コーディネートはこーでねーと
「さくさく次に参りましょう!パパはかっこよくなければ!というわけで、コーディネート対決!」
ミチェルさんのセンスがどうかは知らんが…
「ジェラルディンさん不利じゃない?」
そう思いました。なんとなく、着るものに頓着しない気がする。ちなみに財力によるハンデがあると不公平なのでミス・バタフライのお店からレンタルとなりました。
「さあ、皆様着替えましたよ!審査は奥方様達とミス・バタフライに行っていただきます!」
「さりげなくオッサン混じってる!?」
「いやあねぇ、お嬢様…アタシはオッサンじゃなくて…ミス・バタフライよ!」
あ、新しい種族でしたか。失礼しました。男でも女でもない、ミス・バタフライでしたか。
1番手はミチェルさん。貴族らしい緑を基調にした礼服です。着こなし、立ち居ふるまいも堂々としていて、よく似合っています。
「スタンダードが1番ね」
「とーたんカッコいい~」
駆け寄るちみっこを抱き上げて優しく肩車をするお父さん…うむ、イケメンです。シーダ君ママも乙女のように頬を赤らめています。
「お次はジェラルディンさんですね、どうぞ~」
ジェラルディンさんは紺色をベースにした銀糸の刺繍が美しいチャイナ服…ではなくウルファネアの衣装。髪色にもよく映えています。さらにノースリーブなので腕の筋肉もばっちり!
「これは…素晴らしいわ!鍛え上げられた肉体とマッチしているし、自分に似合う色を熟知している…!さらに着崩した首もとでセクシーさを演出…!」
ミス・バタフライ大興奮です。落ち着いて。ルーミアさんはうっとりと旦那様に見とれています。
「おお…なかなかこれは高評価の予感ですね!最後に旦那様、どうぞ」
「え?」
「は?」
「マジで?」
父が…父が若い!!
普段上げている髪を下ろし、すらりとしたシンプルなシルエット。シャツとズボンにストールと服がシンプルな分、父の素材のよさが引き立っている。
「パパ…ロザリンドはパパのお嫁さんになる!」
父にギュウッと抱きつきました。父は嬉しそうです。
「ロザリンド、ディルクは!?」
「はっ!?パパがかっこよすぎてつい!」
ディルクの名前を出されて正気にかえりました。恐るべし、父の魅力!!
「ダメよ。パパはママのなの」
拗ねた表情の母が父の腕をとった。母が可愛い。
「ママ可愛い…うちの両親は世界一です!」
「あらあら、うふふ」
兄も満足げに頷きました。
「では結果発表です!」
1位➡父
2位➡ジェラルディンさん
3位➡ミチェルさん
「解説はミス・バタフライさん。お願いします」
「まず、3位から。スタンダードでよかったんだけど、逆にスタンダード過ぎてインパクトがなかったのよね。同系色でまとめていたけど、もう少しメリハリがあった方が良かったと思うわ」
奥様方もうんうんと頷いている。
「次に2位ね。着こなしといい、色あいといい素晴らしかったわ。自分に似合うモノを知っているのね。1位と本当に僅差だったわ」
ミス・バタフライに投げキッスされて、ジェラルディンさんの尻尾がぶわっとなった。害はないよ、多分。
「最後に1位。素晴らしいイメージチェンジね!普段のクールなイメージから、穏やか好青年風に!シンプルながら、さりげなくストールを足してシンプル過ぎないようにしたのもポイント高かったわよ…んもう惚れちゃいそう!」
クネクネするミス・バタフライ。青褪める父。大丈夫、父は私が守ります!
「ダメよ、あげない」
母が父をギュウッと抱きしめました。父が明らかにデレデレしてます。いや、嘘ついた。よーく見たらわかるレベルです。
「うふん、大丈夫よお。アタシの好みは…」
チラリとミチェルさん・ジェラルディンさんを見ました。マッチョが好みでしたか。高速で首をふる二人。
「あらん、残念だわ。新しい扉を開いてあげようと思ったのに」
「子供の前でいかがわしい話はやめてください。私のようなピュアな子供の前で話すことじゃないでしょう」
「………いかがわしいのが理解できる時点でピュアでも子供でもないと思うわよ?」
「………おうふ。では私は大人?」
見た目は子供、頭脳は大人な名探偵的な?
「ロザリンドでしょ」
しれっと言う兄。いや、わけがわからないよ?ジェラルディンさんも同意した。
「うむ。主は主。大人でも子供でもない。主だ」
皆から、私は子供とか大人ではなく『ロザリンド』だと言われました。新人類ですね。わかります。
………どうしてこうなった!?
今日は短めです。どうでもいいですが、父が髪を下ろすと幼くなり、目力も軽減されるため…本来の美貌がひきたちとてもモテます。しかし父はその辺りをよくわかっていません。というか、モテてた時期も身分か金目当てだろうなと思ってました。
今回は服に合わせて下ろしました。




