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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド14歳・おいでませヒロインさん編

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狩りと本気とお祝いと…

 今回の倒そうゼ☆精霊王作戦において、キチンとそれぞれには役割があった。どうせなら、迷宮に凛花のナビは必須になるのだから陣形を考えた戦いを体験させようと思った。


「というわけで狩りをしますが、異存がある人、います?」


「かまわない。今日は付き合う予定だった」


「同じく~。城で護衛より面白そうだし!」


「俺もあらかた仕事は片付けたし大丈夫だよ。ついでにお祝い用の獲物も狩ろうね」


「うむ!主もついに並んだな!うまい肉は祝いに必須だ!」


 皆様、なかなかやる気です。ディルクは安定の天使ぶり。惚れてまうやろ~、いや…惚れてます!

 そして、ジェラルディンさんや。私のお祝いで狩りをするんじゃないからね?






 そして、本気になった彼らは凄かった。






「……ロザリンドちゃん」


「はい」


「自分の出る幕がないッス」


「………うん、ごめん」


 やる気…いや、殺る気になった元暗殺者と、まだまだ現役な英雄様と、英雄に並ぶ元騎士は…何が来ようが瞬殺していた。もはや魔物に対して逃げて、超逃げて!と言いたくなる殺戮ぶり。今晩は豪華なお肉料理がふるまえそうです。皆様、血抜き加工も完璧だよ(現実逃避)


「…まあ、あれだけの実力者達が本気になるのは珍しい。見るだけでも勉強になるだろう」


「…………見てもガチの目にも留まらぬ早業ッスよ…」


「「…………そうだね」」


 私もアルフィージ様も全く反論できませんでした。





 本当にあっという間で討伐&狩り完了。






「主も祝いで料理を作るのだろう?ぜひステーキを!」


「あ、俺も肉じゃが食いたい!凛花も食いたいよな!?」


「食いたいッス」


「……凛花は昼にも食べたよね」


「肉じゃがは別腹ッスよ」


 凛花の無駄にイイ声に脱力しつつ、冒険者ギルドに行きました。まあ、本人がいいならいいか。凛花の冒険者デビュー祝いでもあるわけだし。




「あ、ロザリンド様!お待ちしてました!お怪我はありませんか?」


 あれ?受付嬢のお姉さんがやたら親身になってました。なんで?


「人たらしッス…」


 凛花がジト目で呟いたのは聞かなかったことにしました。そして…


「お、おめでとうございます!ディルク=バートン様もSSSランクに昇格いたしました」


「………ええ!?」


「「「やっぱりな」」」


「…わかってたのか?」


「なんでやっぱりなんスか?」


 アルフィージ様と凛花は首をかしげていたが、そもそもディルクはほぼ私と過ごしており、ポイントもほぼ同等なわけだ。だから多分今回かなり高いランクの魔物を(おいしいから)狩りまくった結果の昇格も当然なわけだ。


「ふふ…ディルク」


「ロザリンド……ものすごーくいい笑顔だね」


「はい!お祝いしますよ!!今夜はごちそうです!!肉汁滴らせますよ!」


「おお…ディルクが絡むとやる気だな…」




 というわけでお祝いです!やる気満々で王都に帰りつくと……


「筋肉肉肉!ロッザリンドォォ!!」


「肉肉筋肉!ロッザリンドォォ!!」


「ロザリンド様ぁぁ!」


「神子様あああ!!」


「女神様ぁぁ!!」




「…なんの宗教ッスか?」


「ロザリンド教(笑)じゃね?」


「すごいな…」


「うむ、さすが我が主!」


 ドン引きする凛花、爆笑するカーティス、なんか感心しているアルフィージ様、なんで嬉しそうなんだよ脳みそ筋肉英雄め。というか、ロザリンド教ってなんだ!新しい宗教作るんじゃない!


「酒じゃあああ!祝いじゃあああ!!ロザリンドちゃん祭りじゃあああ!」


「ジジイ、ロザリンドに迷惑だから!吊るすよ!?」


「長さま、皆も落ち着いて!」


 荒ぶるエルフの長様とエルフの皆様。そしてもはやお約束みたいにそれを止めようと頑張るスイとシュガーさん。いつもありがとうございます。


「よそもんやエルフに負けでらんね!」


「おうよ!ロザリンドちゃんもディルク様も大事な領主様で仲間だぁぁ!!」


「ロザリンドちゃああああん!!」


「ぬおおおおお!!」


 荒ぶるローゼンベルク領とバートン領の農民の皆様。



「ロザリンドちゃん?ダメッス。死んだ魚の目をしてるッス」


 脳みそがフリーズしております。いやもう…なんでやねん。彼方さん…バスケがしたいです…じゃなかったツッコミが欲しいです(混乱中)





「ディルク様!俺達は、ディルク様は何かデケェことを成し遂げると信じてました!」


「うおおお!!ディルク様ぁぁ!!」


「さすがは俺らの坊っちゃんだ!」


「ディルクぼっちゃああああん!!」



「あ、ディルクさんも遠い目になったッス…ディルクさんも大人気なんスね」


 荒ぶるウルファネア筋肉信仰者&バートン領の皆様。ディルクもなんだかんだで人気者です。 




 帰還した王都はお祭り騒ぎ…というかまたしても商魂たくましいウルファネア&クリスティア商人達により完全にお祭りになってました。世界で唯一だったSSSランクが二人現れたことと、お祭り好きな人々による大騒ぎです。


 どうしてこうなった!?個人情報保護法はこの世界に存在しないのか!?帰還して普通にお祝いするはずが…頭を抱えるはめになりました。



 しないしない詐欺が続いております(-_-;)


 今日で旅行が終了。更新頑張ります。


 追伸・ファンアートを初めていただきました。後で活動報告にあげたいと思います。

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