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聖女伝説
第3者視点となります。
ある獣人の手記。
大海嘯。それは絶望を意味する。
大地は枯れ果て、民は疲弊していた。押し寄せる魔物の大群に絶望し、恐怖した。
しかし、神は我らを見捨ててはいなかった。我らに救いの使徒を与えたのである。
その者、白銀の衣を纏い白銀と漆黒の騎士と神の使いを従えてあまたの魔物をうち滅ぼした。
その神々しき姿は、まさに聖女。幼くも凛々しく、美しい。戦いの後にもかかわらず血に汚れず、輝かんばかりである。
更に聖女は我等に恵みを与えた。肉と、新たなる食物である。民は魔物と空腹から救われたのである。
我らは、永劫聖女の事を忘れぬであろう。
さて、これがロザリンド視点だとどうなるのか…
多分今までで1番のピンチかと思います。




