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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・また来ちゃったよ!ウルファネア編

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結果発表

 先に申告します。楽しかったです。

 ウルファネア王都は賑わいを見せていました。今日は大きなお祭りがあるそうで、露店がたくさん出ています。時間に余裕があるのでディルクとお祭りデートをしたわけですが…聖女まんじゅう(肉まん)はまだいい。美味しいし。


 でも…でも…


「聖女様の似顔絵だよ!」


「聖女様フィギュアはいかが?」


「聖女?」


「これ女なの?」


 露店商に声をかけられた旅行者が首をかしげる。だってこれ………






 ヴァルキリーやないかーい!!






 あああああ、つっこみたい!確かに私だとは分からんだろうさ!聖女の絵本には棒人間としてヴァルキリーの肩に描かれてたよ!私は確かに子供で小さいけど、ここまでミニマムじゃないっつーの!聖女とか言われても、確かに男か女かわかんないだろ!

 きっとラビオリさんは悪くない。ラビオリさんの説明を愉快な方向に曲解しやがったウルファネアの商人が悪いんだ!崩れ落ちる私をディルクが支えてくれた。


「ろ、ロザリンド…大丈夫?」


 ディルクも顔がひきつってます。大丈夫じゃありません。カーティス連れてくれば良かったかな…いっそ笑いとばして欲しいわ。八つ当りでシバけるし。


「うん、まぁ…これなら私だとは誰もが思わないね」


 私は気にしないことにした。気にしたら負けだ。まぁ、私=ヴァルキリーに結構なダメージを受けたが、逆に変装とか要らなくなりそうだからいいことにした。私は確実にウルファネアで精神的にたくましくなったと思います。

 今日はディルクと同じくらいの年齢に見えるよう幻術を使ってます。ちゃんと恋人同士に見えるらしく、楽しくてたまりません。聖女問題で果てしなくテンション落ちましたが、ディルクとデートなんです!落ちている暇なんぞありません!


 それにしても、様々な商品がありますね。

 あ、ヴァルキリーのお面…買いました。


 聖女変身セット…これ、男の子用なの?女の子用なの?…男女兼用でした。男の子に人気ですか。そうですか。だろうな。…買いました。


 聖女フィギュア…あ、関節可動式タイプ発見!こっちは豪華版…鎧が付け替え可能?あ、弓に…この剣カッコいい。手裏剣もあるわ。なんで?変型して飛空艇モード?すげぇぇぇ!本当に変型したよ!買いました。

 こないだ買ったヴァルキリーフィギュアは大好評で、主に男の子達に大人気でした。アルディン様も欲しがってた。これ暇があったら改造するか。きっと喜ぶね。ポッチ達も欲しがってたんで余分に買いました。ディルクも買ってました。ヴァルキリーカッコいいよね、とちょっと恥ずかしそうで可愛かったです。


 聖女の似顔絵…なんか周囲に薔薇とかあしらっててシュールでした。額縁が細工が綺麗で残念感をさらに上げています。額縁の細工が気に入ったので額縁だけ買いました。多分母が喜びます。

 聖女マスコット…可愛いな!ディフォルメされたヴァルキリーです!買いました。肉持ってるやつもある…肉の聖女だからか?違和感半端ないな。


 聖女御守り…刺繍がスゴい!この技術力を他に活かせよ!ウルファネアは大雑把な反面、モノづくりの神と呼ばれる救世の聖女を祀っているからか、技術力がスゴいらしい。フィギュアもクリスティアじゃ作るの難しいレベルの品でしたよ。でも、この刺繍…技術力はスゴいけど、センス悪い。肉持ったヴァルキリーや、薔薇をくわえたヴァルキリーの刺繍入り御守りなんて誰が買うんだ。


「やだ、これ面白い!」


「え?ご利益は食うに困らない?マジウケる!」


 需要はありました。ネタ枠なんだね!技術力の無駄遣いじゃなかったんだね!

 姉妹品でヴァルキリーのカトラリーセットがありました。細工がすごかった。リンの世界でも産まれた子供に銀のスプーンを贈る風習があって確か意味は食うに困らないだったはず。買いました。


 聖女絵本……怖いもの見たさで読みました。とりあえず、滅したくなりました。誰に言えば消せるんだ?


 聖女風アクセサリー…いや、もはや聖女関係なくね?銀細工に青い薔薇をあしらってて可愛い!揃いのレイピアブローチカッコいい!

 ディルクがペンダントを買ってくれたんで、私はレイピアブローチを買いました。


「ディルク、つけて」


「うん…」


 髪を上げてペンダントをつけてもらう。ディルク、手が震えてるけど大丈夫?抱き合うみたいな姿勢だから、距離が近い。イタズラでちゅーしたら完全獣化して丸くなりました。


「心臓が破裂するから、いきなりはやめて!」


 叱られましたが、またやりました。だって近いんだもん。普段じゃ身長差でできないから、たまにはいいじゃないか。

 ブローチは私がつけてあげました。ディルクがちゅーを警戒していたのでしなかったら、お耳がへたって明らかにがっかりしてました。なので隙をついてちゅーしたら、文句をいいつつ尻尾もお耳もゴキゲンです。ディルクは新たにツンデレも習得したようです。どこまで私を萌えさせたら気がすむんですか?ミルフィにツンデレ最高とか萌えてたからか?ディルクは今日も天使です。


 食べ物屋は私がレシピ提供しただけあって、塩オンリーから脱却してました。焼き鳥おいしいです。私はタレ派です。

 あ、煮豚…いや、オークか。ウルファネアは狩りが主体だから、普通に見えてたまにとんでもない肉が使われてて、屋台もスリリングです。

 肉系多いなぁ。サッパリ系のレシピも今度渡そう。

 ディルクはハムスターみたくモシャモシャ食べまくってます。


「おいしい?」


「…正直に言った方がいい?」


「うん?正直にで」


「ロザリンドのご飯よりおいしいものは食べたことがない。毎日おいしすぎるご飯食べてるせいか…皆がおいしいって言ってても、ロザリンドのご飯以外はあまりおいしくないんだよね。これは普通かな」


「一生ディルクのためにおいしいご飯を作り続けます!」


「え?ありがとう」


 私は計画通りディルクの胃袋をがっちり掴んでいるみたいです!一生離しませんよ!そのために、更に精進せねば!

 そして、はにかんだ笑顔ありがとうございます!ごちそうさまです!


 そんな感じで、ディルクとお祭りデートを楽しみました。



 

 ウルファネアの祭りはまだまだ続きます。シリアス先輩はお休みです。

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ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
俺学生の頃調理科でしばらく仕事で高級焼肉店やってたからいいもの食ってるはずなのに普通にコンビニのチキンとか焼き鳥美味しいと思うんだが、俺が馬鹿舌なのかディルクが味覚障害なのか……
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