更正への道
私なりに魔法院の調教…更正について色々考えましたが………詰まった。詰まったと話したら、愛しのディルク様が息抜きデートに連れ出してくれました。
惚れてまうやろぉ!いや、べたボレだけどね。今日はもう…ベッタベタしてます。はう…癒しのモフモフ……
今日は私がお姫様の衣装。ディルクは執事さん。
「ひ…姫様、そろそろ離れては…」
「嫌。他をもふらない代わりにお前を好きなだけ触る約束よ、ディルク」
「うう…上から目線も可愛い…」
ディルクがM属性を開眼させてしまいそうです。仕方ないので離れると、物欲しげなディルク。どうしろと!?
結局時間が許す限りもふり倒しました。ディルクがもふ堕ちしましたが…仕方ないね!
ディルクの復活待ちついでにミス・バタフライとお話ししました。
「ミス・バタフライは商人でもありますよね?職人が期日を守らない馬鹿野郎だった場合、どうしますか?」
「そうねぇ…いくら腕がよくても願い下げだわ。クライアントがいくらでも待つから渡りをつけてと言うならやる事もあるけど…基本そういう馬鹿は言うだけ無駄よ。商人は信用が命だからね。信用できない輩は使わないわ」
「…ふむ。言語がだめなら…視覚ならどうかしら………ミス・バタフライ。紹介していただきたいんですが」
「あらん、何?なぁに?楽しそうだわぁ」
お互いにまり、と笑った。ちなみにディルクは私の膝枕で寝てました。
色々、考えました。騎士は脳ミソ筋肉だから、体に刻みこむとか力押しができたけど、魔法院でそれをやったらただの虐めか虐待にしかなならない。
とりあえずは頭をすげかえること。院長がちゃらんぽらんなせいで悪化したのは間違いない。院長はむしろ研究時間が増えるので平研究員への降格は嬉しいらしい。というわけで、院長になったのが……
「なんでですか!?」
「いや、真面目で事務処理できて、もう裏切る心配ないから信用してるし」
「……………」
スタウトさん、ピンク色になりました。照れてる…のかな?まあ、正直他に適任がいなかったのもある。
第1のハンスさんは気が弱いし引き続き第1を見といてほしいし。第2は兄がいるし、トップは比較的まともな人らしい。第3はステフさんという真面目できちんと事務処理できて、今まで他をフォローしてた人がいるから、スタウトさんを院長にもってきたわけだ。
むしろ院長は事務特化の文官でもいいのだが、あいにく適任が今はいないから、彼が帰国する数年までのつなぎというわけ。それを説明したら納得してくれた。貸しを返してよと冗談めかしていったら苦笑して了承した。
「………かしこまりました」
さらに、各室長へのプレゼントとして、お助けスイッチを渡した。室長業務を一部変更し、研究員のスケジュール管理をしてもらうことに。雑務は公平に分配。不平不満を言う奴には、お助けスイッチの出番である。
ちなみにお助けマンは日替わりで、クラリンまたは蔵之助さん、ウルファネア戦隊からジェンド、オルド、コウ。そしてゴラちゃん。たまにホラーゴーレム達である。
「フゥ~!!」
「ぎゃあああああ!?すいません!おいかけないでぇぇ!?」
今日はゴラちゃん(変態仕様)だったようですね。
ちなみにクラリン・蔵之助さんは私の変身魔具を使いこなし、クラリンは魔法少女、蔵之助さんは侍ルックに変身してました。
さらに視覚に訴えるため、映画的なモノを作ってみた。ミス・バタフライに紹介してもらった脚本家に『メカ、戦隊モノ、SF』このいずれかのお題に加え書類を書かなかったら大変なことにをテーマで脚本を書いていただき買い取った。個人的には『ウルファネア戦隊ロザリンジャー!書類がなくて激ピンチ!』が秀逸でした。
これに私の妄想力で作った映像を足した。効果はよくわかんなかったけど、とても喜ばれました。
どれが効果的だったのかは不明ですが、魔法院の雑務やら書類提出遅れはほぼゼロという驚異的数値を1か月後にはじきだし………私が1番驚くのでした。




