表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・日常からのド修羅場編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

402/729

ぎくしゃくから大暴発

 またしても安定のバカップルです。

 あれからお互い挙動不審なまま夕食を食べ、お風呂にはいってから各自の居室に入ったのですが……





 独り寝、寂しい。






 仕方ないんだよ!するしないはさておき、結婚してからは毎晩ディルクと寝てたから、独り寝が寂しくたって仕方ないんだよ!

 いやいや、しかしディルクのとこは落ち着かない。朝の愛しているよを思い出すと、心拍数が上がりまくって眠れないだろう。いや、思い出しただけでドキがムネムネ………ああもう、もちつけ!!ダメだ、落ち着かなさすぎる!どっちにしろ眠れないわああああ!!




 そしてひとしきり布団を転がり…結局ディルクの部屋の前でウロウロする私。もうさ…どっちにしろ眠れないなら、ディルクにひっつきたいと開きなおった私です。





 女は度胸!!コッソリと部屋に侵入。ディルクは寝てるのかな?布団に潜り込み、背中に抱きついた。


 あ、ビクッとした。これは起きてますね。尻尾が足に絡んでくる。くすぐったい。


「ふふ、くすぐったい」


 あ、尻尾がぶわってなった。すぐ離れてしまう。なんだ、無意識だったのか。不服なので力一杯背中にグリグリと頭を押しつけてやった。


「……!?」


 あ、ビクッとした。


「ぎゅーが欲しいな……」


 甘えてスリスリする。なんかディルクがプルプルしているのですが…なぜに?


「ディルクぅ…」


 上着の裾をクイクイしてねだる。独り寝は寂しい。寂しいのはディルクが私を抱きしめて寝るのが普通になってしまったからだ。だからぜひとも責任をとって、抱きしめていただきたい。


「ディルクが居ないと寂しくて…来ちゃった。ディルクにぎゅーされて寝たいの…………だめ?」


 あれ?いつもならぎゅーが来るはずが、丸まじろになってしまったよ?


「ロザリンドが可愛すぎる…」


「…どの辺が?」


 可愛いと思われるのはいいんだけど、ディルクのツボがよくわからない。私はワガママを言っただけだ。


「……もう、あんまり可愛いことしないでよ。ただでさえ朝のダメージで顔を合わせにくいのに…可愛いすぎて直視できない」


 待望のぎゅーが来ました!はうう、幸せ……


「ディルクすき…」


 うっとりして呟いたら、ディルクがプルプルしてます。なんでや。いつも言ってるじゃないか。今日に限って効果は抜群らしいです。


「ああああああ、可愛い!可愛い可愛い可愛い可愛い!」


 ついにディルクが壊れました。


「んん!?」


 いっぱいチューされました。でへへ。そしてディルクが落ち着いたところで、私は大変な事を思い出しました。


「ディルク…私は大変な事に気がつきました!」


「え?何?」







「最近モフ欲を発散していません」







「…………………………あ」





 ロザリンド=ローゼンベルクの3大欲求である、食欲、睡眠欲、モフ欲。あんなに暴発させないよう気をつけていたのに、性欲で誤魔化されていたようですが、気がついてしまいました。もはや、モフモフを求めて禁断症状が……!!


「ディルク、モフ欲暴発の恐れがあります」


「にゃあ!?だから尻尾は………!」


「ふふ…ふふふふふ……他で被害を出さないためにも…その体を差し出してくれるよね?」


「ろ、ロザリンド!?」


 最近イチャイチャしたりいたして気絶してたので、かれこれ……1ヶ月…いやもっとかな?発散されていなかったモフ欲によりモフ衝動が…もはや臨界に達しております。爆発は間近です。寄るな触るな弾けて飛ぶぞですよ。


「獣化……して?」


 もはや目が逝っていたとディルクに後程言われました。ディルクは怯えつつも獣化しました。


「お…お手柔らかに…………にゃああああああ!?」







 唸れ!モフ熱!!

 ゴールデンフィンガァァァ!!




「にゃああああああ!?」






 途中の記憶がありませんが………手加減なにそれ美味しいの?状態だったのは確かです。全身をマッサージでトロトロにして、脱がせて全身のモフモフを堪能して、全身ブラッシングして…………モフモフして、モフぽんぽん枕して…ちょっと…いやだいぶ性的な実験して綺麗にフキフキして、またブラッシングして……モフモフして、モフモフして、モフモフモフして………もふりまくりました!!


 

「ふにゃあああ………」


 見事にディルクがモフ堕ちしました。モフ欲が大爆発です。こまめに発散しなかった結果が今……!毛並みがツヤッツヤだよ!全身に天使のわっかが出来てるよ!フッカフカだよ!魔性のさわり心地…いやいやいかん!


「ディルク、ごめんなさい!正気にもどってぇぇ……!!」



 しかし正気に戻ったら、がっつり発情したディルクさんにおいしくいただかれました。



 起きられない私に、ディルクは泣きながらやり過ぎたと謝罪してくれましたが…先にモフ欲大爆発でディルクを発情させ、正気をなくさせたのは間違いなく私です。


 あまりにも自業自得過ぎるので気にしないでほしいと思いましたし、言いました。とりあえず、本気で動けないので1日介護してもらうはめになりましたとだけお伝えしておきます。


 教訓。モフ欲はためちゃダメ!絶対!!こまめに発散します!

 そういや作者も忘れていたモフ欲…ここにきて爆発しました(笑)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ