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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・おいでませヒロインさん編

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王子様の相談

 とりあえず調理が一段落ついたところで、アルフィージ様が私と話したいと言ってきました。またお母様についてかな?と快諾。ディルクも快く送り出してくれました。


 冒険者ギルドの一室を借りて結界で防音して話を聞くことに。またクーデターかもな話だとヤバイしね!


「で、ご用件は?」


「…………ああ。私的な話で申し訳ないのだが………」


「かまいませんよ。友人ですし」


「ああ、ありがとう。それで、その………だな」


「はい」


「えっと………だな」


「はい」


「その………あー!駄目だ!言えない!」


「えー?」


 アルフィージ様がわかりやすくアワアワしている。なんだろうか、珍しい。


「わざわざ話したいこと、あったんでしょ?とりあえずヒントください」


「……そろそろ婚約か結婚しなければならない」


「好きな女の子を落としたいから協力してくれですか!がってんだ!!」


「待て!!なぜそうなる!?」


 アルフィージ様の顔は真っ赤だ。かなりイイ線だと思ったんだけどなぁ……。


「アルフィージ様が言いにくいプライベートで、そろそろ結婚しなければならない現状。話しにくいが私に相談となれば、私の友人辺りに好きな子がいて、橋渡しして欲しいという依頼かと」


「本当に、無駄に頭が回るな……その通りだ。恥を忍んで君に頼む。ラビーシャ嬢はどうしたらふりむいてくれるだろうか」


「……………………え?」


 ラビーシャ嬢?


 ラビーシャちゃん!?


 まさかのラビーシャちゃんでしたか!!いや、よく勧誘されるとは言ってた。たまに頬を染めてた。うん、脈はあるな!


「わかりました。協力させていただきます」


「!?い、いいのか!?」


「…はい?協力してくれと言ったのはアルフィージ様ですよね?」


「いや、私は性格が悪いしラビーシャ嬢にはふさわしくないと反対しないのかと……」


 アルフィージ様よ…本当に丸くなったなぁ。


「私、アルフィージ様は優しいと思いますよ」


「………………はぁ?」


 うっわ、珍しい。アルフィージ様のポカン顔ですよ。クールビューティが台無しですよ。


「兄のように心配してくれて、何かあったら頼れと言ってくれるし実際フォローしてくれますよね?頭もいいし財力あるし、浮気しなさそうだから応援します」


「………そうか。ちなみにラビーシャ嬢の好みは?」


「…お金がある人だっけか…」


「世知辛いな……」


「ああ、でも優しい人がいいって言ってたかも。ラビーシャちゃん自分が性格きつめだから」


「正反対だな」


 どっちかというとツンデレですもんねーとは言わなかった。確実に説教される。私も成長したなぁ…


「ソンナコトナイデスヨ」


「…本音は?」


「基本優しさがわかりにくいしツンデレだしなぁと思いました」


「…………いい度胸だ」


「あだだだだ!ウメボシはいやぁぁぁ!!」


 うっかり口を滑らせて(物理的に)しめられました。しまった、うっかり!誰だよ、私も成長したなぁとか言ったやつ!私だよ!

痛かったです。



 とりあえず、ラビーシャちゃんがどの程度脈ありかを確認することにしました。


 手伝いサボっていた凛花を捕獲。まあ、凛花の冒険者デビューでもあったから正確にはサボりではないんだけど。凛花はご機嫌で瞳をキラキラさせている。


「あ、ロザリンドちゃん!自分、友達…いや、ソウルフレンドができたッス!」


「ナニソレ」


「魂で惹かれあう親友ッス!」


「はあ…」


 よくわからないが、凛花はテンションがMAXになっている。後にここでしっかり事実確認しなかったことを悔いるのだが…それはまた別の話である。

 私は自分の用件を済ませることにした。


「凛花、あっちのアルフィージ様と腕組んでこい。このメモをアルフィージ様にコッソリ渡してね」


「…?よくわかんないけど、わかったッス!」


 凛花は早速アルフィージ様に絡みに行った。さて、ラビーシャちゃんは…居た。

 留学に出ている彼女だが、私のお祝いと聞いて帰国していた。ベタベタとアルフィージにひっつく凛花を見てショックを受けているらしい。


「ラビーシャちゃん」


「ひあっ!?おおおお嬢様…あっおめでとうございます」


 めちゃくちゃ挙動不審である。普段の彼女だと考えられないが、私の相手をしつつアルフィージ様と凛花を気にしている。



 これ、両想いなんじゃないかしら……と思いました。

さて、どうしてやろうかな?楽しくてたまりません。

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