表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・ウルファネア殴り…訪問編
151/725

つがいと山猫

 私もつがいについてはなんとなくな認識でしたが、今回詳しい話を聞くことができました。つがいとは、獣人が本能的に認識するもの。生殖が可能な年齢になると分かるようになる。そうそう見つからないので、普通は見つけることなく一生を終える。

 つがいを見つけると、つがい以外とは生殖ができなくなる。つがい以外の異性に興味がなくなる。


 獣人の本能的部分であり、結婚していても他につがいを見つけてしまえば離婚となってしまうし、それはウルファネアでは仕方ないことという認識である。

 近年では異種族に現れることが多いという。一説には、つがいとは素晴らしい子孫を残すための獣人特有の本能であり族内婚を繰り返した結果、他の血を取り入れようとしているのではないかとの事だった。



 さて、これを踏まえてミケル=キャトル嬢のお話をいたします。


 ミケルが自分のつがいに気がついたのは、13歳の頃。トサーケンという犬獣人の幼なじみがつがいだった。猛アタックするが、トサーケンはまったくミケルの気持ちに気がつかず恋人を作ってしまったため、ミケルはやけになって婚約した。しかし婚約者につがいができて婚約破棄となりました。


 捨てられた、と自棄になりながらもやはり自分のつがいへの気持ちを捨てられず、宮廷薬剤師見習いになってトサーケンを追ったミケル。

 しかし全く仲は進展しない。しかも筆頭医師になってからは話も出来ない。そんな時に親身に相談に乗ってくれたキルシュ。


 そしてキルシュにそそのかされて、キルシュの指示で補充に来たふりをして、薬草に異物を混入した。


 そんな中で、大海嘯が起きた。ミケルは父から大海嘯で活躍した青年を誘惑するよう言われた。どうせトサーケンに見向きもされない自分だ。どうにでもなれと自棄糞になりながら誘惑したが、失敗した。


 私はミケルが欲しかったものを全て持っていた。若さ、美しさ、強さ、愛するつがいまで。ミケルは嫉妬した。更に、トサーケンにしてきた罪が露見した。誤魔化したが、彼は確証をえているようだった。

 ミケルはキルシュに相談した。キルシュはトサーケンが疑ったのは聖女が唆したからだと教えた。怒り、嫉妬、羨望…様々な感情に後押しされ、ミケルはさらに罪を犯した。


 後は、私が暴いた通りだ。ミケルは王様と私に体調を崩す程度の毒を盛ったつもりだった。信じてはもらえないだろうが、と彼女は悲しげに笑った。





 そして、今ミケルは私に土下座している。






 私は叫んだ。





 どうしてこうなった!?

 中途半端ですが、続きは私が寝落ちしなければ明日朝に更新します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユハズ先生も絵が綺麗なので必見ですよ!!悪なりコミカライズ、スタート!! 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!コミカライズのリンクはこちら!」 小説二巻、発売中です。書き下ろしもありますよー 「悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!二巻のリンクはこちら!」
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ