お迎えに行こう!
今回は短めです。
朝食を済ませ、皆の今後の予定について確認する。
ミルフィは今日、シーダ君とデートしてから家に戻り婚約したいとご両親を説得するらしい。
「私達もそろそろ戻らないと陛下が限界じゃないかな」
アルフィージ様の言葉にカーティスが頷いた。
「アルフィージ、普段すげー働いてるもんな。多分王様今頃涙目だな。アルフィージの仕事量知らねーで安請け合いしたから」
「まぁ、仕事がたまりすぎても面倒だな。ロザリンド嬢、なかなか楽しい休暇だったよ。とても有意義に過ごせた。私は帰るが、アルディンはどうする?せっかくだからお前はまだ遊んでいてもいいぞ」
「俺は兄上の手伝いがしたいです。兄上が大変なときに遊ぶなんてできません」
まばゆいです。多分アルフィージ様も同じだったんでしょう。目をそらしました。
「…わかった。なら、遠慮なくこき使うとしようか」
「はい!ありがとうございます!俺、頑張りますね!」
「…………うん」
アルディン様には意地悪言っても通用しません。まぁ、今のはアルフィージ様の照れかくしだけどね。
「ロザリンド嬢はどうするんだ?」
「カナタさん…贈り人に会いに行くつもりです」
「そうか。また何かあったら誘ってくれ。力を貸そう」
「俺も力になるからな!」
「ありがとうございます」
なんだかんだで優しい王子様達をお城に送り届け、シュシュさんとカナタさんお迎え大作戦会議を行いました。
「すれ違うと面倒だな」
「確実なルートはこっちですが、複数だと…」
私とシュシュさんは地図を広げ、カナタさんの通るルートを予測しながら作戦を練る。
「何故でしょうか、ディルク様。お嬢様達が狩りの計画をしているようにしか見えません」
「…うん。ロザリンド、カナタさんに怪我をさせたらダメだよ」
「そんなへまはしませんよ」
へらっと笑う私。
「きっとカナタもびっくりするな!」
「そうだね!ド派手にお出迎えしよう!」
「「普通にしませんか!?」」
常識人2人の叫びは聞かなかったことにしました。




