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ケーキなボクの冒険  作者: 丸めがね
大ちゃん(リーフ)の変身、アーサー王子と怪鳥ジャックとの出会い
7/207

その7 初めての肉感



大ちゃんは


何が起こったのか


理解できなかった。


やわらかい肉が、自分の唇に重なっている。


と言いますか、大ちゃんは初めてだった、キスが。




アーサーは角度を変えて2度、3度、キスをしてきた。


何とも言えない気持ち悪さ・・・。大ちゃんは必死に抵抗するが、体も大きく力も強いアーサーはビクともしない。



「甘い香りがするなぁ・・・」


アーサーは大ちゃんの首筋から胸元に鼻を当てて匂いを嗅いだ。きっとクッキーの香りだろう。


「もうっほんとにやめてくださいっ、離れて・・・っ」


抵抗する大ちゃんの唇をもう一度ふさぎ、アーサーは上に乗ったまま大ちゃんの胸をまた掴んだ。



恐怖と嫌な予感が大ちゃんの脳みそによぎる。


誰もいない森の中、女の上に男が乗っていまして、男はやる気がマンマンでして、女は抵抗できませんで・・・。


やばい。やばすぎる。


奥手な大ちゃんでもだいたい想像できる。



夏休み明け、隣のクラスの女子が、サッカー部の男子が、やっちゃいましたとか噂になるアレである。

で、女子は意外とおとなしめの子だったりして、大ちゃんの想像と体の一部はホットホットになるアレ・・・・





そんなことを考えているうちに、大ちゃんのジャージの上着は脱がされようとしていた・・・・!


「おかしな服だな・・・」


セクシーボイスでアーサーがささやく。

ジャージの下のTシャツに触れた。ブラとかつけていない胸に、アーサーの手が這う。


「ぎゃ~~~~」


さらに生々しくなった感触に驚き、大ちゃんはそれはもう渾身の力を込めてアーサーを突き飛ばした。


今回は成功して、何とかアーサーを自分の上から降ろすことができた。


そのすきに人生初というぐらいの素早い動きで走り出す大ちゃん。



しかし悲しいかな、アッともいわないうちに捕まり、今度は後ろから抱きしめられて胸を掴まれた。


「やめてください!これじゃぁゴーカンマですよ!アーサー王子は勇者じゃないんですか~~?!」


「大丈夫、悪いようにはしないから・・・。それに・・女の子はみんな俺にこうして欲しがってるよ?」


お前はエロゲかっと大ちゃんは心の中で突っ込みを入れつつ、大きく頭を振った。


「ボクは嫌!嫌なんです~~~~!」


「嫌と言われるとますます燃える」


立ったまま、アーサーは木に大ちゃんを押しつけた。最初より激しいキスをする。


くらくらする頭の中、大ちゃんは一筋の光明を見出した。


アーサーの股がノーガード&自分の足がフリーということである。


男ならばわかる!一撃必殺!



大ちゃんは思いっきり


アーサーの股を


蹴っ飛ばした!!!









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