胡蝶の乙女
胡蝶の乙女
乙女の姿はとても愛しい
乙女の瞳は静かに虚ろい
乙女の唇は穏やかに微笑む
胡蝶の姿はとても悲しい
胡蝶の羽は憐れに罅割れ
胡蝶の瞳は天上を見上げる
乙女の心はとても悲しい
乙女の夢は砂塵に崩れ
乙女の心は暗夜を彷徨う
胡蝶の心はとても愛しい
胡蝶の夢は天空を超え
胡蝶の心は陽より煌めく
乙女と胡蝶はただ哀しい
碧い胡蝶はとても愛しむ
白い乙女はとても悲しむ
胡蝶と乙女はただかなしい
胡蝶の姿を乙女は求め
乙女の姿を胡蝶は求め
胡蝶の乙女はとてもかなしい
10年くらい前の詩です。
時数足らずで付け足しましたが、当時の自分がよくわかりません。蛇足なのかもわからないです。