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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・奇人変人変身魔法院編

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ウルファネア・ダイジェスト版

 院長には、国家機密レベルのお話しするけどどうする?と聞いたら、超あっさり撤退しました。潔いね!面倒事は嫌なんだね!


 用意していた映像記憶魔具を起動した。


「あくまでも、私視点(・・・)のウルファネアであった出来事ですからね?」


「え?ああ」




 そして、空中に映像が浮かびました。


『助けて、ロザえも~ん』


 あ、ジャッシュが崩れ落ちた。ごめん、しょっぱなでの茶目っ気爆弾はダメだった?なんかスタウトさんは黄色…びっくりは黄色なの?


『どうしたの、ジェス』


『父上が病気なんだ。ユグドラシルも活動を休止した』


『それは大変ね。なんとかしてみるわ』


 私は兄に相談しました。兄は言いました。


『…病気というか、症状だけ聞くと毒みたいだね。まあ、診てみないとわからないけど』


 というわけで、私と兄はあくまでも『学園の旅行』という名目でウルファネアに行きました。しかし、大変なことが起きました。


『大海嘯だぁぁ!』


 ユグドラシル休止により、大海嘯が発生。皆で大海嘯をなんとかして、ユグドラシルも復活しました。

 皆で大海嘯をなんとかして、ユグドラシルが緑を取り戻す。


「……お嬢様」


「…なに?」


「お嬢様のヴァルキリーが大半殲滅したと聞きました」


「…………………くっ」


 実際の映像に切り替わると、ジャッシュは顔をひきつらせ、スタウトさんが白くなっていた。ロッザリンドォォコールがうるさいです。


「何やらかしてるんですか、お嬢様ぁぁ!?」


「正直に申告したんだから、文句言うな!私だって最善を尽くしたらこうなったんだよ!大海嘯目の前にして、超焦ったしびっくりしたんだから!しかも死者0という驚異的数値だよ!むしろ誉めろ!」


「お嬢様、ありがとうございました!お嬢様は天才です!」


 そして、盛大な肉祭り。


 王様の毒殺未遂事件と魔法少女オッサン事件。


「うちの身内が…身内がすいません」


「…いや、気にしてないから。王様、元気になってよかったね」


 ジャッシュが泣き出してしまった。そういや、スタウトさん静かだなとチラ見したら…青と黄色のまだら模様になって白目むいてた。


「うおおおおい!?大丈夫!?いや、全く大丈夫な気がしないよ!?」


「大丈夫…おれは…ダイジョウブイッ☆」


「スタウトさぁぁぁん!?」


 明らかに大丈夫じゃないわぁぁ!!真面目な彼には、ウルファネア滅亡の危機を知らなかったという精神的なショックが大きかったらしく、しばし休憩を要しました。


「すまない、続けてくれ」


 まだ青と白のまだらだが、本人が大丈夫と言うので続行になりました。


 ジューダス様が腕輪により聖域から出られるようになった。


 静かなんで、スタウトさんを見たら、なにやら青白まだらでブツブツ言ってました。


「あの…」


「大丈夫、私は大丈夫…大丈夫にちがいない」


 大丈夫じゃねーなと思ったが、衝撃映像は多分もうないし、大丈夫………かな?


 ウルファネアの食糧難解決、光の薔薇復活と、魔の存在。そしてカバディ。


「お嬢様、カバディって…」


「神をも泣かせた贈り人の世界のスポーツ」


「スポーツなんですか!?」


「うん」


 終わったからスタウトさんを見たら、スタウトさんは真っ白になって泡を吹いていた。


「スタウトさぁぁぁん!?何!?どの辺が衝撃だったわけ!?生きろ!死ぬなぁぁ!!」


「スタウト、これで理解したでしょう」


「何を!?むしろこの状態を心配してあげようよ!」


「お嬢様はウルファネアの頂点にたつべきお方です」


「………………は?」


 私は硬直した。え?何?


「そうだな…申し訳ございませんでした、ロザリンド様。数々の非礼は、この命をもって「償わんでいい!生きろ!償うんなら生きて働いて返してください!」


「なんと慈悲深い…流石は薔薇の聖女様…」


「いや、普通!私、超普通だから!償いに命欲しがらないの、普通だと思うの!」


「私、は………なんと愚かだったのだ…主の恩人を害するところだった……」


「いや、まだ未遂だし気にしなくても…」


 スタウトさんから黒いもやがかすかに見えた。


「…チタ」


「おーよ!」


 あっさり魔を祓った。ジューダスさんと離れてたからか、スタウトさんがメンタル強いからか、魔はずいぶん弱っていたようで、あっさり消えた。



 そして、ジャッシュとスタウトさんにひざまづかれて涙目の私に、いつのまにか来ていたクラリン…ではなく蔵之助さんが助け舟を出してくれた。


「…あまり嬢ちゃんを困らせるな。主として魅力ある人物ではあろうが、仕えたくば己を磨け」


「いや、もう従僕はいらんから!ジャッシュまでだから!スタウトさんはジューダス様に仕えてるから!」


 正論ぽくみえて、ツッコミどころが満載でした。とりあえず、スタウトさんは納得してくれました。


 あと、スタウトさんの身柄については偉い人たちによる話し合いで決定します。私は呪いを解いて、魔法院を調教………指導したらだいたいお仕事終了かな?

 


 追伸、ジャッシュがしばらく普段以上に献身的でした。ジャッシュが働き者なのはちゃんと認めてるし、感謝してると告げたら、尻尾がちぎれそうなぐらい振ってました。可愛いけど、無理すんな。

 ロザリンドのツッコミが追いつかなかった今回。頑張れ、ロザえもん(笑)

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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
[一言] みんなひどいなー、ろざりんどはかわいいふつうのこうしゃくれいじょうだよ?(ぼう
[良い点] ロザリンドの“普通の部分”が次元を超えて迷子になってる…。 迷探偵だから多少はね。
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