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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・また来ちゃったよ!ウルファネア編

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ウルファネアと聖女

 今回は短めです。

 夏休み最初のお出かけはウルファネアです。招待状貰ったし、やることがたくさんありますから時短のためにさっさと転移の魔石で移動しました。

 今回はディルクのみ同行です。侯爵のお勉強は新学期から本格的にするそうで、夏休みのお出かけに極力参加してくれるそうです。たくさん一緒に居られるのは嬉しいけど大丈夫?と尋ねると自分がしたいからだよ。無理はしてないと言ってくれました。私の婚約者はマジイケメンです。


 まずは町外れのシーダ君ちに行きました。皆さん、覚えてますかね?鼠獣人のスリやった少年です。


「やぁ」


「………………なにしに来た」


「あ、肉のお姉ちゃんだ!」


「またご飯くれるの?」


 シーダ君の弟妹がわらわら寄ってきた。前回肉と野菜をあげたのを覚えてたんだね!か、可愛い!毛並み少しよくなったね!お姉ちゃんちょっとモフッていいかな?


「肉のお姉ちゃんではありません。ロザリンドお姉ちゃんです。きちんとロザリンドお姉ちゃんと言えた子にはお菓子をあげます」


「ロザリンドお姉ちゃん!」


「ロザリンドお姉ちゃんだね!」


 子供は素直だね…おみやげにと大量に焼いたクッキーのバスケットを渡す。


「わぁぁ、いい匂い!」


 むさぼり食う子供達。手ぐらい洗おうよ…いや、洗う隙に食われるんだね?まぁいいか…


「で、本当に何しに来たんだよ。うちのチビを餌付けしにきたわけじゃねーんだろ?」


「ああ、これ育てて欲しいんだよね。ウルファネア王室から許可は貰ってる。興味ある人には種を分けてあげて。とれた野菜は食べても売ってもいいよ。毎月報告書を提出してもらって、給金はその時になります」


「………は?」


「え?」


 シーダ君なんでキョトンとしてんの?


「あ、忘れちゃった?大海嘯大変だったもんね。来るの遅かったしね」


「あ…いや…むしろアンタが忘れてんじゃねーかと思ってたわ。分かった。やる」


「じゃあこれ契約書。やり方の説明書。肥料と種だよ」


 シーダ君は真面目に説明書を読んでいた。報告書も確認している。


「あ、これ前金ね。来月からは1ヶ月分ずつになるから。お金要るだろうし、今回だけ半額渡すわ」


 お金を受けとり確認するシーダ君。ひきつってます。


「…多くね?」


「そのぶんきっちり働いてください。あれだけの弟妹養うには多くない額でしょ?」


「わかった」


 シーダ君への依頼は、しゃべるお野菜を作り、広めること。さらに肥料による成長差のレポートなど多岐にわたる。ウルファネアとの土壌の違いの調査も兼ねててかなり面倒なお仕事である。ゆえに報酬は決して多すぎる額ではない。


「俺が金を持ち逃げするとか思わないわけ?」


「そもそも持ち逃げする人はそんなこと言い出しませんし、私は人を見る目に自信があります。それに持ち逃げするより続けて私に信頼されて報酬アップを狙った方がお得ですよ」


「確かに」


 納得されました。ちなみにシーダ君は真面目に仕事をこなして本当に報酬をアップさせました。

 更にはウルファネアで伝説のお野菜マイスターと呼ばれるようになるのですが、それはまた別の話です。

 きりがいいのでここまで。お出かけ・ウルファネア編はまだ続きます。


 ちなみにロザリンドはシーダ君を忘れていたのではなく、肉の聖女としてもみくちゃにされる恐れがあったので大海嘯後に行けなかっただけです。


 彼とは今後の農園作成等で長いお付きあいとなります。

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