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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・凛花さんと○○編
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凛花さんとクリスティア城

 今回も凛花さん視点です。

 ロザリンドちゃんが何をどうやったかは不明ッスけど、何故かクリスティア城もフリーで入れます。たまたまお城を探検していたら、まばゆいアルディン様に会ったッス。


「やあ、リンカ」


「こんにちはッス」


 挨拶をする。まばゆいので目をそらす。目に優しくないッスよ。


「…リンカもか」


「?何がッスか?」


「最近、俺に会うと皆が目をそらすんだ」


 それは(物理的に)まばゆいからだと思います。しかしアルディン様は悲しげだ。なんか無かったかなぁ…

あ、あれなら多分いける。


「アルディン様」


 早速思いついた品を装備した。うん、まぶしくない!


「…………………」


「「……………………!!」」


 固まるアルディン様と、シンクロするマナーモードの騎士2人。笑いの沸点低すぎッス。


「リンカ、それは…」


「グラサン鼻眼鏡ッス!笑いを取るためのジョークグッズッスけど、これをかけてればアルディン様まぶしくなくなるッスよ。目をそらさなくても大丈夫になるッス」


「そうなのか?」


「現に自分は今大丈夫ッス」


「確かに」


 ところで、マナーモードの騎士2人はいつになったら通常モードに切り替わるッスかね?むしろもっと笑わせるか。自分は渾身の踊りを披露したッスよ。


 くらえ!これぞ、かの有名な魔法陣がグルグルする系の来た踊り!注・誤字ではないです。


「「あ、あはははははは!!」」


 ついにマナーモードの騎士2人は爆笑しだしたッス。アルディン様は固まっている。そして、激しくダンスをする自分。自分、やりきったッス!


 アホな騒ぎを聞きつけたのか、アルフィージ様もカーたんと来たッス。


「アルフィージ様、チャオ」


 とりあえず、ご挨拶したッスが、室内だからアルディン様と違ってアルフィージ様は輝いてないから見えにくいッス。


「………何をしているんだ?」


「キタ○タ踊りを披露してたッス」


「いや、そうではなく」


 どうやら踊りの種類を言えという意味ではなかったようッスね。アルフィージ様の背後でカーたんがマナーモードしてるッス。王子の護衛はマナーモードが仕様なんスかね?眼鏡をクイクイすると、痙攣がひどくなるッス。


「よう…リンカ……ぶひゅっ!?ぎゃははははは!アホだ!アホがいる!!ひゃはははは!!」


 キタ○タ踊りを見せたらカーたんがふいて爆笑したッス。騎士って皆して笑いの沸点低いんスかね?アホだって?誉め言葉ッスよ!


「…そのふざけた眼鏡はなんだ?」


「あ、レンズが黒いからアルディン様がまぶしくなくなる眼鏡ッス」


「………そうか」


 アルフィージ様は何かを諦めたご様子だったッス。





「…あ、クラリンッス」


 アルフィージ様の後ろにクラリンを見つけたッス。指差した瞬間、カーたんがクラリンに斬りかかった。





 え??






「きゃあああああ!!」


 ブリブリしながら逃げるクラリン。けっこう余裕ッスね。


「捕まえろ、カーティス!」


「今日こそ逃がさねぇぞ!」


 双子騎士もやる気……いや殺る気マンマンッス!とっさにクラリンの前に出た。障壁でカーたんの斬撃を弾き、変身する。


「つーさん、変身(メタモルフォーゼ)!!」


 それは、刃物のスペシャリストにして世界最強の女性職…清楚な白き衣に身を包む、強く優しき存在……





 お母さん!

※母ちゃんでも可!!





「…そこに座んなさい」


「……え?」


「座んなさい」


「…………おお…」


「違う!正座よ、正座!!」


「………………おお?」


「いいかい、人様に剣を向けるんじゃない!」


「いや、仕事…」


「仕事だからなんだってんだい!人間としてしちゃいけないことをこっちは教えてあげてんだろ!」


 カーたんが足がしびれて泣くまで、凛花・母ちゃんモード…略してりんかーちゃんによる説教は続きました。


「マジですんませんでしたぁぁ!!」


「あのカーティスが泣いている…だと?」


「あの…そのぐらいで許してあげてくれないかしら?」


「あ?」


「…いえ、すいませんでした!」


 アデイルさんのお辞儀は、それはもう綺麗でした。


「もうちょっと粘れよ、アデイル!」


「うるさいわね!仕方ないでしょ!なんか勝てる気がしないのよ!」


「カーティス、まだ説教が足らないみたいだねぇ」


「いやもう、勘弁して、母ちゃぁぁん!!」


 悲しいカーたんの叫びがこだました。ちなみにヒューさんは笑いすぎて痙攣していた。アルディン様は硬直。アルフィージ様はマナーモードになっていましたッス。


 書いててなんか、やたら楽しい…長くなりそうなんでここまで。次回に続く!

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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
なんか凄い「異世界の倫理観」に染まってないロザリンドって感じがするわ あ、悪口です
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