悲しいカーたんの叫びがこだました。ちなみにヒューさんは笑いすぎて痙攣していた。アルディン様は硬直。アルフィージ様はマナーモードになっていましたッス。
書いててなんか、やたら楽しい…長くなりそうなんでここまで。次回に続く!




