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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・ツンデレと日常編

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新学期スタート!

久しぶりの登場なんで一応紹介。


ガーブ

虎の獣人。自称ロザリンドの子分。


ルフナ

狼の獣人。自称ロザリンドの子分。

 夏休みも終わり、今日からまた学校です。といってもろくに学校には行ってない私。でも、これからは兄やミルフィと同じ魔法院に通うんですよ。ワクワクです。


 今日はまだ始業式だから、魔法院は明日から。馬車に揺られつつ、兄に話しかけた。


「あ、そういえば明日から魔法院に通います」


「………………………………は?」


「…兄様、ウルファネアにずっと居たから連絡してませんでしたが、私も明日から魔法院に通います」


「…わかった。ロザリンド、いいかい?魔法院の人間は9割が変人か変態です。出された飲食物は断る。信用しない。大丈夫な人は僕が教えるから、その人以外は変態と思っといて。顔見知りでも犯罪者だと思うぐらいで丁度いいから」


「……………はい」


 兄の瞳はマジでした。本気と書いてマジでした。魔法院………大丈夫か?大丈夫じゃないよね…不安しかありません。


 不安を抱えつつ、馬車は学校に着きました。


「あ、姐御!おはようございます!」


「元気そうっすね、姐御!」


 ガーブとルフナが走ってきた。ルフナは流石犬科。尻尾をぶんぶんしています。ちょっともふりたい。


「姐御はやめろ。さもなくば…おはようございます。今日はよい天気ですわね」


 貴族スマイルをかます私に、全員が引いた。失礼だな!兄はたまに見てるでしょ!たまーにだけど!


「まあ…皆様、どうなさいましたの?」


「姐御…ロザリンド姐さんやめてください。俺らが悪かったです」


 土下座されました。そんなにか。しかし、もう一声!


「そうですわね…ロザリンドちゃんと呼ぶなら口調を戻してさしあげますわよ」


「「無理」」


「まじか」


 即答でした。思わず素になる私。


「耳寄り情報教えてあげますから、勘弁してください」


「何?」


「ウルファネア戦隊ロザリンジャーについてです!」


「……………Whats?」


 思わずエセアメリカン風味になるぐらいに衝撃的でした。か弱いご令嬢なら倒れてるんじゃないかな。今の私は健康優良児だから倒れないけど。


「ほら、やっぱり姐御関連だった!」


「まじかー!姐御!俺らロザリンジャーに憧れてて…もが」


 こいつら、カマかけやがった。しかし、簡単に引っ掛かった自分にも腹が立つ。


「ついてこい」


「「はい」」


 二人を連行して、校舎裏にやってきました。


「ロザリンジャーとやらについて詳細に述べよ」


 そして、ガーブとルフナから語られたのは、最近現れたウルファネア戦隊ロザリンジャーという謎の覆面集団が人助けをしまくっているという話だった。


 そういやヒーローって何?と聞かれて説明が面倒だったから、覚えてる限りのヒーローものや特撮の話を幻覚魔法で上映したっけ。


「ひーろーって悪者やっつけるの?」


「まぁ、そんな感じ。後は、困ってる人を助けてあげたり」


「そっかぁ」


 あの時、適当に返事をした自分をしばきたい。ロザリンジャーは引ったくりや盗賊の討伐や、重たい荷物を持ったおばあちゃんの荷物を運んであげるなど…小さな人助けまでしている集団なのだそうだ。


 悪さしてるわけではないから……いい、のかな?


「名前からして姐御関連だって噂になってて、姐御感謝されてますよ」


「全くよくなかった!とりあえず、その集団と私は無関係です!そんな慈善事業してるとか、今知りました!」


 とりあえず、改名してやる!まず、そこからだ!人助けをしまくっているのはいいが、私は無関係です!


「…姐御、そろそろ始業式いきましょーよ。遅刻しますよ」


「そっすよ。姐御は関わってるけど不本意なんだってのはわかったから、関係ないみたいだって他の奴らにも言っといてあげますから」


「…うん」


 ガーブとルフナに微妙に慰められつつ、教室に向かうのでした。






「ロザリンド、俺もロザリンジャーに入りたい!」


 教室に入ると、輝く白様から不意打ちをくらいました。


「私は無関係です!」


「そんなことはないだろう?ジェンドが入りたかったらロザリンドにお願いしろと言っていたぞ」


「…………ミルフィ」


「はい」


「私はアルディン様とちょっとお話ししてきます。もしかすると、始業式はでられないかもしれません」


「わかりましたわ。お気をつけて」


 アルディン様とまた校舎裏にやってきました。


「アルディン様、ヒーローとは、けっして正体を知られてはいけないのです。あのような場でばらしてはいけません。ちなみに、ジェンドがロザリンジャーのメンバーだと…」


「知っている。目の前で変身を見せてくれたし、俺にも魔具を貸してくれたからな」


 ジェンド…いや皆にも、ヒーローは正体教えちゃダメなんだよと説明しなきゃかな。


 アルディン様には、保護者(アルフィージ)様の許可があれば魔具をあげる約束をしました。


 ちなみに、始業式にはギリギリ間に合いました。初日からすっごく疲れたのは言うまでもありませんでした。

 ついに300いきました!皆様のおかげです!これからも悪役令嬢になんかなりませんをよろしくお願いいたします。


 300話記念企画は5月30日24時締め切りとさせていただきます。明日結果発表です。詳しくは活動報告を見てください。

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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
アルディンきゅんwww
[一言] アルディン様はビッグワンとかデカマスターとかの追加戦士枠ですねわかりますw
[気になる点] 従僕・子分はたくさんいるから、人物紹介するなら、[クラスメイト]とか記載すべきだと思うんだが…
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