朝の一幕
すいません、だいぶ酷いです。閲覧注意です。
どうしてこうなった。そして短いです。
別に話には関係ないので、スルーも可です。
普段と違う天井が目に入った。背中に温もりを感じる。優しい腕が私を撫でる。
「ロザリンド…」
寝返りをうって向かい合うと、私にふにゃりと笑うディルク様。
「ロザリンドが隣で寝てるなんて、いい夢だなぁ…」
うっとりと呟いて、ディルク様は私の身体を撫で回す。いや、やばい。この触りかたはまずい。
「ちょ…」
やめてもらおう、これは夢じゃないと言いかけるが、口に指を突っ込まれて上手く話せない。
「可愛い…」
胸元のボタンが外されていく。胸元が晒され、胸元に手が入って撫で回される手前で無詠唱の雷撃魔法による静電気が発生した。私もちょっと痛かった。
「…え?」
固まるディルク様。口からディルク様の指を抜き、私は言った。
「おはようございます。夢ではなく現実でした」
てへ、と若干軽く言ったがダメでした。
ディルク様は、はらはらと泣き出し…泣いたぁぁ!?
「もうだめだ…」
真っ青になって起き上がり、昨日のナイフを自分の喉に突き立てようとした。ロザリアにヘルプを求めると、即座にナイフを蹴落としてくれた。
「どうして…ロザリンドに嫌われたら、俺本気で生きていけない…」
「嫌ってないから!未遂だから!」
そもそもいたいけな青少年を胸ネタでからかった私も悪い。
乙女のようにディルク様は泣きじゃくる。
「ほ、本当に?俺の事気持ち悪くない?嫌いじゃない?」
「大好きです。そもそも婚約したんですから許容範囲内ですから」
ディルク様はまだしゃくりあげているが、とりあえず落ち着いたようだ。頭をナデナデする。
「ディルク様、お嬢様はここに…」
ノックと共にマーサが来た。
私→胸元あいてる
ディルク様→上着全開で泣きじゃくり中
「…お嬢様」
「…はい」
マーサは沈痛な面持ちで私に言った。
「…無理矢理てごめにするのは、いくら婚約したとはいえ…」
「してないからぁぁぁぁ!!」
公爵邸に私の悲しい雄叫びが響き渡った。
説明したものの、添い寝してもらいに自分からディルク様の部屋に来たのは確かで、叱られたのは言うまでもない。
とりあえず、次話からロザリンドは7歳になります。
楽しんでいただけるよう頑張ります。