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ケーキなボクの冒険  作者: 丸めがね
マーリン王子と騎士スカーレット、恐ろしい夜の悪魔
18/207

その18 銀髪の男


「あー、ボクのメガネ!!」


リーフは男のメガネを指さす。


「これ?これですか?これはそこのスカーレットから貰ったものなのですが・・・。」


綺麗な銀髪の男が答えた。穏やかな声だった。



「そう言えば・・・アーサーさんが綺麗な女騎士にあげた、って言ってたな・・・。」


女騎士はさらにこの男にあげたらしい。


「あの、それ、ボクのなんです・・・。

アーサーさんに取られてて・・・それで・・・。

それがないと困るんです・・・。」


ナイフを突きつけられたままなので、リーフは小声で訴える。


銀髪の男はスッとメガネを外して、リーフにかけてくれた。


瞬時に視界がクリアになる。さっきより美しい金髪の女と銀髪の男がのぞき込んでいた。



「スカーレット、この子は何も知らないんじゃないか?まだほんの子供みたいだよ」


「結構立派な大人です」


スカーレットはリーフの胸を指さした。男はふむふむとうなずく。


とっさに胸を隠すリーフ。



「マーリン様、その子は確かに氷ネズミのことを知っていました。

あれは、王族の領土にしか住まず、王族の方しか知りえない珍獣。

そしてその心臓は秘宝です。

ちゃんと白状させませんと。」



スカーレットはまたナイフをちらつかせる。


「ひえっ」リーフは身がすくんだ。


「まあまあ・・・でもそうだね、はっきりさせないとね。

でもそろそろこの辺の路地も、夕食の買い出しで人通りが多くなってくる。

ひとまず城に連れて行こう」


「えっ?城?」


「歩け、抵抗したら切る」


リーフはスカーレットにナイフで脅されつつ、街はずれまで歩かされた。




街はずれ、家も店も少なくなってきとところに小川があって、それを渡る小さな橋の先の木に馬が2頭つないであった。


どちらも白くて綺麗な馬。


「その子は私が乗せましょう」スカーレットが提案し、リーフはちょっと喜んだが、


「いいよ。夜風が寒いから私が乗せてやろう」とマーリン。どうやらリーフを湯たんぽ代わりにするつもりらしい。




マーリンはヒョイとリーフを馬に乗せ、抱えるようにした。

「あったかいね」


マーリンは優しい声でささやいた。


(どうやら・・・ひどいことする人ではなさそうだなぁ・・・。とりあえず大丈夫かなあ・・・)


抵抗することも出来ず、どこかに連れていかれるリーフ。



しかし、自分の考えが激甘だということに彼?は今晩気づくのだった・・・・・・・・・。




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