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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・ツンデレと日常編

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ヒーローのきまり

 帰宅した私は、ジェンド達に集合をかけました。緊急会議開催です。議題はヒーローとロザリンジャーについて。


「まず、ヒーローは正体がばれてはいけません。ジェンド、心当たりは?」


「あ………アルディンに教えちゃった」


「以後気をつけるように」


「はーい」


 正体を知られれば、逆恨みした悪人が大切な人を人質にとるかもしれない。だからヒーローは正体を隠すのだと教えた。全員神妙になって聞いていた。


「というわけで、名前も変えます。ロザリンジャーは却下!」


『えー!!』


 いや、えーじゃない!


「そこは譲れません!一発ネタのつもりだったから許しましたが、既にクラスメートから私が関わってるんでしょと指摘されちゃいました!逆らうなら変身魔具没収です!」


「おーぼーだ!」


「…お嬢様、今さら改名しても無意味だと思いますよ?もはや王都で知らない人の方が少ないですし、既にお嬢様関連だと思われてますし」


「う」


 ジャッシュが正論で攻めてきた。


「お姉ちゃん…どうしてもだめ?」


「うう…」


 コウが悲しげに首をかしげ、お願いしてきた。


「きゅーん…」


「くーん…」


 銀狼親子が耳と尻尾をしんなりさせて悲しげに鳴いている。やめろ…そんな…あたかも雨のなか悲しげに鳴く捨て犬みたいな目で見るな!ジャッシュ、参加しなくていいからオロオロしない!無理すんな!オルドとコウも鳴き真似しなくていいから!わけわかんないから!


「……その、大切なご主人様のお名前をいただいております。決して恥じるような行為はいたしません。お願いします!ロザリンジャーのままにしてください!」


 ついにジャッシュが土下座した。


「は!?」


「主、俺からも頼む!!」


 ジェラルディンさんまで土下座した。


「あれは何だ?」


「えっとー、どげざっていってごめんなさいとー、どうしてもお願いしたいときとー、ふみつけてお仕置きしてほしいときにするってマーニャが言ってた」


「待て!最後は明らかに違う!!」


 ジェンドがオルドに説明し、コウもふんふん聞いていたが、最後は明らかに違います!マーニャには後で指導する必要があるようです。よーくシメ……指導しておかねばなりません。マーサにもチクろう。


「お姉ちゃん、お願いします!」


「お願いします」


「頼む」


 子供達にまで土下座でお願いされて…………断れませんでした。結局ロザリンジャーは存続になってしまいました。









「そういえば、アルディンもロザリンジャーになるの?」


「危険もゼロじゃないのでアルフィージ様の許可をとってからと言いました」


「アルディンも早くロザリンジャーになれるといいな」


 にこにこ笑うジェンド。


「…………あー、うん」


 はたしてヒーロースーツであの輝きが隠せるのか……微妙な気がしました。アルフィージ様、私の心の平穏と弟さんの安全のため、頑張ってください!

 神様!アルディン様の気をかえてくれ!!


 珍しく神頼みまでしましたが…輝ける白様は初志貫徹の男だった…とだけ報告しておきます。

短めですが、キリがいいのでここまで。次回から魔法院編になります。

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