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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・贈り人と真実編

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チーム宝珠の果実

 今回はチタ視点になります。流血表現がありますので、苦手な方はスルーでお願い致します。


 チタもスプラッタは苦手なんで、描写は控えめです。

 ロザリンドと出会って間もないけど、ロザリンドのためならちょっとぐらい危ない目にあっても助けてやりたいと思った。



 でもさ?



「こんな状況で集中できねーよ、ばかぁぁぁ!!」


 俺、ゴラ、ハク、マーサが宝珠の果実組になった。宝珠の果実は光の属性を持つ。ゴラはサブに毒属性を持っているから探索に向かない。だから毒の結界で俺を守り、俺が探索するのは仕方ない。そもそも宝珠の果実自体が魔力が濃い場所を探して転々と場所を移すモノだから探しにくい。



 いや、違う。それは大した問題じゃないんだ。



 周囲は血の海。マーサが強いのはなんとなく知ってた。ハクはギャップがありすぎる。怖い!超怖ぇぇぇぇぇ!!なんか飛んだよ!?すぷらったぁぁぁ!!モグラは肉食だった!物理的に!


「ガンバッテクレ…ロザリンドノタメダ」


「集中できねーのはお前のせいでもあるからな!?普通の結界出来ないのかよ!?えぐいんだよ!」


 触れると敵を溶かすこの結界もえっぐいし、敵がたまに来るのが超怖い!いや、この乱戦でたまにしか来ないし来てもざっくりマーサが投げナイフで倒してくれるが、怖いもんは怖い!怖すぎる!!


「スマン、デキナクハナイガ………モロイ」


「うわあああああん!!」


 泣きながらもどうにかこうにか、宝珠の果実を実らせた木を見つけられた。しかし、移動…………できんのか?


 ここは、マーサの実家に近いクリスティアの帰らずの森。最低Aランク以上の冒険者でないと入ってはいけないとされているらしい。


 理由は今のこの状況。倒せば血の匂いを嗅ぎつけ、次から次へと魔物が来るからだ。倒しても倒してもキリがない。


「おい!宝珠の果実のありかはわかったぞ!」


「方角は?」


「西に約500メートル!」


「そっかぁ。じゃあちょっと本気だすねぇ」


「そうですわね。片付けてしまいましょう」


 え?まだ本気じゃなかったの?そっからの2人は凄かった。マーサは本当に人間なのか?ハクは獣人ハーフだから怪力なのがわからなくもないけど、巨大な斧を軽々と振り回しまくるマーサは違和感がありすぎる。ロザリンドが作ってくれたと喜んでたけど、ロザリンドのバカ!危険人物に凶器をやるなよ!



 あっという間に魔物が殲滅されてしまった。いや、すげぇよ!怖ぇよ!!


「しかし、困りましたわね。少し進めばまた同じように連戦となってしまいますわ」


「う~ん…倒せなくはないけどぉ、宝珠の果実の木を傷つけてしまうかもだよねぇ」


「…マカセヨ。チタ、音ト魔力ヲ遮断スル結界ヲハレルカ?」


「うん?出来るけど」


「ナラバ頼ム」


「何する気?」


「叫ブ」


 もはや反射でハクとマーサをひっぱり、自分にできる最強の結界をはった。





 直後、結界が震えた。






「まぁ…」


「すごいやぁ、ゴラちゃん」


 死屍累々…ゴラの…マンドラゴラの能力により、宝珠の果実まで全く敵に遭遇しなかった。皆死んでました。


 超怖いって泣き叫ばなかった俺を誰か…いやロザリンド!ロザリンドに誉めてもらう!ロザリンドにめっちゃ誉めてもらう!俺超怖かった!でも超頑張った!


 しかし宝珠の果実を実らせる木が肉食で、ゴラが倒した死体から色々吸ってるのを見たときは叫んでしまった。採取は問題なかったけど、声を聞きつけた敵が時間差で来てしまった。


「うう…ごめん」


「いえ、仕方ありません。むしろチタ様はよく頑張りました」


「そうだよぉ、どこにあるか森を探し続けなくて済んだのはチタ君のおかげだよぉ」


「ソナタハ戦イニ慣レテオラヌ。ガンバッタ」


「お前ら…ありがとう」


 とにかく、宝珠の果実は多めにゲット!帰りにマーサ達がロザリンドへの土産だって素材回収してたのは必死で見ないふりした。しばらく肉は見たくもない!

 チタは常識人(精霊だけど)なんだなぁという一幕でした。


 ちなみにゴラちゃんの叫びは正確には即死ではなく仮死状態にするため、万が一聞いても早めに処置すれば助かります。状態異常のカテゴリなので異常無効耳飾りがあれば効きません。

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