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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・神様のつくり方編

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女子会は楽しいね!

 色々試した後に私は女子会を計画しました。


「ポッポちゃん、今夜はミスティアに凛花の夢へ来るよう伝えてください」


「かしこまりました」


「あ、天啓の相談兼女子会なんで男子禁制だと伝えてくださいね」


「承知いたしました。来たらロザリンド様からカバディ等に処されるとよーく伝えておきます」


「………いいけど、ポッポちゃんの中で私はどうなってるわけ?」


「死んでも敵にまわしたらいけないお方です」


 ポッポちゃん(イケメンバージョン)は真顔でした。


「曇りない瞳ッス」


「迷いがないが…正しいな」


「どういう意味だ、コラァ!」


「「いたたたたたた!?」」


 私は凛花、ヴァルキリーは天ちゃんにウメボシを仕掛けました。


「くるっぽー」


 ポッポちゃんは目をそらしておりました。


「正しく雄弁は銀、沈黙は金なりだね」


「ぎゃははははは!!」


 湊さんはまったりと話し、稲荷さんは爆笑していた。







 さて、凛花の夢にミスティアが来ました。


「…なんと美しい……素晴らしき美乳ッス!」


「初対面でそこなの!?」


「仕方ありません。ミスティア(の乳)は美しいですからね」


「きゃああ!?揉まないで!」


 気がついたらちょっとだけ揉んでました。相変わらずの美しい乳です。


「すいません」


「あ、自分もやりたいッス」


「ダメに決まってるでしょ!」


 普通に叱られました。



「冗談はこれくらいにして、本題に入りましょうか」


「本題?ああ、リンカの天啓?」


「いえ、そちらはついでです」


「あら、そうなの?」


「そうなんス」


 凛花の相槌がどっかの水色ポケットなモンスターみたいだと思ったがスルーした。


「単刀直入に聞きます。ミスティアから見てシヴァはどの程度回復していますか?そもそも弱る前がどんなだったか知らないので、教えていただきたいのです」


「シヴァ…ね。どうして妾に聞くのかしら?本人に聞いたらいいんじゃない?」


「シヴァは教えませんよ。彼は消滅覚悟で力を使いまくってますからね」


「………そうね」


 ミスティアが目を伏せた。悲しげな表情も美しい。


「妾達はシヴァより先に諦めたのよ。だからまだ、余裕がある」


 ミスティアは語り始めた。この先の未来は、破滅しかない。魔が世界を蹂躙し、死の大地になるのだ。

 繰り返そうとも変わらぬ未来に絶望し、神々は諦めてしまった。

 だが、シヴァだけは諦めなかった。異世界で『ゲーム』を使い、この世界を救える人間を探し続けていた。世界を救う方法をずっと考えていた。



「そして、シヴァはついに貴女を見付けたのよ」



 ミスティアは笑った。彼女が現れてから世界は緩やかに…だが確実に形を変え始め、何をしようと変わらず、数えきれないほど見たはずの未来とは全く別の形になろうとしている。


「シヴァの力は枯渇寸前だったわ。でも貴女達のおかげで1割ぐらいは力を取り戻せたみたい」


「………予想以上に深刻な状況ッスね、シヴァさん」


「とりあえず、明日会ったらイビろう」


「「………………」」


 固まる凛花とミスティア。表情がひきつっている。


「ええぇ!?そこ労ってあげるとこじゃねぇッスか!?なんでイビるんスか!かわいそうッスよ!」


「助かるかもしんないのに病気を隠してたようなもんでしょうが!イビるに決まってるわ!今回で多少改善してんだから、不治の病でもないくせに!!」


「………それは、そうね」


「納得しちゃダメッス!弱ったシヴァさんのとどめになりかねないッスよ!」


 素直なミスティアは納得しちゃいそうだったが、凛花がストップをかけた。


「いやいや、とどめにならん程度にするから」


「いじめカッコ悪い!!」


「う、うふふ!あはははは!」


 ミスティアが私達の下らないやり取りのせいか笑いはじめた。


「ごめんなさいね。もう駄目だと思っていたから…こんな風に未来を期待するのも…楽しいのも久しぶりだわ」


「ミスティアさん…」


「ところで、なんで妾に聞こうと思ったの?」


「ミスティアは正直で説得が楽そう………正直だから正攻法でいけば話してくれると思ったからです」


「…誤魔化したッス」


 他にも…まずシヴァは状況から考えて聞いても隠すだろうし、インジェンスも一応知の神だから、適当に誤魔化す可能性がある。スレングスは教えてくれるかもしれないが、口下手だ。

 しかも『女子会』と言っておけば他の神は入らないことからミスティアが適任だったわけだ。


「覚悟が決まりました。この渡瀬凛…いいえ、ロザリンド=バートンが全力をもってシヴァを救います。今までのは準備体操ですよ!私の本気を思い知るがよいわ!」


「…なんか、悪役というか魔王っぽいッス」


「一応ロザリアは悪役令嬢だっけ?の予定だったから仕方ないわよ」


 ミスティアがやや的はずれな意見を出した。


「いや、絶対そこ関係ないッス!今凛姉ちゃんしかいないッスから!ロザリアちゃんは関係ないッス!」


「ごるぁ、だれが恐怖の大魔王だって?」


「あ、あだだだだ!そこまでは言ってないッスぅぅ!」


 凛花が悲鳴をあげつつ、女子会は終了となりました。凛花の天啓についてはまた後日相談です。


 さあ、本気をだしちゃいますからね!


 ロザリンド=バートン!いっきまぁぁす!!

 おかしいな…シリアスになるはずが………微妙にシリアルになっている…だと?


 凛またはロザリンドがいると、シリアス先輩の出番が激減しますね(笑)

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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
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