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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・また来ちゃったよ!ウルファネア編

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帰宅とお土産

 転移して帰宅した私。なんか2泊しただけなのに、濃い日程だったなぁ。玄関をくぐると、皆が駆け寄って来ました。


「ぐは!?」


 いや、駆け寄ってラリアットかという勢いでジェンドに抱きつかれました。ディルクがすばやくジェンドをはがしてマーサに私をパスしました。

 マーサの抱擁はたまに手加減がおかしいんですが、今日は大丈夫でした。私を抱きしめるマーサの手が震えている。私はマーサを抱き返しました。


「お姉ちゃん無事!?」


「お嬢様、よくご無事で…」


「お嬢様、心配いたしました」


「お姉ちゃん…よかった」


「お嬢様、無茶すんなよ」


「お姉ちゃん、元気だぁ」


 1日経って…というかラビオリさんの豹変やら畑がジャングル事件ですっかり忘れてましたが、私ぶっ倒れて皆に心配かけたんでした。


「ただいま」


『お帰りなさい』


 皆の笑顔を見ると、帰ってきたと思いますね。珍しく神妙な表情をしたジェラルディンさんが話しかけてきました。


「主、大海嘯での命令を覚えているか?」


「うん?うん」


「主、貴女が死ねばここにいる皆が不幸になる。どれほど無様になろうとも、自分を惜しんでくれ。ここにいる皆が貴女を思っているのを忘れないでくれ」


「…はい。ごめんなさい」


「主、俺は何があろうと貴女の味方だ。俺を使ってくれ」


 私に礼をとるジェラルディンさんの手に触れた。


「使いません」


「主…」


 あ、耳と尻尾がしんなりした。最後まで聞きなさい。


「ジェラルディンさんは道具じゃない。頼ったり、お願いや協力を頼みはしますが、使いません」


「ああ、わかった」


 お耳がピンとして、尻尾がご機嫌に揺れてますね。わかりやすい。


「今回のことは、皆に聞いてほしいんです」




 私は皆に今回の顛末を話した。そして『魔』に対しての情報を集めてほしいとお願いしました。期限は7年。それまでに各国にある魔か、それに近い伝承を集めてほしいと言いました。


「ふむ、任せろ」


「うふふ、頑張るわ」


「うむ、いくつか助けた国もある。役に立てそうだな」


「このマーサ、お嬢様のお望みとあらば…必ずや叶えて差し上げます!」


「あー、まぁ、仕事の合間に調べとくわ」


 詳しい分担は後日となりました。子供達は留学まで視野に入れてましたが、人生かけてまではしなくてよろしい!


 さらにその日のうちに信頼できる人達…アルディン様達やミルフィにも話をしておきました。クリスティア王族は留学するしきたりがあり、アルディン様とアルフィージ様は元から留学予定だったので、快諾。ミルフィも飛び級で浮いたぶん留学予定だったそうで協力を約束してくれた。

 ミス・バタフライにもお願いしました。私に儲けさせて貰ってるからいいわよ、とウインクしてくれました。最近はかなり手広く商売しているそうで、仕入れついでに調べてくれるそうです。


 さて、落ち着いたところでお土産タイムですよ!目玉はやはり変形するヴァルキリーですね。


「うわぁぁ……」


「かっこいい!」


「………………(キラキラ)」


「ふむ、なかなか面白いな」


 ジェンド、ポッチ、ネックス、オルドはヴァルキリーに夢中です。変形させたりいじってます。


「ふっふっふ…見よ!ロケットパーンチ!」


『おお~!!』


 さすがに全部は無理でしたが、我が家の男の子達の分は腕のスイッチでロケットパンチが可能です。男の子達は目をキラッキラさせています。


「すごいね」


「今時のオモチャってのはすげーな」


「今時のオモチャってのはすげーな」


「主、俺も欲しいのだが」


「ち、父上!?いくら欲しくても主にねだるなんていけません!しかも子供達のためのおもちゃですよ!?いくら精巧にできてて興味があってもダメですよ!」


 ディルクはロケットパンチに興味津々。父とアークは精巧なヴァルキリーフィギュアに感心しています。ジェラルディンさんは欲しいのか。そして、ジャッシュも欲しいのね。元から(改造失敗も考えて)余分に買ってあったので数に問題はない。


「余分に買ってあるからかまわないよ。ロケットパンチは私が改造してないからできないよ。それでよければあげる。ジャッシュもいる?」


「主、ありがとう」


 ジェラルディンは嬉しそう。尻尾がブンブン揺れてます。


「ほ…………欲しいです」


 ジャッシュは素直に欲しがったのであげました。嬉しそうでした。結局父とアークにもねだられました。男の人っていくつになってもこういうの好きですよね。


「にゃははははは!」


 マリーは聖女変身セットが気に入ったらしく、走り回ってます。マリーは女の子なんだけど、マリーだから仕方ないですね。


 母は額縁を喜んでくれました。マーサにはショール。ウルファネアならではの繊細な編み方でマーサに似合いそうなのがあったんでプレゼントしました。


「うっ…家宝にいたします」


「使って」


 泣かれました。そんなにか。喜んでくれたんだよね?マーサに似合うと思ったんだよと言ったら、幸せそうにショールを眺めてました。試しに肩にかけてみたら、思った通りよく似合ってました。誉めると頬を染めるマーサ。可愛いです。

 マーニャには暗器のセット。何故か露店で売ってて、かなりいい品だったんで買いました。


「さっすがお嬢様!」


 気に入ったのはいいけど、ここで試し投げしようとしてマーサに絞められてました。うん、仕方ない。ここで試すやつがあるか。


 ダンにはウルファネアで仕入れた調味料セットと包丁。トムじいさんには新しい苗と農具。職人気質な2人は、喜んでそそくさと試しにいきました。


 お土産は皆が満足してくれたようで、私も嬉しいです。あ、後でディルクと男性陣にロケットパンチ改造をねだられたのでしてあげました。

 アルディン様にもあげたら、アルフィージ様にもねだられました。そしたら、陛下が後日こっそりねだりに来ました。いや、取り寄せたらどうですかね?まぁ、あげたけども。


 皆好きですね!ヴァルキリーフィギュア!私が輸入止めてますが、流行るかも…とちょっと思いました。

 もうすぐ200話記念ということで人気投票をします。詳しくは活動報告をご覧ください。

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