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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・帰ってきた日常編

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恒例の紹介

 毎回恒例の新人さん?紹介です。

 自宅に帰ると、トサーケンがしんなりしてました。兄様に絞られた模様です。


「だ、大丈夫ですの?トサーケン」


「ああ…天使がお迎えに来てくれた」


 明らかに駄目みたいです。目の焦点が合ってないわ。ミケルがオロオロしている。ゲータはあきれた様子だ。


「正気にかえれチョップ!」


「ぐは!?」


 無事、物理的刺激によりトサーケンは正気にかえりました。ミケルと同じ寮住まいになるんで、ミケルに引き取ってもらいました。現金なわんこは尻尾を振ってついて行きました。あれだけ分かりやすいのに、なんですれ違うのかがわからんな。







 さて、聖獣様と闇様もお呼びして、恒例の精霊紹介タイムです。場所は公爵邸のユグドラシル前。

いつもの紹介と違うのは、ゴラちゃんがいつ卑猥な姿に変身するのかという緊張感ぐらいですかね。

 ゴラちゃんを中心に私の加護精霊さんがそれぞれ自己紹介を始めました。


 我が家住まいの精霊さん達はゴラちゃんの知りあいです。ゴラちゃんはたまにお散歩をするので、私もたまに挨拶したりしてました。


「先ずは僕からかな?知ってると思うけど、緑の精霊のスイだよ」


「俺も知ってるだろうけど、ハルだ!風がメインだけど、全属性の精霊でもある」


「僕はコウだよ。火の精霊なんだ。たまに一緒に日なたぼっこしたりしてたよね。これからもよろしくね」


「アリサだよ!ゴラちゃんも仲間~!アリサは緑と浄化の精霊なんだよ」


「ボクはぁ、ハクだよぉ。土の精霊なんだぁ。よろしくねぇ」


「クーリンは水の精霊だよ。よろしくね」


『我はロザリンドの加護予定精霊だ。この国では聖獣と呼ばれている』


「我は闇の精霊だ。名前はまだない!」


 ごめんよ、闇様!お名前はもう考えてあるんだよ!でも、魔力が相変わらず安定しないんだよ!


 それにしても、さっきからいつゴラちゃんが変体するかハラハラする。黒ひげダンディーが樽から飛び出す系のハラハラである。

 私の心配をよそに、ラストのゴラちゃんの番になった。


「皆、ヨロシク頼ム。我ハゴラ。マンドラゴラデ緑ト毒ヲ司ル精霊ダ」


 良かった、何事もなく終わっ…油断した一瞬、まばゆい光に包まれて、ゴラちゃんは変態…じゃなかった、変体した。




 あの動き、どっかで見たな。あれだ。2時50分的なヤツ。私はしばらく現実逃避した。葉っぱだけを身に纏った変態は激しくダンスしている。


 スイ、ハル、ハクが止めようとするがするりとかわしている。

 コウ、聖獣様、闇様はポカーンとしている。

 アリサとクーリンは…


「キャハハハハハハハ」


「アハハハハハハハハ」


 爆笑してました。やめなさい、変態が調子に乗るから。なんか動きが激しくなってるし。


「えい」


 アルフィージ様直伝。超滑る氷魔法により地面を広範囲に凍結させた。


「えがっちゃぁぁぁぁ!?」


 意味不明の叫びと共に、変態はカーリング状態で滑っていった。後でお尻が霜焼けになったと苦情がきましたが、笑顔で霜焼けどころか凍傷になって腐ったら良かったのにと言ったら黙りました。私の怒りが通じたようです。


『また変わったのを加護精霊にしたな』


「違うんです!前はちょっと変わったマンドラゴラなだけで、あんな変態じゃなかったんです」


「ロザリンドの加護精霊になってから変態姿になれるようになったんだよ」


「つまり、ロザリンドのせいか」


 納得しないで、闇様!

 頷かないで、聖獣様!

 くそう、腹いせにもふもふしてやるんだから!はぅ、もふもふ…


『ゴロゴロ…だから人前ではやめよと言うておるに』


 肉球でぺしっとされました。ご褒美ありがとうございます!


 よく考えてみると、ゴラちゃんは変わったマンドラゴラ時代からよく踊っていました。マンドラゴラ姿なら可愛いのに…ゴラちゃんに踊るならマンドラゴラ姿にしてほしいと頼みました。


「ドウセナラ目立チタイカラ嫌ダ」

 断られました。どこのスーパース○ーマンだよ!私とゴラちゃんの戦いはまだまだ続くようです。

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