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第3章
結局、遥が最後まで送ってくれたので家に上がってったら?と言ったのだけれど、また今度と言って遥は帰っていった。変な奴だと思いながら、ママにただいま。とだけ言って自分の部屋に駆け上がってく。途中なんか喋ってたような気がするけど無視無視。自分の部屋に入り、ドアに鍵をしてベットに飛び込んだ。制服クシャクシャになるなーとか思いながら、枕に顔を埋める。
今日の感じなんだったんだろうなー。あのムズムズした感じ。気持ち悪い…。アタシ、あいつのこと嫌いなのかな…。
いくらため息をついても答えは出なくて、余計ムズムズしてきた。もう考えるのも面倒になってきた。はぁ…。
~♪
(ん?携帯?香詠からだ…。)
「もしもし、香詠?どうした?」
「あ、結衣?あのさ……今時間大丈夫?」
「?大丈夫だよ?何かあった?」
いつもより力ない香詠の声に少し心配になる。
「あのね…、私最近おかしいの…。」
「それは、どういうこと?」
「今日、遥と結衣「一緒に帰ったでしょ?それを見てたら、何かモヤモヤして…。」