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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・ツンデレと日常編

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結婚式と参列者

 今日はマーサとルドルフさんの結婚式です。ついにこの日が来ました。


「マーサ、綺麗…!」


「よく似合ってるわよ」


「奥様、お嬢様…本当にありがとうございます」


 涙ぐむマーサは、純白のウェディングドレスに身を包んでいる。


「泣かないで。まだ式は始まってないよ」


「せっかくのお化粧が崩れちゃうわよ」


「…はい」


「いやだああああ!マーサをエスコートするんだあああああ!」


「…………失礼いたします」


 マーサの表情が一瞬でこわばった。え?誰?


「親父、無理すんなって!」


「そうよ、お父さん。仕方ないじゃない」


 マーサのご両親とアークがなにやらもめているらしい。


「どうしたのですか?」


 マーサの結婚にうかれたマーサパパは、立派な獲物を結婚式に持ってこようとして…ぎっくり腰になったらしい。しかし、娘の晴れ舞台…花嫁のエスコートはしたいとごねているとのこと。


「…………治せばよくないですか?」


 私が治癒魔法を使うと、マーサパパは…すげぇイイ動きだな!エガ○ゃんよりスゴい動きだな!落ち着け!


「ふおおおおお!治ったぁぁぁ!!」


「………私のエスコートはやっぱりアークではダメですか」


 マーサパパを残念なものを見る目で眺めるマーサ。


「親父が号泣してもいいなら」


「マーサちゃん、我慢して」


 アークとマーサママさんにやんわりダメだしされて、マーサはしぶしぶパパさんにエスコートされ式場へ。





「うおおおおおお!!」


「おっめでとおおおお!!」


「赤い悪魔あああああ!」


「血まみれ女王!!」


「爆発しろおおお!!」


「賭け金かえせえええ!!」


 教会にひしめく、荒くれもの…もとい、冒険者と騎士達。自由な風もいるよ!というか、後半の叫びはなんだ。ぎぎぎ……とマーサが私を見た。風魔法で会話する。


「ごめん…ドレス素材調達で冒険者ギルドにいったらあっという間に広まっちゃって……でも、マーサはささやかでって言ったけど…マーサ達をお祝いしたい人はこんなにいるんだよって知ってほしくて」


「お嬢様……」


 マーサはふわりと微笑んだ。そして、荒くれ冒険者達に叫んだ。


「結婚式に参列するのはかまいませんが、変なヤジを飛ばしたりするものは後で血祭りか、アークに強制退去させます!!いいですね!!」


「ぎゃはははは!それでこそ赤い悪魔だ!!」


「安心したぜ!おめでとう!! 」


 マーサのエスコートがマーサパパからルドルフさんにかわる。マーサパパ…号泣してるわ。


「すごい人だね」


 ディルクが私の隣に来ました。


「騎士も親しい人だけって聞いてたけど……」


「う。それが、俺達も団長を祝いたいって…皆につめよられて………団長には謝ってきた」


「そっか」


 それだけ慕われているということだ。ルドルフさんは大雑把だが、部下をよく見ている。責任感もあり、ディルクの件でわざわざ自分にも魔法をかけてくれ、知らなかったじゃすまないと言ったぐらいだ。


「団長、お幸せに!!」


「おめでとうございます!!」


「良かったですね、団長!!」


 騎士達が号泣しまくっている。冒険者が地味にひいています。シュールだね。


 そして、誓いのキス…結婚式で1番ロマンチックなシーンに、静まり返る中、空気を読まないヤジが響いた。


「ベロチューしろ!すかしてんじゃねえぞ!」


 冒険者らしき男は素早くアークにしばかれた。マーサ、顔が怖い…ん?ルドルフさんがなんか囁いて…………………………………………長い。長いよ、ルドルフさん!マーサがてしてししてるよ!ギブアップだよ!?

マーサはようやく解放されましたが、真っ赤になってゼイゼイしてました。息が整ったらルドルフさんの腹に一撃喰らわせてました。ですよねー。


 私の精霊さん達に虹色の花をふらせてもらいました。

 ここまでは普通の結婚式でした。しかし、事件はおきてしまったのです。

 短めですが、いったん切ります。さて、どんな事件が起きるでしょうか。

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― 新着の感想 ―
[一言] “普通の結婚式”はヤジが飛び交ったり、全属性の精霊から祝福されたりしないと思うの… 照れるマーサ姐さんかわいい!アークにもいい人ができるといいね。
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