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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・神様のつくり方編

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伝達って難しい・とある農民さん達編

 とある田舎の農民さん視点になります。

 いつも通りに畑仕事をしていたら、空が光って女神様が現れた。いやあ、たまげたわ。神様なんて初めて見るもんなぁ。他の皆もアホみたいに口開けてポカーンとしてたよぉ。


「はじめまして、皆様。いきなり失礼いたします。私はクリスティアの侯爵夫人にして勇者…ロザリンド=バートンと申します」


 美しい青銀の髪は上品に結われていた。意思の強そうな紫の瞳。生き物なのかが疑わしいほどに神々しく美しい。純白のドレスが輝き、更に女神様を美しく見せていた。声までも、鈴がなるように涼やかで綺麗だった。あんな綺麗なもの、女神様以外ありえねぇ。


「女神様!」

「女神様だあ!」


 硬直が解けると、皆して慌てて頭を下げた。最初なんて言ってたかわかんなかったけど、ちゃんと次は聞き逃さないようにしなきゃいけん!


「勇者は本来、世界の危機を救う存在です。しかし、現在もう一人、勇者が存在します。ここにいるリンカ=ワタセです。何故勇者が二人存在するのか。それは、この世界が未曾有の危機に晒され続けているからです」


 今度は可愛らしい天使様が出てきた。あれ、勇者様だっぺか。まあ、どっちもおんなじだぁ。神様の仲間ってことだな!


「しかし、それに立ち向かう神様がいました」


「「そう、シヴァ神です」」


 つまり、女神様だっぺな。うんうん皆頷いている。


「私の贈り人たる凛を召喚し」


「最後の希望として私、渡瀬凛花を召喚した」


「「ゆえに、神は疲弊し、力尽きようとしているのです」」


 やっぱりあの可愛らしい子は天使だったんだっぺ。女神様と息がピッタリだぁ!

 それより大変だ!女神様が死んでしまう!?皆顔色が悪い。あんなに綺麗なのに、死んでほしくない!皆固唾を飲んで見守った。


「神を神たらしめるモノ…」


「神の力の源…」


「「それは『信仰』です」」


 女神様は瞳を潤ませ、涙をこぼした。女神様が泣いている!皆真っ青になった。なんか言ってたけど、難しくってよくわかんなかった。


「皆様にお願いいたします。どうか…どうかシヴァ神をお救いください!」


「きっと一人一人の祈りは強くないけど、皆が祈ったなら神様だって救えるはずッス!」


「「どうか、お願いいたします!」」


 女神様達はお辞儀をすると消えてしまった。空を見上げていた皆が一斉に頷いた。おら達の心はひとつだぁ!!


「皆、女神(シヴァ)様をお救いするっぺよ!」


『うおおおおお~!!』


 盛り上がるおら達。しかし冷静な奴もいた。


「しかし、何したらいいっぺな?」


「祈れって言ってたべ」


「神様に健康祈願すればいいっぺか?」


 きっとそうだべ!女神(シヴァ)様はご病気なんだべ!


女神(シヴァ)様が元気になりますよ~に!」

女神(シヴァ)様が笑ってくれますよ~に!」


「これ毎朝毎晩やれば、きっと女神(シヴァ)様も元気になるっぺ」


「んだな!」


 村で一番絵がうまいやつが女神(シヴァ)様の絵を描いて、それを毎朝毎晩、皆で拝んだ。


 女神(シヴァ)様、元気になるといいっぺな!今度は笑ってありがとうって言ってくれたらいいなぁ!そしておら達は今日もまた女神(シヴァ)様を拝んでいる。


 ロザリンドは明らかに失敗をしました。あの立体映像通信機はかなり使われてなかったので、なにも知らない田舎の人から見たらロザリンド=神様になってしまう。


 さらには貴族風の口調だったから、学のない人には通じなかった結果があれです。


 作者的には楽しかったです。まだまだ続きます。



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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
もしかして未だにロザリンドの中身が分離したままなのってどっちかが神格を得て独立するフラグとか?
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