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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・氷王子と白兎と厳つい鰐編

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ロザリンド=問題破壊者

 ラビーシャちゃんをからかい倒した所、ラビーシャは最初こそ照れていたが、そのうち物憂げな表情になった。


「まあ、正直身分差がありすぎて…もし想いが叶ってもせいぜい愛人止まりでしょうね」


「え?大丈夫じゃね?」


「………え?」

「………は?」


「1、ワルーゼを貴族として復帰させる」


「…ワルーゼ家って貴族なんスか?」


「昔はね。調べたんだけど、ラビーシャちゃんの祖父の代で冤罪かけられて貴族資格剥奪されて…ウルファネア王宮の再調査で冤罪がわかったけど、その頃には商人として大成しちゃってて貴族として復帰は断ったらしいわ」


「おお…ウサメガネ先生のお祖父様…男前ッスね」


「………お嬢様、そのお話は私も初耳なんですが」


 感心する凛花、顔が盛大にひきつっているラビーシャちゃん。


「ワルーゼと敵対してた頃に調べました。そもそも、ウルファネアでは家名がある時点で貴族筋だそうですよ?ちなみに伯爵だったらしいです」


 ラビーシャちゃんは呆然としていた。本気で知らなかったんだな…しかしウルファネアではわりと有名な話で、ちょっと調べたらわかることだったから…ラビオリさんが伏せていたのかもしれない。


「1ってことは、他にも方法があるッスか?」


「うん。2、貴族の養子になる。お薦めはシュシュさんち。なんならウルファネア王族にでもいいけど」


「……それ、そんな軽ーく提案できる案件じゃない気がするッス。つうか、深刻な身分差がロザリンドちゃんにかかると一瞬で無問題(もーまんたい)ッスね」


「………私の悩みはなんだったの…いや、私事でお嬢様をわずらわせるわけには………」


 何やらブツブツ言ってるラビーシャちゃん。いや、主従でもあるが、友達じゃないか。相談しようよ、そういうお悩みはさぁ。


 ちなみにシュシュさんちもウルファネア王族も私への借りがでかすぎるので簡単に協力すると思われます。クリスティア王族との繋がりもできるので、互いに利がある案件です。


「で、最後の3はアルフィージ様に任せる」


「まさかの丸投げッスか!?」


「えええ!?」


「アルフィージ様が身分差を考えないような阿呆だと?」





「「なんという説得力!!」」





 ラビーシャちゃんと凛花の心が1つになりました。いや、アルフィージ様だよ?ラビーシャちゃんさえ頷けば、絶対に身分差ごときどうにかするわ。むしろ万難を排除するわ。多分現時点でいつでもどうにかできるとこまでもっていっているのではないだろうか。

 彼にとっての難題は、ラビーシャちゃんの心を得ることだけだろう。愛され経験が少ない境遇だったからか、自己評価が低いんだよなぁ…アルフィージ様。


「ラビーシャちゃんはもう少し素直になる努力をしたら?アルフィージ様、私に頭下げるレベルで追い詰められてるから…下手すると監禁されるかも」


「……幽閉(バッド)エンドッスね……」


「が、頑張ります!」


 凛花さんもラビーシャちゃんも、顔がひきつってました。アルフィージ様への信頼ないな!


「ま、監禁は冗談ですよ。軟禁ぐらいはあるかもだけど……この私がそれを許すとでも?」




「「なんという説得力!!」」




 一瞬で納得されました。軟禁なんぞ私が許さんわ。


「あの、アルフィージ様はお嬢様に相談したのですか?」


「うん」


「……それを本人にばらすってどうなんですか?」


「あの小説を読んで両想いだと確信したから、ラビーシャちゃんを説得するのが早いと判断しました。いい報告を期待しています」


「はっ…はい!」


「とりあえず、そろそろ戻りますか。今日は水の精霊王ですね」


「頑張るッス」


「「お~!!」」


 気合いをいれて、精霊王の加護をもらいに行くことになりました。


 チームロザリンド!いっきまぁぁす!!

またしてもファンアートをいただきました。今回はミルフィです。

活動報告にあげますので、興味のある方は見に来てください。

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