結婚祝い…いや、呪い?
前回までのあらすじ。一応前のはなしを読んでない人用です。
ディルクさんは新居を用意してました。休日の前日と当日に新居に住み、普段は今までと同じ生活をすることになりました。
初夜で実験した結果、最後までしなくてもフェロモンをなんとかできるとわかり、ロザリンドはまたイチャイチャできるようになりました。
そして、寝ました。
ゆらゆら、寝ているはずが…何かに呼ばれているのを感じた。
私は…だれ?私は…リン。久しぶりに凛の姿になっている。ここどこ?神殿みたいな場所だ。キョロキョロしてたら、白くて軽い神様が現れた。
「やあ、結婚おめでとう」
「……シヴァ」
7年経っても全く変わらない白い神様は上機嫌でニコニコしている。
「結婚祝い、何がいい?」
「…欲しいのはひとつだけかな」
「うん?何?」
「救世の聖女が禁じた術の使用許可」
「別に禁じてないよー。ただの約束だから、拘束力はない…ただ守りたくて守ってるだけだよ」
「そう。で、いいの?ダメなの?」
「…いいよ。あの子の遺産は君のものだ。あの子があれを遺したのは最後の手段としてだ。使うためのモノなんだから、好きに使うといいよ」
「ありがとう」
「結婚祝いは何か他に考えとくよ」
「うん。あのさ」
「うん?」
「こと姉ちゃんが私を待ち人にしていたのは、なんでかな」
「コトハが勇者になる代償に願いを叶えるはずだったって言ったよね?3つのうち、1つどう頑張っても叶えられない願いがあってね。叶えたら世界が滅びかねないから、代わりに1つ叶えるよって言ったんだ」
「うん」
「そしたら、君が困ってたら代わりに願いを叶えてと言われたわけ」
「…そっか」
「君はあの世界で、コトハの唯一の心残りだったんだよ。コトハは君に何も返せないことを気にしていた」
「だから、こっちに連れてきたの?私が死にたくないって願ったから」
「いや?君ったら、コトハの予想通り自力で大半どーにかしちゃうからさあ、実はまだ願い叶えてないの。だから約束守れてないし、ロザリアの事もあるし丁度いいやって連れてきたわけ…痛い!」
私はシヴァに拳骨を落とした。
「ごめん、なんかムカついた」
「…もう、乱暴なんだから。他に用件はない?」
「ないよ」
「あ、リン」
「何?」
「君、勇者になったから」
「………………………は?」
「正確にはちがうけどさぁ、色々便利だから。貰えるもんは貰っときなよ」
「はああ!?タダより高いものはないってことわざもあります!いらんわ!」
しかし、私のツッコミを完全に流すシヴァ。
「返品不可だから。用があれば呼んでね。あ、スレングスも呼べば応えるからね」
「ちょ!?なん!?」
「ちなみに、ここは神の居住区なんだよ。神以外は勇者しか来れないんだ。ロザリアが体調崩すから、君だけ呼んだわけ」
「確かになんかいつもと違うなぁと思ってた!」
「というわけで、まったねぇぇ」
とりあえず罵詈雑言を叫んだが……意識は遠のいていった。
ロザリンド14歳、公爵令嬢から人妻兼勇者にジョブチェンジいたしました。
今日は短いですが、きりがいいのでここまで。
早くヒロインを出したいです。




